【天井造作】使用素材・下地の組み方について学ぼう!

今回は、空間の快適さを左右する「天井造作」を取り上げます。

普段生活していて、天井について考える機会は少ないかもしれませんが、使用されている素材や下地の組み方、仕上げ方に着目してみましょう。

そのほか、天井部分のリフォームに関してもお伝えしますので、気になる方はぜひご一読ください。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

駐車場は狭いと大変!?新築一戸建ての駐車スペースを考える

新築一戸建てを計画しているなら、家の間取りや内装だけでなく、外構づくりにも目を向けてみてください...

マイホームを建てるときは木造の家を選ぶ!音が気になる?

長年の夢だったマイホームに、木造の家を選んだ方は多いのではないでしょうか。日本人に長く選ばれ...

木造住宅には欠かせない筋交いの入れ方!バランスもチェック

木造住宅を建てるうえで知っておきたいことがあります。それは、耐震性能を実現させるための筋交い...

軽量鉄骨の住宅をリフォームしたい!DIYでは難しい?

近年では、古民家カフェなどの人気もあり、古い家をリフォームしてご自宅を購入されるという方も増えて...

ガスコンロの購入時は要確認!都市ガス用かプロパンガス用か

これから新しい物件に住むという方の中には、「ガスコンロを購入する必要がある」または「既に使用して...

今人気のモルタル仕上げの床!DIYの方法や注意点とは?

家の床材を選ぶとしたら、どんな床材を選びますか?最近では、自宅の床に「モルタル」を使用する人...

窓にブラインドをセット!セット方法・使い方・ケア方法まで

ひそかに話題になっており、注目されつつあるのが窓にセットする「ブラインド」です。オフィスだけで...

モルタルの特性とは!モルタル玄関のメリット・デメリット

住宅の玄関に使われる素材は、「タイル」「石材」「モルタル」などが一般的です。今回取り上げるの...

家の内装のデザインをイメージ!家庭でも簡単に使えるソフト

家づくりを始める際に、「自分の理想の間取りや内装のデザインを実現したい」と考えている方も多いので...

軽量鉄骨造のメリット・デメリットは?賃貸をお考えの方必読

アパートなどの賃貸物件を見ていると、建物の構造の種類に「軽量鉄骨」と書かれているのを見かけること...

デザイン豊富なモルタル仕上げで壁をおしゃれに!塗り方は?

外装や玄関土間などに使用されるモルタルは、施工がしやすいことから様々なところで使用することができ...

木造のガレージをDIYでチャレンジ!確認が必要なこととは?

DIYでの木造ガレージの設置を検討している方は、実行に移す前にまず確認申請を行いましょう。自...

賃貸物件のウォシュレット等の水漏れはパッキンが原因?

多くの家庭で使用されているウォシュレットや洗濯機等の水道栓に設置されているパッキンが、思わぬ水漏...

アパートの悩み!木造・鉄骨・鉄筋コンクリートの見分け方!

住まいとなるアパートを探す時には、間取や立地など、希望の条件に近い物件を探しますよね。こうい...

窓用エアコンの特徴とは?できれば静かなタイプを選びたい!

家庭用のエアコンと聞いて思い浮かぶのは、壁掛けタイプのルームエアコンではないでしょうか。しか...

スポンサーリンク

天井の歴史・役割をご紹介!

下地の組み方などを知る前に、まずは、天井の歴史を紐といてみましょう。

そもそも古い日本住宅には、天井板がついていないことも多いですよね。

屋根部分には梁があり、そのすぐ下に住居空間が広がっています。

歴史ある「古民家」を思い浮かべると、イメージしやすくなるはずです。

では何故、近年は天井の設けられた一般住宅が増えたのでしょうか。

これにはさまざまな理由がありますが、一説には「不安感をなくすため」とも言われています。

現代人の我々には、少し想像しにくいかもしれませんが、真夜中の屋根裏は「暗闇の中に誰か隠れているかも…」と思わせるような不安感を煽る原因になっていたようです。

そのほか、時代の流れによる住宅仕様の変化なども、もちろん影響しているでしょう。

天井の主な役割としては、

・室内の温度調整
・室内の明るさ調整
・ホコリなどの落下防止
・防音
・防臭
・収納
・インテリア要素

これらが挙げられます。

適切な高さの天井、機能つきの天井は、住まい環境を豊かにしてくれます。

天井を設けてからは、屋根裏の目隠し効果だけでなく、いろいろなメリットが得られるようになったのです。

木造住宅の天井下地!組み方の一例

ここでは、天井下地の素材と組み方についてお話しします。

基本的に、木造住宅であれば下地にも木材が使用されることが多いでしょう。

組み方には種類がありますが、野縁(のぶち)という細長い材木を使うのが通常です。

今回は、施工現場でもよく採用されている組み方をご紹介します。

【野縁受けを設ける組み方】

野縁受けになる材木を910ミリピッチ未満で設置したあと、455ミリピッチ未満で野縁を取りつけます。

木造住宅において、オーソドックスな組み方だと言われています。

【梯子状になる組み方】

野縁を梯子状に組んでから設置する方法もあります。

こちらは、「梁あらわし」のケースで用いられます。

※梁あらわし…梁を見せた仕上げにすること

木造住宅の天井下地には、このような組み方がありました。

では、RC造住宅の場合だと、どうなっているのでしょうか。

RC造住宅の天井下地はどんな組み方?

前項では、木造住宅の天井についてお話ししました。

ここでは、RC造(鉄筋コンクリート)住宅のケースを取り上げます。

RC造の場合、天井部分の構造は「直に仕上げる方法」と「下地つきで仕上げる方法」に分類することができます。

【直に仕上げる方法】

天井裏には、配管や配線を通すこともありますが、それが必要ないときにはコンクリート部分に直接壁紙を貼って仕上げます。

下地を組まないので、天井が高くなるというメリットがありますが、上階からの音は響きやすくなってしまうでしょう。

【下地つきで仕上げる方法】

①木製下地を利用した組み方

木製下地を設置する場合は、コンクリート部分に「インサート」という金具を取りつけます。

そこへ、「吊金物」を取りつけてから「吊木」を設置します。

その吊木に、前項でも登場した「野縁受け(木製)」と「野縁(木製)」を取りつけていくのです。

②軽量鉄骨下地を利用した組み方

コンクリート打設前に「インサート」と「吊ボルト」を配置します。

そこへ「ハンガー」を取りつけて、「野縁受け(金属製)」と「野縁(金属製)」を支えます。

下地つきで仕上げる方法は、下地素材の違いによって組み方も異なることが分かりました。

また、使用素材の選び方としては、基本的に、壁内部の下地と素材を統一することが多いです。

天井材の種類!木材から高機能ボードまで

天井下地の組み方には、いくつかの種類がありました。

こうした下地作業を行なったのちに、「天井材」を貼りつけていきます。

そこで、天井材の代表的な種類も見ておきましょう。

●単板

木材の薄板で、「化粧竿縁」で支えるように設置します。

板材の間は、「イナゴ」という木片で連結することから「イナゴ天井」と呼ばれました。

●合板(ベニヤ)

薄い木板を数枚貼り合わせたもので、単板の代用品として用いられるようになりました。

●敷目板

横幅の細い板です。

天井との間に隙間をあけながら敷いていきます。

敷目板を敷いた天井のことは「敷目板天井」と言い、別名は「目透かし天井」です。

●石膏ボード

石膏を主原料とし、それを紙で巻いたものです。

断熱性や耐火性、遮音性に優れています。

石膏ボードを設置したあとに、その上から壁紙を貼ります。

●吸音ボード

石膏ボードに孔加工(穴あけ加工)したものです。

共鳴吸収原理によって、音のエネルギーを減らすことができます。

●石膏ボード+吸音ボード

オフィスの軽鉄天井に採用されることが多く、二重構造なのでより高い性能が期待できます。

下地の組み方だけじゃない!天井の仕上げ方にも違いがあった

前項では、天井材をいくつかご紹介しましたが、天井の仕上げ方は大きく分けて二種類です。

木材やボードを使用する方法は「乾式工法(かんしきこうほう)」で、もう一つに「湿式工法(しっしきこうほう)」があります。

こちらは、モルタルや漆喰、珪藻土などの左官仕上げを用います。

湿式工法の魅力は、その「質感」「素材感」です。

さらに、つなぎ目のないシームレスな見た目は、とてもスタイリッシュな雰囲気でしょう。

ただし、作業は天候に左右されることもあり、乾燥を要する分、工期は長くなる傾向なのがネックです。

そのため、品質確保や工期短縮などの理由から、一般的な住居では乾式工法が採用されます。

さて、下地素材や組み方だけでなく、天井の仕上げ方についての違いはお分かりいただけたでしょうか。

こういった知識が深まると、住まいへの見方も変わってくるものです。

もしこれからマイホームの建設を考えている方は、天井の素材や仕上げ方にもこだわってみましょう。

壁やインテリアとの兼ね合いも考えながら、じっくり検討してみてください。

天井リフォームは状態を見極めて!

ここまで、天井の使用素材や組み方、仕上げ方についてお話ししてきました。

最後に、持ち家のリフォームに関する情報をお伝えします。

天井部分のシミや汚れ、変色が気になってきたら、壁紙の貼り替えや塗装をおすすめします。

そのほか、乾式工法の場合で、キズや反り、たわみが気になるようになれば、天井材の交換をしたほうがいいでしょう。

もし天井に木材が使用されており、腐食が進んでしまっているようなら、屋根自体のリフォームが必要になることもあります。

その際は、専門の補修業者に依頼してください。

下地材を含めたリフォームは、規模の大きな施工になることも想定しておきましょう。

天井壁紙の貼り替え程度であれば、1日~2日で完了することがほとんどです。

ただし、塗装となると、場合によっては4日間程度かかることもあります。

天井にはさまざまな種類があった!

天井造作についての知識は深まったでしょうか。

RC造住宅だとしても、天井下地には木材が使用されているケースもあります。

使用素材や下地の組み方、仕上げ方には豊富なバリエーションがあるのです。

天井のつくりによって、室内の快適さや印象は変わります。

家づくりの機会があれば、この記事を参考にしていただけると幸いです。