賃貸のベランダの管理は誰が?ドアが開かない原因あるある

賃貸物件には、ベランダが付いている部屋も多いです。

ベランダがあると、部屋の中に置いておくには、少し場所を取ってしまうものや、たまにしか使用しないものを置けて便利ですよね。

今回は、賃貸物件のベランダの日常管理者は誰なのか。

また、入居者によくありがちな、玄関ドアが開かない原因についてもお伝えします。

ベランダの日常管理は誰がする?

賃貸物件についているベランダには、ついつい色々なものを置きがちですよね。

入居者の中にはベランダがもので溢れかえって、ドアが開かない状態になっている方もいるのではないでしょうか。

しかし、マンションのベランダには、勝手にものを置いてはいけないということをご存知でしたか。

みだりにものを置くことは「消防法」で禁止されているのです。

簡単に言いますと、火災などの緊急時に、速やかに避難できないような状態になっていたら、アウトということです。

賃貸物件の日常的な維持管理は、基本的には大家さんの業務です。

大家さんの業務は、廊下・階段・エントランスホールなどの共用部の清掃、外構植栽の手入れ、駐輪場やゴミ置場の管理など多くあります。

全て大家さんが行うのは、大きな負担となってしまうので、管理会社に委託をしている場合も多いです。

管理会社の業務範囲は、個々の委託関係により違います。

通常のマンションやアパートでは、ベランダは専用使用部分として、その日常管理はベランダを利用している入居者に任されています。

これは一般的な賃貸借契約ならば、はっきりとされている、契約上の定め事なのです。

ベランダの簡単掃除方法&注意点

賃貸契約は物件ごとに違いますが、日頃のベランダの掃除は、入居者がしなければならないことが多いです。

いくら入居者本人しか使用しないからといって、ベランダを物やゴミまみれにしているのは、よくありません。

万が一の緊急時に「ドアが開かないで避難できなかった」なんてことにも、なりかねません。

実際に、ベランダは排気ガスや砂埃で汚れています。

清潔にベランダを保っておくためにも、入居者は、こまめにベランダの清掃をしましょう。

ベランダの清掃に、ほうきやブラシを使う人が多いでしょう。

しかし、ほうきやブラシだけでは、すっきりとキレイにはならないのです。

なぜならば、ベランダには、砂埃・虫・髪の毛などの小さなゴミが落ちています。

それらは、排水溝などの隅に溜まり、雨などで固められてしまいます。

そんなときは、隙間用ノズルを取り付けた掃除機で、一気に吸い込みましょう。

掃除機をかける前に、ベランダに落ちている吸い込みにくい鳥のフンは、ウエットティッシュなどを使って、取り除いておきましょう。

ただし、水を使ってベランダを清掃する際は、注意が必要です。

マンションやアパートでは、多くの水を一気に流してしまうと、下の階のベランダに水漏れを起こしてしまう可能性があります。

また、排水溝は隣人の部屋と繋がっていることも多いです。

ゆえに、水を一気に流してしまうと、汚水が排水溝をつたって、隣人の部屋に流れ込んでしまいます。

清掃で水を使って、汚れを流すときは、少しずつゆっくりと行いましょう。

自分の部屋の排水溝のみで収まるくらいの、水加減をすることが大切です。

小さい子どもがいる入居者はベランダのドアや窓が開かない対策を

賃貸マンションやアパートは、ベランダ付きの高層階の部屋も人気があります。

入居者で、小さい子どもがいるファミリーの場合は、特にベランダの使い方を気をつけましょう。

●ベランダのドアや窓に鍵をかけて開かないようにする

窓やベランダからの小さい子どもの転落事故は、命を落としてしまう可能性が非常に高く、怖いものです。

小さい子どもは、大人が想定している以上の動きをするものです。

たとえ室内に大人が一緒にいても、子どもだけでベランダに出さないようにしてください。

●踏み台になるものは置かない

窓の近くやベランダには、古新聞・ダンボール・植木鉢など、子どもにちょうど良い踏み台になってしまうものを、置かないようにしましょう。

●洗濯機は蓋が開かないようにしておく

子どもが洗濯機の中に転落する事故を防ぐためにも、ベランダに洗濯機がある場合は、蓋が開かないように対策をしましょう。

また、洗濯カゴなどの踏み台の代わりになりそうなものも、置かないようにしましょう。

玄関ドアに力を入れないと開かないのはなぜ?

小さい子どもがいる人は、ベランダ付きの賃貸に住むときは、窓やベランダのドアが開かないように、鍵をかけて気をつけなければいけませんね。

さて、ここからはちょっと話が変わりますが、賃貸マンションで入居者が体験しがちな、あるある話をしていきたいと思います。

賃貸マンションに住んでいると、玄関ドアが重くて、力を入れないと開かないという経験はありませんか。

成人の大人であれば、問題なく押せる玄関ドアも、力のない小さな子どもや高齢者にとっては玄関を出るのも、ひと苦労となってしまうこともあるでしょう。

この現象が引き起こされる理由は、どこにあると思いますか。

みなさんが住んでいる賃貸物件には、24時間換気システムが設置されている場合があります。

建築技術が進化していることにより、「高気密高断熱」の建物が増えました。

しかし、その反面、建築資材などに含まれる化学物質が原因と思われる、健康被害も増えたのです。

そこで活躍してくれるのが、室内の空気を換気してくれる、24時間換気システムです。

2003年に建築基準法が改正され、新しく造られた賃貸物件には、24時間換気システムを設置することが義務付けられています。

24時間換気システムのデメリットとしては、玄関ドアが重くなることがあります。

室内の空気が強制的に室外側に排出され、常に室内側が空気を必要としている負圧状態が起こり、ドアが重く感じるのです。

ほかにも、入浴時に寒さを感じたり、冷暖房の効率が悪い、電気代などのランニングコストが掛かるなどが挙げられます。

玄関ドアの鍵が回るのに開かない原因とは

ベランダにいるときに、子どもに室内から鍵をかけられ、閉じ込められてしまったときは焦りますよね。

また、出掛けるときや帰宅したときに、玄関のドアの鍵が回るのに、開かない場合も焦ってしまいますよね。

ここでは、鍵を差し込むことができるのに、玄関のドアが開かない場合に考えられることについて、お伝えします。

●開けたつもりで閉めている

「そんな馬鹿な」と思うようなことですが、想像以上に多い理由です。

鍵の開け閉めは、無意識に行っている動作です。

落ち着いて考えれば、すぐ理解できる簡単な理由でも、いざ開かないと焦って、パニックになってしまうものです。

鍵を2つ以上設置している人が陥りやすいトラブルです。

●鍵穴が壊れている

鍵が回るのに開かない、入っても回らない、鍵穴にもささらないなどの症状で考えられることは、主に4つあります。

1つ目は、鍵穴に異物が詰まっていることです。

無理矢理開けようとすると、異物が奥へ移動してしまい、シリンダーが壊れることもあるので気をつけましょう。

2つ目は、鍵の劣化です。

鍵も劣化するので、使い続けるうちに、サビや摩耗で開かないこともあります。

3つ目は、鍵穴に油を差してしまった場合です。

よかれと思って鍵穴に油を差すと、油と埃などが合わさって、さらに開かなくなってしまいます。

4つ目は、合鍵が合わない場合です。

特に鍵屋さんで作った鍵は、純正の鍵と比較すると強度が劣るので、使い続けているうちに、歪んで壊れてしまうことがあります。

賃貸の玄関ドアが故障して開かない場合の修繕義務は大家さん?

ここまで、ベランダや玄関ドアなどの賃貸物件で、ありがちなトラブルについてご紹介してきました。

最後に、賃貸の玄関ドアが故障して、開かない場合についてご紹介します。

賃貸物件においての修繕義務は、入居者に故意や過失がない場合においては、基本的には全て大家さんにあります。

大家さんは、家賃を受け取っているのですから、入居者がきちんと利用できる状態にしておかなければならないということが、基本なのです。

そのため、今回のような、玄関ドアの故障をはじめとする水道の水漏れ・換気扇の異音などの修理負担は、大家さんにあります。

しかし、例外もあります。

それは、家賃が周辺の相場よりも格安か、または入居者の使用方法が乱雑だったり、故意に壊したりした場合です。

最近の賃貸借契約書には、入居者が修繕義務を負う箇所が書かれているものが多くなっています。

これから賃貸契約を結ぼうと考えている方は、しっかりと確認しておきましょう。

玄関ドアが開かない原因を考えてみよう

入居者による故意や過失がなく、経年劣化による故障であれば、大家さんの修繕義務があります。

しかし、その範囲は、もともと設置してあった設備と、同様の状態に戻すことが求められます。

入居者はベランダをキレイに保ったり、玄関ドアが開かなくなっても、すぐに故障と決め付けないで、まずは考えられる原因を探してみましょう。