鉄骨造の坪単価は?事務所を建てるのに必要な費用と構造体

事務所を建てるとなれば、どういった構造体にするかを決めなければなりません。

軽量・重量鉄骨造の事務所は、全体の7割を占めているといいますが、いったいどういう構造体で坪単価はいくらなのでしょうか。

今回は、建築にかかる費用や構造体、地盤改良についてもお話しします。

事務所を建てたい!鉄骨造って何?

「事務所を建てたい」となったとき、どんな構造にするかというのは大切なことです。

事務所を建てる際の構造はいくつかの種類がありますが、事務所の70%は鉄骨造で作られているといわれているので、鉄骨造についてお話ししましょう。

鉄骨造は、基本となる柱や梁を「鉄」を使用して作り上げていくもののことをいいます。

鉄骨は軽量鉄骨と重量鉄骨の2つに分かれますが、一般的に鉄骨造といわれるものは重量鉄骨を使っている場合を指すことが多いです。

軽量鉄骨も重量鉄骨も鉄でできているものですが、2つの違いは軽量鉄骨は鋼材の厚みが6mm以下であり、重量鉄骨は6mm以上という点です。

また、軽量鉄骨は住宅などにも使われることが多いですが、重量鉄骨は住宅だけでなく、高層マンションなどにも使用され、軽量鉄骨と重量鉄骨を使い分けて組み立てる場合もあります。

事務所を建てる場合は鉄骨以外の材料で作ることもありますが、使用する材料が違えば坪単価に大きく差が生じることはイメージできるのではないでしょうか。

鉄骨造と木造の坪単価は差がある!鉄骨造のメリットは?

建物を建てるときの構造体はいくつかありますが、事務所を建てるときはそれほど大規模なものでなければ、軽量鉄骨か重量鉄骨を使用することが多いでしょう。

軽量・重量鉄骨造のメリットは、柱を端の部分に立てるだけで、広い空間を作ることができるというところです。

それから、軽量・重量鉄骨造では耐震壁がなくてもいい上に、階高を高くすることができるのもメリットといえます。

事務所を木造で建てることもまれにありますが、木造の場合は、耐震性を考慮しなければならないので耐震壁が必要になります。

木造の場合は、広い空間を作る場合、構造上支える柱が必要になることがあるので、部屋の真んなかに柱が立ってしまうことも考えられます。

両方を比較すると、木造に比べて軽量・重量鉄骨造の方が勝っていると考えられますが、坪単価は2倍程変わることもあります。

事務所を建てるなら知っておきたい!坪単価とは?

先に事務所を建てる構造体の1つである鉄骨造についてお伝えしましたが、今度は坪単価についてお話ししましょう。

坪単価とは、1坪辺りにかかる建築費用のことをいい、その費用はメーカーなどによって大きく異なります。

ちなみに、1坪の大きさは3.3m²であり、これは中京間の畳で表すところのおおよそ2枚分と同じくらいです。

坪単価は、1坪に建物を建てた際の価格であるものの、内装費や地盤改良費・外構工事費などは含まれていないことが殆どです。

そのため、「事務所の周りにコンクリートを一面流したい」となれば、外構工事費用が上乗せされます。

内装に関しても、「床・クロスを特殊なものにしたい」などの希望が増えれば増えるほど、高額になることもあります。

また、事務所を建設する場所の地盤が強いかどうかを調べ、もしも軟弱な地盤だということが明らかになった場合には、改良が必要になります。

軽量・重量鉄骨造・木造を問わず、事務所を建てる際は坪単価だけの判断ではなく、他の部分でも費用がかかるということを覚えておきましょう。

坪単価以外にも注目したい!地盤改良費は軽量・重量鉄骨造の方が高額?

事務所を建てるとなれば坪単価のことを考えつつ、構造体を軽量・重量鉄骨造にするのかなどの他に、間取りなども決めていきます。

そして、建物全体の総重量が計算されます。

その後、事務所を建てる土地が、計算された建物の重さに耐えることができるかどうかを調べる必要があります。

この調査のことを「地盤調査」といい、その固さの場所は地中のどの辺にあるのか、どのくらいまで固いのかなどを調べます。

もちろん、地面が柔らかい場合も同様で、どのくらいの深さまで柔らかいのかを調べます。

他にも、地震のときに液状化現象が起こるかどうかの可能性なども知ることが必要です。

調査の結果、「改良が必要」ということが明らかになれば、地盤改良をします。

地盤改良の工法は次のようなものがあるので、大まかな意味も一緒にご紹介しましょう。

・表層改良工法

セメントを使って地面の表面を固める工事のことで、軟弱な地盤が2m程度までの浅い部分にされるものです。

・柱状改良工法

地面に60cm程度の穴をあけ、土とセメントを混ぜて固めた円柱状のものを良好な地盤まで入れるという工法です。

こちらは、大体2m~8m程度の深さにされるものです。

・鋼管杭工法

鋼管を地中の深くにある固い地盤に打ち込み、建物を安定させるというものです。

この工法は、30m程度の地盤の強化に用いられるものです。

ちなみに、地盤改良の費用ですが、建物の大きさや重量・土地の状態によって大きく異なります。

一般的には柱状改良工法は1坪あたり4~5万円で、表層改良工法は1坪あたり2~3万円程度だといいます。

鋼管杭工法は1坪辺り6~7万円程度だといいますが、杭の長さが長くなればなるほど費用が高くなります。

事務所を建てたい!さまざまな構造体の坪単価を知ろう!

事務所を建てる際には、土地から購入するのであれば土地の購入費用・建物の費用・外構工事、地盤改良の費用などについても考えておかなければならないことが分かりました。

どんな構造にするかによって坪単価は変わるので、構造別に坪単価をお伝えします。

以下の金額は、あくまで一般的にいわれている坪単価になります。

坪単価はメーカーによっても異なるので、参考として考えていただければと思います。

・木造 56万円
・軽量、重量鉄骨造 97万円
・鉄筋コンクリート造 119万円
・鉄骨鉄筋コンクリート造 134万円

ちなみに、鉄筋コンクリート造はコンクリートの柱の中に強い鉄筋を埋め込んだもので、鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリートと太くて頑丈な鉄骨を組み合わせた構造体です。

全国別!事務所を建築する坪単価は?

軽量・重量鉄骨造で事務所を建てるとなると、都道府県によっては坪単価の平均の額に違いがあります。

その理由は、建築する際の人件費も違いがあるからというのも1つです。

例えば、作業員の日給が8千円で、事務所の施工期間がおおよそ4か月だったとしましょう。

そうなると、4か月(120日)×8千円=96万円となりますが、作業員が10名いれば10倍の人件費がかかります。

地域によって日給は異なるので、人件費も異なってくるということです。

また、資材の値段が地域によって異なるというのも、坪単価にばらつきが生じる理由として考えられます。

金属金物を取り付けるとしても、金具の値段は全国統一ではありません。

それに、セメントなどは現地で調達するケースが多くあるため、それらを調達する土地によっては高額になることも考えられます。

軽量・重量鉄骨造で事務所を建てる場合、全国の中でも坪単価が高いといわれているのは、千葉で137万円、東京が133万円、香川県で126万円となっています。

事務所を建てる際は坪単価も意識しよう!

事務所を建てる際は、建物だけでなく地盤改良などの費用も考えておかなければならないことが分かりました。

また、構造体によって坪単価は全く異なりますし、都道府県によって人件費や材料費などが違うのでそれによっても坪単価は変化します。

事務所を建築する際の参考になれば幸いです。