初めて一人暮らしをする方は、お部屋の大きさや家賃、場所ばかりを気にして、失敗してしまうことも多いです。
安心して、アパートを借りるためには、いくつか知っておくべきポイントがあります。
そこで、後悔しないための押さえるべきポイントと、アパートを借りる際の注意点をご紹介していきます。
アパートにかかる初期費用を計算しておく
初めてアパート暮らしをする方は、新しい生活にわくわくしていることでしょう。
しかし、借りる前にはいくつかの注意しなければならないポイントがあります。
まず、お部屋を借りるとなった際、最初に注意点としてお伝えするのは「家賃・敷金・礼金」に注目することです。
これらのお金は、賃貸契約に伴う初期費用を大きく左右します。
首都圏であれば、「敷金2ヶ月、礼金1~2ヶ月」が一般的です。
敷金と礼金を簡単にご説明しますと、敷金は退去時に戻ってくるお金、礼金は戻ってこないお金です。
敷金の場合、家賃などの担保として活用され、部屋の使用状況によりクリーニング代などに使用されたりします。
そうした場合、その分が引かれて戻ってきます。
次に、礼金ですが、大家さんにお礼の意味をこめた、という昔からの習慣が残ったものです。
現在では、礼金がない物件も多くなってきています。
このようにアパートを住む場合、当然家賃だけがかかる費用というわけではないのですね。
また、敷金・礼金の他にも仲介手数料などがかかります。
アパートを探す際は、まず初期にかかる費用を計算し、頭に入れておくことが重要と言えるでしょう。
自分の収入に見合わない家賃のアパートを借りた場合、生活が苦しくなるといった問題が起こるので、しっかり考えて行動を起しましょう。
自分の収入に合わせてアパートを借りる場合の相場は?
いくら、好条件で気に入るお部屋が探せたとしても、自分の収入に見合わない家賃ではいずれ生活が苦しくなってしまうことでしょう。
そうならないためにも、しっかり自分の収入に見合った家賃の相場を知っておくことが大切です。
一般的に家賃は、収入の3分の1以下が理想と言われています。
その際、収入から税金や保険料を引いた手取りの給料で考えます。
例えば、手取り21万円だとした場合、「家賃は最大7万円までが範囲内」、ということになります。
家賃というものは、毎月出支払わなくてはならないので、収入に見合わない家賃のアパートに住むと生活費や貯蓄を圧迫してしまうことになります。
アパートを借りる際は、先のことを想定して、無理のない金額設定にするのがポイントになります。
ここで、注意点として伝えたいのは、ボーナスを当てにしないことです。
会社の都合でボーナスカットされたり、ボーナスが廃止されてしまう可能性は0ではありません。
ボーナスを当てにして、アパートを借りるのはリスクがあるということを頭に入れておきましょう。
敷金・礼金ゼロ物件の注意点
アパートを借りるとなった際、誰でも、初期費用は安く済ませたいものです。
アパートの物件の中では、「敷金・礼金ゼロ」を謳っている物件もあります。
ですが、「敷金・礼金ゼロ」物件を借りる際には、いくつかの注意点があります。
先ほどお話したように、敷金は家賃などの担保としてクリーニング代などに活用されます。
しかし、敷金・礼金を払わなくて済む物件の場合、退去時にクリーニング代や、修理費を請求されます。
もし、新しいアパートに引っ越す場合、引越し先の初期費用とこれらの修理費などが重なれば痛い出費となることは間違いありません。
また、他にも注意しなければならないことがあります。
敷金・礼金をゼロにした代わりに、家賃を上乗せしている場合があります。
いくら初期費用を抑えたとしても、毎月かかる家賃が高くなってしまっては、本来転倒になってしまいます。
このように、いくら初期費用を削りたいからと言って、敷金・礼金ゼロの物件にこだわっていると、かえって損をしてしまうこともあるのです。
礼金ゼロの物件に絞って探すのはいいですが、敷金ゼロの物件はおすすめできません。
リフォーム物件を借りる際の注意点①
たとえ、築年数が経っていたとしても、きちんとリフォームされメンテナンス状況を考慮した物件であれば、いいと思う人も多いです。
リフォーム物件は、新築物件よりは安くアパートを借りることが魅力の1つです。
見た目も比較的新しく、内覧した感じでは快適に住めそうと思われるかもしれません。
しかし、いくら表面上きれいにされていたとしても、内部はボロボロだったなんてこともあります。
そこで、入居前確認しておくべき注意点をご紹介しておきましょう。
◯設備状況を確認しておく
入居前に、フローリングや壁紙などを貼り変えを行っていて、一見きれいな見た目になっているかもしれません。
しかし、エアコンや電気温水器などの電気周りの設備は古いまま、なんてこともあります。
リフォーム物件を借りた人の中には、真夏の時期、入居すぐにエアコンが壊れてしまい、結局引越したという方もいるようです。
こうなれば、また引越し先を探す手間もかかり、労力と時間が無駄になってしまいます。
電気設備の寿命というものは、設置から10年を過ぎるといつ寿命がきてもおかしくないと言われています。
また、たとえ使用できたとしても、最新のものと比べて電気代が高くつくこともあります。
住んでから気づくのでは遅いので、これらの設備状況もしっかりと確認しておきましょう。
リフォーム物件を借りる際の注意点②
築年数が経っているリフォーム物件を借りる場合、他にも注意点があります。
まず、築年数が20年以上と古い場合、給水管や排水管も注意しなければなりません。
給水管や排水管は、年数が経つと小さな穴が開いて漏水してしまうという事故が起こる可能性があります。
この漏水は早いもので、築12、13年から起こることもあります。
上の階が漏水すると、自分のお部屋が水浸しになることも考えられます。
築年数が古いアパートでしたら、大家に給水管や排水管が取り換えられているか、もきちんと確認しておきましょう。
また、築年数が経っているリフォーム物件の場合、水道の蛇口からサビた赤い水が出ることがあります。
お湯を貯める貯湯式であれば、内部がサビだらけの可能性もあります。
入居前には、水道の蛇口をひねったり、エアコンのスイッチを入れてみたり、いつ頃設置したのか、取替えを行う予定はあるのかについて詳しく確認をしておきましょう。
駅近アパート物件の注意点
続いてアパートを借りる際の注意点をご説明していきましょう。
初心者が失敗してしまう多くの理由の中で、駅が近いなどの理由でアパート物件を決めてしまうことです。
特に利便性のことを考えると、駅前の物件は非常に便利ではありますが、生活環境としてはあとあと後悔する可能性があります。
まず、駅が近いということは、通行人の話し声や電車の音は常に騒音として鳴り響きます。
それも、朝から夜中まで続くのです。
「出勤は早いし、帰りも遅いから大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、自分が休日の日でもこの騒音は続くことになります。
そうなれば、窓を開けることすらできなくなるかもしれません。
また、駅が近い物件は、間取りのわりに家賃が高い傾向があります。
駅近物件は利便性を考えると、非常に便利ではありますが、常に人が集まり騒音が鳴り響くことと考えると、あまりおすすめできるものではありません。
アパートを決める時はきちんと確認を取ること
アパートを借りる前は、しっかりと金額等計画しておきましょう。
内覧では、細部まで見て、大家に確認を取ることが失敗しないポイントになります。
まだまだ、伝えきれなかった部分もありますが、住んでから気づくことって意外に多いです。
借りた後に後悔しないように、しっかりと見極め、良質なアパートを借りてくださいね。