家を建てるなら、周りから「おしゃれな家」と思われる家を目指したいですよね。
おしゃれな家というと、内装、外装、デザイン性などさまざまなポイントがありますが、まずはじめに目に入るのが、外観と外構なのではないでしょうか。
外構は家の雰囲気を決めてしまう大きな影響力を持っているのです。
今回の記事では、外構で大きな面積を占める駐車場とアプローチについて、おしゃれにする素材やポイントなどをご紹介します。
外構でおしゃれな家が台無しに?!
家を建てるとき、後回しにしてしまいがちなのが外構です。
予算を組むときも、忘れがちですよね。
しかし、家のデザイン性や高級感、おしゃれさを左右するのは、実は外構です。
他人の家を見ると、外構を含めた外観でその家のこだわりがわかったりします。
外構も家の一部、デザインの一部だということを忘れてはいけません。
例えば、豪華でとっても素敵なヨーロッパ風住宅なのに、駐車場は砂利を敷いただけで雑草も生え放題だとしたら、おしゃれな家に見えるでしょうか?
駐車場を含め、外構は家の顔なのです。
反対に考えると、外構をおしゃれにするだけで、家がグレードアップして見えたりおしゃれさが増して見えたりします。
デザインによって、大きく家の印象を変えてくれますので、家を建てるときから外構の予算も含めて考えておくことが大切です。
コンクリート駐車場は便利だけどシンプル過ぎる
外構といっても、門や塀、アプローチ、駐車場や植栽も含みますので、どこまでおしゃれにすれば良いのか悩むところです。
すべてをお伝えするのは難しいので、今回の記事では大きな面積になりがちな駐車場とアプローチについてお話しします。
まずは駐車場です。
外構にはさまざまな素材が使われますが、駐車場は土間コンクリートにする人が多いです。
コンクリートは耐久性にすぐれ、メンテナンスも簡単です。
重量のある自動車をとめておくのにも適しています。
しかし、無骨でシンプル過ぎるため、家のデザインによっては合わない可能性もあります。
たとえば、やさしいカントリー調の家だとしたら、グレー一色のコンクリート駐車場は雰囲気にそぐわないですよね。
やさしい雰囲気が寒々しい駐車場のせいで台無しになってしまいます。
しかし、コンクリート駐車場の利便性は捨てがたいものです。
これを解決する方法があります。
コンクリートの目地をアレンジするという方法です。
コンクリート駐車場をおしゃれにする方法とは
土間コンクリートは、気温の変化によって収縮や膨張を繰り返す性質を持ちます。
そのせいでひび割れが起こりやすく、これを防止するために一定区間ごとに伸縮目地を設けるのが一般的です。
この目地の部分をデザインの一部としてアレンジし、家のデザインとの一体感を持たせることが可能なのです。
目地の部材は自由度が高く、さまざまなアレンジをすることで外構のデザインとして楽しんでいる人も多いです。
目地という小さな部分ですが、コンクリート一色の駐車場の雰囲気をおしゃれに変えてくれます。
やさしい雰囲気にもナチュラルな雰囲気にも変えることができ、冷たい雰囲気のコンクリート駐車場を、さまざまなデザインの家にマッチさせてくれるのです。
目地材で外構におしゃれな統一感が生まれる
それでは、具体的にどのような目地材があるのか見てみましょう。
●砂利・玉砂利
和風の住宅にも洋風の住宅にも合うため、使いやすい目地材としてよく使われます。
砂利の色は、白や黒、いろいろな色が混ざった砂利もあります。
モノトーンで整えても良いですし、カラフルな砂利にしてかわいい雰囲気にしても良いですね。
暖色系の砂利にすると、まるでレンガのような雰囲気にもなります。
●レンガ
ナチュラルテイストやアンティークテイストにぴったりなのが、レンガです。
無機質なコンクリートにレンガの味わいが加わるだけで一気におしゃれな駐車場に変身します。
●ピンコロ石
約10cm角のキューブ状に形成された自然石をピンコロ石と言います。
天然石ならではの高級感や質感を楽しむことができます。
●インターロッキングブロック
コンクリートブロックの一種で、歩道などの舗装として街中でもよく見かけます。
透水性があり、豊富な形状とカラーバリエーションにより、外構を彩り豊かなデザインにしてくれます。
●芝生
目地に芝生を植えるのも人気があります。
駐車場にもグリーンがあると、柔らかい雰囲気になり、お庭との一体感も生まれます。
上記でご紹介した目地材以外にもさまざまな目地材がありますので、家のテイストに合ったものを見つけてみてください。
玄関アプローチをおしゃれにするポイント
無機質になりがちなコンクリート駐車場も、工夫次第ではおしゃれにできることがわかりましたね。
次に、外構の顔と言っても良い玄関アプローチをおしゃれにするポイントをご紹介します。
●アプローチを小径にする
道路から玄関までの通路であるアプローチですが、単純にまっすぐにするよりも、カープを付けたり角度を付けて角を作ったりすると、小径のような印象を作ることができます。
これは、防犯性やプライバシーの保護にも役立ちます。
まっすぐなアプローチは道路から玄関扉まで到達しやすく開放感がありますが、侵入者にとっては入りやすい印象を与えてしまいます。
また、玄関扉を開けたときに道路から家の中が丸見えになってしまうこともあります。
アプローチにカーブや角を付けておけば、玄関扉が丸見えになりません。
●立体感を出す
アプローチ周辺の構造物や植栽は、高さに変化を付けると立体感や奥行きが演出できます。
すべてを同じ高さにせず、高さの違う花台、すらっとした樹木などを配置するとおしゃれです。
●家とデザインと合わせる
ハウスメーカーと外構業者が違うことはよくあることです。
そのため、デザインがマッチしないということも時折見られます。
外構業者を決めるときは、何社か見積もりを取ってどのような外構の提案をしてくれるのかを比較してみるのがおすすめです。
駐車場にも使えるスタンプコンクリートが外構におすすめ
玄関アプローチは長い距離ではありませんが、家族が毎日通り、お客様がはじめに通る場所でもあります。
ぜひ、アプローチの床の素材はおしゃれでこだわったものを使いたいですよね。
アプローチの床に使われる素材をいくつかご紹介します。
●タイル
家のデザインと合わせた色を選べば、歩きやすくすっきりとしたアプローチになります。
二色使いにするとよりおしゃれです。
●石
石張りは、石の自然な風合いが高級感を感じさせてくれます。
タイルと石、レンガと石、というように異種素材を使うとよりデザイン性が増します。
●スタンプコンクリート
コンクリートでは家や外構の雰囲気に合わないけれど予算の上限がある、という人におすすめしたいのが、スタンプコンクリートです。
スタンプコンクリートとは、コンクリートの表面にレンガや木目調、自然石のような模様と着色を施したコンクリートのことです。
アプローチだけでなく駐車場のデザインにも取り入れることができます。
レンガや木目調だけでなく、ピンコロ石風や石板風などもあり、きっと外構にマッチしたデザインのものが見つかるはずです。
外構を含めておしゃれな家にしよう
おしゃれな家というのは、家を外構を含めたトータルデザインが大事です。
ただ、外構までお金が回らないという人がいるのもわかります。
最近では、ホームセンターでもDIYでできる建材なども増えてきていますので、自分で外構に手を加えていくというのも楽しいかもしれませんよ。