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家賃4万円で一人暮らしを始める人への家計のアドバイス

2019.2.25

一人暮らしを始める際に、家賃はどのくらいなら生活していけるのか気になりますね。

初めての一人暮らしなら、なおさらです。

ひとまず、家賃として最低4万円程度あれば、マンションでの一人暮らしが可能だと思います。

では、その一人暮らしの家計の中身とは、どんなものなのでしょう。

家賃4万円の一人暮らしの物件とは

まずは、家賃4万円の一人暮らしをするのに、どんな物件があるのか気になるところですよね。

賃貸サイトをのぞいて検索してみれば、すぐに出てきます。

地域によってかなり差があるので、ここでは東京都内、大阪市内、地方都市の3都市で調べてみることにしましょう。

まずは東京都内です。

東京23区内でも、探せば多少ありますが、23区内を離れて福生市、青梅市、多摩市、日野市などの郊外に行けば、20平米程度のワンルームが借りられます。

一方、大阪では市内に住むことができます。

大阪市内では、25平米程度のワンルーム、駅から10分以上離れていたり、築年数を問わなければ、1Kや1DKなども珍しくはありません。

また、地方に行けば、4万円出せば、築浅の1Kに住むことができます。

築20年未満で、40平米程度の2DKの物件などもあります。

やはり、都市部は土地が高いので、おのずと家賃も高くなるわけです。

家賃4万円と固定するのであれば、部屋の広さを求めるなら郊外にいくしかないということになります。

ちなみに、賃貸物件では、家賃と別に管理費が必要になります。

共益費などともいいますが、共用部の清掃管理や保守、管理人さんの人件費などに充てる費用です。

ここでは、便宜的に家賃に共益費を含めた金額、つまり住むところを借りるための金額を4万円と設定して述べていくことにします。

家賃4万円、一人暮らしにかかる初期費用

さて、家賃4万円のマンションに目星をつけて、一人暮らしを始めるとします。

その際、初期費用としてどんなお金が必要になるのでしょう。

まずは、礼金・敷金です。

ちなみに、部屋を仮押さえするために、申込金(手付金)などを支払うことがありますが、これは契約後に礼金、敷金などに振り替えられます。

礼金は大家さんに支払うお礼のお金で、相場は上限で家賃1~2ヶ月分くらいです。

一方、敷金は大家さんに預けるお金で、部屋を退去する際に現状復帰する費用を差し引いて、残りは返金されます。

相場は家賃1ヶ月分というところでしょうか。

物件によっては、礼金、敷金のない物件もあるので、初期費用を抑えたい人は、そのような物件を選ぶとよいでしょう。

他にも、契約から入居までの空家賃と翌月の前払い家賃が必要です。

また、不動産屋さんに仲介手数料として、家賃1ヶ月分を支払います。

中には、仲介手数料家賃半月分をうたう不動産屋さんもありますので、そこの紹介物件を選べば、家賃半月分で済みます。

ここまでで、初期費用は家賃の5~5.5ヶ月分くらいなので、家賃4万円の物件なら、20~22万円くらいになります。

他に、引っ越し費用や新たに買う家電や家具などのお金もかかりますので、30万円程度は用意しておくべきでしょう。

家賃4万円の他に一人暮らしで必要なお金

さて、実際に一人暮らしを始めたら、1ヶ月の生活費がいくらかかるかを把握しなければなりません。

家賃は4万円ですが、その他にどんな支出があるのかをみてみると、まずは食費ですね。

他に、電気・ガス・水道などの光熱費、電話・スマホなどの通信費もかかります。

そして、トイレットペーパーや洗剤、シャンプーなどの日用品も自分で買わなければなりません。

洋服や下着、靴下や靴、鞄などの衣料費も必要ですね。

女性なら化粧品を買ったり、美容院にもお金がかかります。

体調を崩して薬を買ったり、病院に行くこともあるかもしれません。

会社の付き合いで飲みに行ったり、友達と遊ぶにもお金がかかります。

このように列記してみると、1ヶ月生活するのにいろいろなお金がかかるものだと驚きませんか?

実家で生活していると、食費としていくらかを家に入れていたとしても、残りは自分の小遣いに使えましたよね。

では、一人暮らしの人たちは、それぞれどのくらいの金額を支出しているのでしょう。

そして、合計でどのくらいの金額が必要になるのでしょうか。

一人暮らしの家計簿をのぞいてみよう

総務省が毎月、家計調査というものを行っており、それを一年分まとめたものを翌年公開しています。

2016年度の調査による、35歳以下の一人暮らし世帯の家計の支出のデータを拾い出してみると、世の中の平均が見えてくるのではないでしょうか。

細かい数字なので、箇条書きにしてみます。

・食料  39,580円
・住居  30,737円
・光熱・水道  7,015円
・家具・家事用品  3,568円
・被服及び履物  7,604円
・保険医療  3,771円
・交通・通信  21,129円
・教育  0円
・教養娯楽  20,016円
・その他  17,205円
・交際費  7,618円
・仕送り金  191円

以上の内訳で、合計は15,8434円というデータが見つかりました。

住居費30,737円は、アパートや寮などを含んで平均的な金額を出していると思われます。

ここでは、家賃4万円のマンションを前提としているので、合計は1万円程度増えることになります。

また、交通・通信21,129円は、通勤交通費を含んでいると考えられますが、定期代などは会社から支給されます。

妥当な金額としては、スマホ代とインターネットで10,000円程度ではないでしょうか。

また、内容不明のその他の支出には理美容や化粧品、嗜好品などが含まれていると思いますが、不明金が多いので、雑費10,000円に差し替えます。

さらに、仕送り金はここでは省くことにします。

以上の補正を加えて計算してみると、合計は14,9172円になりました。

家賃4万円の一人暮らしは約15万円、節約できる部分は?

総務省のデータに補正を加えると、家賃4万円の一人暮らしにかかる1ヶ月の生活費は、約15万円かかるということがわかりました。

2017年の大卒初任給は約20万円で、社会保険料などを差し引かれ、2年目から引かれる住民税も考慮すると、手取りは163,000円くらいになります。

一人暮らしの生活費をここから差し引くと、13,000円が手元に残るお金、つまり貯金額になります。

ここで、もう少し貯金をしたいという人のために、削れる支出がないかみてみましょう。
まずは食費です。

データでは、39,580円ですが、ここには食料品だけでなく外食費も含まれていると考えられます。

食費を節約するためには、自炊はマストです。

外食を減らして自炊すると、一人暮らしであれば30,000円程度に支出を減らすことも可能です。

食費は、月25,000円でも大丈夫とか、月20,000円あれば余裕だとか、人によってはもっと節約できる項目です。

しかし、無理のない程度という金額であれば、30,000円が妥当だと思います。

他には、スマホを格安のものにかえると、通信費が半額程度にはなります。

また、教養娯楽費20,016円、交際費7,618円は、実質小遣いのようなものなので、もう少し節約することもできるでしょう。

ここで5,000円節約したとすると、食費10,000円、通信費5,000円と合わせて合計20.000円程度は節約できます。

そうすると、13,000円の貯金を30,000円程度に増やすことができますね。

一人暮らしを始めたら、とりあえず貯金をする

貯金を増やすために生活費を節約するポイントを述べてきましたが、そもそも何のために貯金が必要なのでしょう。

例えば社会人一年目で、家賃4万円の一人暮らしを始めた人などは、生活できればいいじゃないかと思うかもしれません。

しかし、一人暮らしは始まったばかりです。

これから先、給料が上がってきた場合、家賃ももう少し出せるので、もっと広い部屋に住みたいと思うかもしれません。

何年かしたら、結婚やマンション購入なども視野に入ってくるかもしれません。

そのときに、貯金があるとないとでは、目的達成の時期が大きく変わってきます。

月1万円の貯金では年間12万円ですが、月3万円貯金できれば年間36万円になります。

そして3年後には36万円と108万円という大きな差がでるのです。

目標ができてから貯金を始めると、何年か目的達成時期にロスがでてしまいますよね。

つまり、貯金は自己実現のための大切な道具なのです。

目標が定まっていなくとも、あるお金を全部使ってしまうのではなく、意識していくらかづつでも貯金するようにしましょう。

生活費を管理して貯金をする、その癖が付けば、一人暮らしは自由を謳歌する手段だけでなく、次の目標への足掛かりになるはずです。

一人暮らしは大人への第一歩

一人暮らしをして、自分で生計を立てることで学べることはたくさんあります。

親元で暮らしていると、無自覚に親に頼っているからです。

一人暮らしは、金銭的にも精神的にも自立する良い機会ですので、ぜひ楽しみながら大人への一歩を踏み出していただきたいと思います。

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