賃貸アパートのメゾネットタイプとは?本当に騒音はないの?

賃貸アパートと言えば、フラットタイプが多いですが、最近では、「メゾネットタイプ」の賃貸アパートも出てきました。

背景には、「騒音トラブルを避けたい」という、大家・入居者のニーズがあります。

今回は、メゾネットタイプの賃貸アパートについて、そのつくりや、本当に騒音トラブルがないのか。
もし、音がした場合には、どうすればいいのかなどを、ひとつずつ見ていきましょう。

メゾネットタイプの賃貸アパートとは

最近、賃貸アパートに多くなってきている「メゾネットタイプ」というのは、集合住宅における間取りの形です。

一般的に、賃貸アパートで多く採用されているのは「フラットタイプ」と呼ばれる間取りです。
この場合、入居者は、ひとつのフロアで生活します。

そのため、当たり前ですが、お部屋の中に階段はありません。

このフラットタイプに対して、メゾネットタイプは、「ひとつの住まいが上下に分かれていて、階段で繋がっているつくり」なのが特徴です。

1階には玄関と階段と部屋があり、2階に部屋とバルコニーがあるのが、一般的な構造です。

イメージ的には、「アパートだけど、中に入れば、一戸建て」という感じです。

そして、メゾネットタイプの賃貸アパートは、見た目もオシャレですが、騒音がしにくい点でも人気があります。

まだまだ数は少ないですが、大家さんと入居者の「騒音トラブルを避けたい」というニーズは高まっているので、これからも増えていくでしょう。

メゾネットタイプの賃貸アパートに住むメリットは?

メゾネットがどういうものか分かったところで、メゾネットタイプの賃貸アパートのメリットをお伝えします。

まず、何より、騒音の心配が減ることがメリットです。

フラット型では、下の階の人は、上の階の人が出す音が気になります。

反対に、上の階の人は、下の階への音漏れを心配しながら過ごすことが多いです。

子供がいる家庭では、その声や音が、他の入居者の迷惑にならないように、気を遣いますよね。

そうなると、下に他人がいないメゾネットタイプの賃貸アパートがおすすめです。

騒音トラブルは、喧嘩や殺人事件に発展しかねない問題なので、その心配が減るだけでも、安心して過ごせますよね。

また、メゾネットは、採光の面でも優秀です。

多くの場合、2階部分にバルコニーが設置されているので、光が入りやすく、明るい空間が広がります。
明るいと開放的な気分になれるので、健康にも良いですね。

そして、耐震や耐火といった面からもおすすめです。

マンションのような優れた耐震・耐火性と、一戸建ての良いところを取り入れているのが、メゾネットの大きな特徴と言えます。

そのため、メゾネットタイプの賃貸アパートが人気なのです。

メゾネットタイプのアパートにもデメリットはある!

先ほどは、メゾネットタイプの賃貸アパートに住むメリットについて、お伝えしました。

では、メゾネットタイプのアパートに住むデメリットには、どんなことがあるでしょうか。

メゾネットタイプのアパートは、住まいの中に階段があるので、フラットタイプよりも有効に使えるスペースが減ります。

また、1階と2階に居住スペースがあるので、1階と2階の往復をしなければならないことがあり、家事労働の負担は増えます。

特に、掃除の際に、それを感じる方が多いです。

現在は、コードレスや軽量化されているものもありますが、それでも掃除機を持って、1階と2階を掃除のたびに往復するのは大変です。

また、玄関や階段は狭いため、バリアフリーには程遠く、小さい子供を抱えて2階へ上がるのは大変でしょう。

上下で冷暖房の効きが、あまり良くない物件もあります。

先ほどお伝えした通り、生活する上で発生する騒音については、他人の音もあまり気にならず、自分が出す音もそれほど気にせずに過ごすことができます。

しかし、やはりメリットばかりではないので、こうしたデメリットがあることをよく理解して、物件を選ぶことが重要です。

メゾネットタイプの賃貸アパートでも騒音はゼロではない

先ほどの、メリット・デメリットのお話の中で、メゾネットタイプは、騒音が少ないのがメリットであるとお伝えしました。

しかし、メゾネットタイプの賃貸アパートに住んだとしても、他人の声や音といった騒音が、全くないわけではありません。

また、自分たちが出す音も、完全に漏れないということでもありません。

音が漏れないのと、漏れにくいのは違うので、その点では、注意が必要です。

メゾネットタイプの賃貸アパートでは、どんな騒音が気になるのか見ていきましょう。

・子供の元気な声やおもちゃの音
・1階から2階へ上がる際の足音、リビングの物音
・玄関のドアを開け閉めするときの音

騒音がしにくいとは言っても、集合住宅です。

そのため、隣の入居者の声は聞こえますし、子供の声は高いので聞こえやすいです。

また、隣の部屋と自分の部屋で、トイレが隣合わせの構造になっていると、隣の入居者のトイレの音や様子が気になることもあるようです。

賃貸アパートに住んでいて多いのが、騒音トラブルですので、次では、自分が出す音を減らす方法をお伝えします。

メゾネットの賃貸アパートで騒音を減らすには

メゾネットタイプの賃貸アパートでも、騒音は発生します。

それは、色々な人が集まって生活する集合住宅では、避けられないことです。

生活する上では、様々な理由で、様々な音が出るからです。

先ほどもお伝えしましたが、騒音がしにくいメゾネットでも、それは同じです。

しかし、騒音がきっかけで他の入居者とトラブルになるのは、やはり避けたいですよね。

ここでは、その工夫をお伝えします。

・子供の声やおもちゃの音

子供がいる場合は入居の際に、「子供がいて迷惑をかけるかもしれない」と、他の入居者に伝えておきましょう。

また、子供が過ごす部屋は、2階にするのが良いでしょう。

・隣の入居者が1階から2階へ上がる際の足音やリビングの物音

裸足や靴下では汚れるので、スリッパを履く方が多いですが、スリッパを履いて階段の上り下りをすると、パタパタという音がしがちです。

その音をなくすために、足をすっぽり覆えるルームシューズなどを履くと良いでしょう。

リビングは、防音素材のラグなどを敷くと、音が防げます。

・玄関のドアを開け閉めするときの音

なるべく静かに開け閉めしましょう。

特に夜は、思いのほか、音が響きます。

メゾネットの賃貸アパートでの騒音!どう対処する?

メゾネットタイプに限りませんが、賃貸アパートでの騒音は、少しであれば、「お互い様」の気持ちで割り切ることも必要です。

しかし、毎日大きな音を立てられては、苦痛に感じますよね。

最後に、その場合の上手な対処法をお伝えします。

まず、直接、隣の入居者に苦情を言うのはやめましょう。

苦情を言われれば、誰でも良い気持ちはしませんし、トラブルに発展する危険があります。

苦情を言ったときには何もなくても、別の日に駐車場などで顔を合わせたときに、何か危害を加えられることも考えられます。

ですから、必ず、大家さんや管理会社に連絡をして、そちらから対応してもらいましょう。

賃貸アパートの場合であれば、大家さんや管理会社が、注意を促すチラシをポストに投函するなどして、対応してくれるはずです。

集合住宅では、騒音などのトラブルを、どう伝えて解決するかが、その後の生活に大きく関わってきます。

平和な生活を守るためには、穏便に解決する方法を知り、慌てずに行動することが重要です。

集合住宅では音に気を付けて暮らそう!

今回は、メゾネットタイプの賃貸アパートに住むメリットやデメリット、騒音の予防や対処法についてお伝えしました。

騒音の心配を減らしたい方には、メゾネットタイプがおすすめですが、それでも他人が集まって暮らす以上は、周囲への音の配慮は欠かせません。

お互いに気持ちよく過ごせるよう、音が響くのを防いだり、音が漏れていても穏便に伝えるようにしていきたいですね。