新築を建てると同時に、駐車場の外講工事に取り掛かる方も多いのではないでしょうか。
駐車場の工事の中でも、特にコンクリートは人気が高いです。
そして、このコンクリートですが、目地というものを設けることが基本となっています。
この目地に入れる材料としては、芝生や砂利、レンガや玉竜(タマリュウ)などがありますが、外観にも影響してくるので慎重に選びたいところです。
今回は、目地に関する疑問やおすすめの目地材をお伝えしていきます。
コンクリートは駐車場でも人気が高い!
新築を建てる際、駐車場などの外講工事もこだわりたいものですよね。
駐車場の工事には砂利やアスファルトなどがありますが、その中で最も人気の高いのが「コンクリート」です。
白っぽい見た目のコンクリートは、家の外観をスッキリとまとめ、大変見栄えがよいものです。
また、高い強度を持つことから耐久性が高く、駐車場にぴったりの材料と言われています。
加えて、メンテナンスがほとんど必要ないことや、雑草が生える心配もありません。
雨が降ったときでも、車や靴が泥水などで汚れてしまう心配も少なく、たとえコンクリートに汚れが付いたとしても、水で簡単に洗い流すことができるので掃除が楽という利点もあります。
さらに、白一色であるためどんな素材とも相性がよいのもメリットです。
外講では、庭に芝生を取り入れる方も多いですが、コンクリートは芝生との相性もよく、美しいコントラストを生み出します。
このように、駐車場にコンクリートを採用することで、たくさんのメリットがあります。
そして、コンクリートの駐車場には「目地」が入っているのを見たことがある方も多いと思われますが、この目地の目的をご存知でしょうか。
続いては、目地の目的をご説明していきます。
なぜコンクリートの駐車場には目地を入れるの?
コンクリートの駐車場を見ると、目地(スリット)が入っているのが分かります。
ではなぜ、コンクリートには目地を入れるのでしょうか。
コンクリートの弱点として、ひび割れが挙げられますが、これはコンクリートが乾燥や振動に弱く、ひびが入ってしまう性質を持つためです。
残念ながらコンクリートのひび割れを防ぐことは、現在不可能とされています。
しかし、適切な処置をすることでひび割れを多少は防ぐことができます。
その処置として「目地」があるのです。
目地を入れることで、コンクリートの収縮や振動を吸収し緩和する効果を得られます。
コンクリートにおいて、大きなひび割れは見た目だけの問題ではなく、コンクリート自体の強度にも影響を及ぼす恐れがあります。
そのため、目地を入れる作業はコンクリート工事を進めると同時に考えていく必要があると言えるでしょう。
そして、この目地に入れる材料には、「芝生・砂利・レンガ・玉竜」などがありますが、それぞれ入れるものによって見た目の印象は大きく変わります。
次からはそれぞれの特徴を見て、目地にどの材料を入れるか検討してみましょう。
駐車場の目地材にはどんなものがある?
では、コンクリートの駐車場の目地に入れる材料にはどのようなものがあるのでしょうか。
・芝生や玉竜などの植栽目地
芝生や玉竜のような植栽目地は、緑とコンクリートのコントラストが非常に美しくなります。
特に玉竜は、日光の良し悪しに影響されず、踏みしめにも強いため、育成が簡単であることが挙げられます。
一年中美しい緑の目地を楽しめるので、人気の目地材と言えるでしょう。
・砂利目地
コストパフォーマンスに優れているのが、砂利目地です。
曲線、直線にも対応できるため、どんな形状の目地にも入れることができます。
また、雨の際にも水はけがよく、駐車場の材料としても好まれる素材です。
カラーも豊富ですから、家の印象に合わせて選べるのもメリットですね。
・石やレンガ目地
あえて目地を広く取り、石やレンガ目地を選ばれる方もいらっしゃいます。
石やレンガ目地は、駐車場の床と住宅を総合して統一感のあるコーディネートを楽しみやすくなります。
・エキスパンタイ目地
上記以外にも、エキスパンタイといってゴム状の目地もあります。
ゴムで目地を埋めるため、雑草の心配も要らず耐久性が高いというメリットがあります。
しかし、殺風景になりやすく、物足りない印象を受けるかもしれません。
殺風景な駐車場に芝生や玉竜を入れたい!デメリットはある?
コンリートだけの駐車場は、無駄がなくスッキリとした印象を受けますが、一方でやや無機質で冷たい印象を受けることがあります。
そこで、目地に芝生や玉竜などの植栽目地を入れることで、温かみがあり、美しい見た目の駐車場にすることができます。
そのため、コンクリートの目地に植栽目地を入れる方は多く、人気のある目地材です。
ただし、これらの植栽目地は見た目は美しい反面、お手入れに手間がかかるデメリットがあります。
芝生や玉竜などの目地を埋めるときは、下が土のままということも多いですので、芝生や玉竜の隙間から雑草が生えてくることが考えられます。
特に、これらの隙間から生えてくる雑草は非常に抜きにくく、またお手入れを怠ると、そのうち目地が雑草に埋め尽くされてしまう事態にもなりかねません。
また、部分的に枯れてしまって見た目が悪くなってしまうことも考えられるでしょう。
中には、お手入れをするのが大変で目地を砂利などに変更したり、目地を埋めてしまったりする方もいるようですので、よく考えてから取り入れるとよいでしょう。
植栽目地は手入れが面倒…そんな方は人工の芝生がおすすめ!
コンクリートの白色と、植栽目地の緑のコントラストは非常に美しいものです。
しかし、先ほどお伝えしたように雑草が生えてきてしまったり、枯れてしまったりといった問題点も考えなければなりません。
特に夏場に近づくと、雑草もものすごい勢いで成長してきますから、お手入れに費やす時間もかかってしまうでしょう。
そこで、「お手入れに時間をかけていられないけど植栽目地がいい!」という方におすすめしたいのが、「人工芝」です。
人工芝は天然の芝生と違い、植物ではありません。
そのため、冬場でも枯れる心配がなく、日当たりの差によって成育のムラが出てしまうなどの問題もないでしょう。
よって、一年中綺麗な緑を維持して楽しめるのです。
また、天然芝のようにメンテナンス等の手間がかからないのもメリットです。
当然ですが、水やりや施肥、芝刈りも必要がありません。
雑草に関しても絶対が生えないとは言い切れませんが、天然芝よりははるかに生えにくく、除草作業を行う手間も省くことが期待できます。
最近では、人工芝のカラーもさまざまなバリエーションが増え、一般的な緑から白、黒、グレーといったモノトーンカラー、ピンクや紫、青といった奇抜なカラーもあります。
住宅と合わせて、駐車場の目地のカラーを選んでみてもよいかもしれませんね。
駐車場の目地に人工の芝生を取り入れる際の注意点
人工芝にはあらゆるメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。
まず1つに、経年劣化するということです。
人工芝は、プラスチック系の素材で作られています。
そのため、紫外線や雨水、温度によって劣化してしまうことが考えられます。
平均的には約10年で交換が必要と言われていますが、駐車場のように車体からの負荷が大きくかかる部分での使用はさらに寿命が短くなる可能性が考えられます。
また、天然の芝生と比べて、夏場は熱がこもりやすくなるのもデメリットと言えます。
人工芝の説明では、「夏場の高温下では製品表面が熱くなる」との注意書きもあるように、環境によっては熱がこもりやすく芝生自体が熱くなってしまうことも考えられます。
加えて、人工芝と言っても、その品質には大きく差があります。
一般的に高価なものは、本物の芝生のような見た目や質感があり、品質や耐久性が高いものが多いでしょう。
一方、安価な人工芝は、見た目もチープで耐久性や品質に問題がある可能性も考えられます。
特に、駐車場の目地に人工芝を使う際は、車の重量に対する耐久性も重視する必要がありますので、なるべく高品質のものを選んでおくと安心です。
駐車場の目地に入れる素材はよく考えて決めよう
コンクリートの駐車場の目地を入れる意味や、目地に入れる素材についてご紹介しました。
ここまでご説明したように、目地といっても、さまざまな素材があります。
住宅の外観にも影響してくるため、慎重に選びましょう。
また、植栽目地は美しい見た目で人気がありますが、枯れてしまう、雑草が生えやすいなどのデメリットもあります。
目地を入れる際は、それぞれのメリット・デメリットをよく考えて、最善の選択をしてみてください。