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鉄骨造の家の特徴は?鉄骨造に合う外壁や外壁の種類をご紹介

2019.11.13

大きな地震がいつか起こることを想定して、鉄骨造の住宅を建てる方が増えていると言われています。

「鉄骨造」と聞いただけでも頑丈なイメージを受けますが、具体的にはどのような造りのことなのでしょうか。

また、住宅などを建てる際には、「外壁材」というものも必要になります。

ここでは、鉄骨造の構造の特徴や、外壁材の種類・特徴についてご紹介していきます。

「鉄骨造」の特徴を知ろう!

はじめに、鉄骨造という構造はどのような造りなのかというお話から始めましょう。

鉄骨造のなかにも2種類あり、次のような種類と特徴に分けることができます。

●軽量鉄骨(鋼材の厚み:6mm未満のもので、一般的な住宅で使われることが多い)

・部材が工場で大量生産されることにより、低コストが可能
・上記のことにより、工期も短期間で終えることが可能
・部材が前もって工場で作られるので、品質も安定

●重量鉄骨(鋼材の厚み:6mm以上のもので、ビルなどの大きな建物で使われている)

・基礎や地盤づくりの工事が大がかりなため、コストが高くなる
・大量生産できないため、コストが高くなる
・重量がある鉄骨を使用するため、強度は高い

ここで挙げたように、一般的な住宅で鉄骨造にする場合には、軽量鉄骨が使われることが多くなっています。

鉄骨造の住宅は、地震の際には木造よりも揺れを感じるとされていますが、強度の面では、大きな地震によって一気に崩れることがないため、近年では鉄骨造の住宅を選ぶ方も多くなっています。

次からは、住宅などを建てる際に必要な外壁材のお話をしていきます。

外壁材の役目にはどのようなことがある?

鉄骨造がどのような構造なのか、その特徴についてはおわかりいただけたでしょうか。

住宅などの建物を建築する際には、鉄骨造などの構造に関わらず、「外壁材」も必要となります。

外壁材にも多くの種類がありますが、まずは、その外壁材というものの役目についても知っておきましょう。

外壁材のおもな役目としては次のようなことがあります。

●外観をよく見せる

●防水・防風・耐震・防火などの性能の高い種類のものを使用することにより、住宅の安全性を高める

●室内に関しても、耐熱・断熱・遮音などの性能を備えている種類の外壁であれば、環境がよくなる

外壁材というと、ひとつめに挙げたように、外観をよくするためのものだと思う方が多いかもしれません。

しかし、外壁材は見栄えをよくするだけではなく、住宅を守り、室内環境をよくするためにも使われています。

それでは、そのような重要な役目のある外壁材には、具体的にはどのような種類があるのかをご紹介していきましょう。

外壁材の種類は豊富!どのようなものがあるのか

鉄骨造などの構造に関わらず、住宅などの建物に必要な外壁材ですが、その種類は数多くあります。

そのなかから、おもなものをいくつか取り挙げ、特徴やメリット・デメリットなどをご紹介します。

●モルタル

水・セメント・砂を混ぜてつくられたものです。

網状になっている金物などの上から塗り、その上から塗装をして仕上げる方法をとる外壁です。

〈メリット〉

・漆喰や珪藻土などの天然素材が使用できる
・補修、修繕を行ないやすい
・自由にデザインをすることが可能

〈デメリット〉

・防水性が低いため、カビやコケが生えやすい
・工程が複雑なので、コストがかかる
・ひび割れ、劣化などが起こりやすい

●サイディング

一般的な住宅では、こちらの外壁材がよく使用されています。

サイディングのなかにも、窯業系・金属系・樹脂系・セラミック系・木質系などの多くの種類があります。

〈メリット〉

・デザインや色の種類が豊富にある

〈デメリット〉

・つなぎ目が劣化しやすい
・10~15年くらい経つと塗装が必要になる

まだある!そのほかの外壁材の種類

外壁材の種類は、前章でご紹介したモルタルやサイディングのほかにもまだありますので、その特徴などをご紹介していきます。

●タイル

粘土などを焼いて固めたものです。

窯業系や金属系のサイディングにより似せてつくられるケースもあります。

〈メリット〉

・耐用年数がかなり長い

●ガルバリウム鋼板

鉄板の表面に、アルミニウム・亜鉛・シリコンから生成されたアルミ亜鉛めっき鋼板です。

〈メリット〉

・耐久性に優れ、さびにくい
・断熱性、耐震性、耐火性などが高い
・再塗装の周期が10年~15年と長め

〈デメリット〉

・材質がうすく、傷つきやすい(傷つくことにより、さびやすくなる)
・塩害の被害を受けやすい

数多くある外壁材の種類のなかからいくつかご紹介してきましたが、次章では、鉄骨造の住宅などによく使われている外壁材をご紹介します。

これから鉄骨造の住宅を建てることを検討している方は、ぜひお読みいただき、参考になさってください。

鉄骨造の住宅に合う外壁材の種類とは?

それでは、多くの種類のなかでも、鉄骨造の住宅に合う外壁材とは、どのようなものでしょうか。

鉄骨造の外壁材として多く使われているとされているのは、次のようなものです。

●ALCパネル

このALCとは、コンクリートの一種で、軽量気泡コンクリートとも呼ばれているものです。

内部に気泡が空いていて、水に浸すと浮くくらい軽いもので、通常のコンクリートの約1/4の重さだと言われています。

鉄骨造に使われるものは、75mm以上の厚みのあるものとされています。

〈メリット〉

・耐久性が高く、地震にも強い
・メンテナンスを定期的に行なえば、耐用年数は「50年を超える」とされる
・軽量なのに、気泡が音を吸収することから遮音性が高い

〈デメリット〉

・吸水性が高いため防水性が低いことから、耐候性が低い
・パネル式のため、つなぎ目が多く、雨漏りの恐れもある
・機能性が高く、耐用年数が長いため、コストが高い

このALCパネルが鉄骨造の住宅には合うとされ、耐用年数が長いなどのメリットもありますが、気をつけることが必要な点もありますので、次にお話しします。

鉄骨造に合う外壁材!でも気をつけたいこと

前章でご紹介した「ALCパネル」という外壁材は、鉄骨造の住宅に使われていることが多いものですが、ALCパネルを外壁として使う場合には、押さえておきたいポイントがあります。

●防水性が低いため、塗料には防水性の高いものを使用することが必要

先ほどデメリットとして挙げたように、ALCパネルは防水性が低いと言われています。

外壁にALCパネルを使用することを決めた場合には、専門の方と相談のうえ、防水性の高い種類の塗料を使用してもらいましょう。

●定期的にメンテナンスを行なう

防水性の高い塗料を使用しても、長い年月が経過するうちに、雨水が染み込んでいき、さびなどの劣化が進む場合があります。

ALCパネルを使用した場合には、10年周期を目安にメンテナンスをすることが必要です。

耐用年数が50年と言われていますが、それは定期的にメンテナンスをした場合のものですので、忘れずにみてもらうようにしましょう。

その際は、外壁だけではなく、つなぎ目のコーキングも併せてみてもらうことをおすすめします。

住宅を建てることだけではなくメンテナンスも考慮し決定を!

鉄骨造の構造がどのようなものかについてや、外壁材の種類や特徴などがおわかりいただけたでしょうか。

鉄骨造の住宅を検討している方は、外壁材のことも併せて検討する必要があります。

外壁材にもそれぞれメリットとデメリットがありますので、数年後のメンテナンスのことも考慮したうえで、住宅の構造や外壁材について決めていくことが大切でしょう。

 - 建物, 構造