「賃貸の物件のフローリングに傷をつけてしまった!どうしよう?」
と、賃貸の物件に住んでいた、もしくは住んでいる人なら、誰でも一度は経験や思ったことがあるのではないでしょうか?
今回は、賃貸のフローリングに傷をつけてしまったときの対処法をご紹介します。
また、賃貸を3ヶ所引っ越ししていたり、リフォーム業を経験者としての立場から、アドバイスなども書かせていただきました。
賃貸のフローリングに傷をつけてしまったら
まずは、慌てず、賃貸契約書を見てみてください。
今の契約の内容を、もう一度読んで確認してから、行動を起こしてください。
そして、内容をしっかり理解してください。
理解できたら、もう一度落ち着いて、フローリングの傷の状態を、客観的に見て把握してください。
本当に自分が傷をつけたものなのか、前からあった傷なのか、深さ・広さ・色を確認してください。
もし、内容が分からない場合は賃貸の管理会社に連絡を取り、契約の確認を再度したいという意味で、もう一度説明してもらってください。
わからないことは、そのままにするより、自分が納得するまで聞いてみてくださいね。
今の時代は、何でもインターネットでも知ることができますが、勘違いをしてそのまま対応するよりは、人と人で話したほうが理解もしやすいかと思います。
賃貸契約書の敷金礼金を確認
フローリングの傷が把握できたら、先ほど読んだ賃貸契約書の敷金・礼金の欄を再度、確認してみましょう。
一般的に敷金とは、大家さんに退去費用として預けておくお金のことです。
退去するときに、借りていた部屋に大きな傷・汚れ・傷みがない場合、ほとんどのケースで全額返金されます。
礼金とは、大家さんに「入居させてくれてありがとうございます」という意味で払うものなので、退去時に返金されることはありません。
契約のときに、敷金を払っているならば、退去時にフローリングの傷の補修代金を、敷金から補充してもらえることがほとんどです。
ほとんどの人が敷金を払っていると思うので、敷金の金額にもよりますが、少しの傷・凹み・汚れなどの補修代金は、敷金内でおさまることがほとんどです。
しかし、敷金を払っていない場合は、不安になるかと思います。
その場合の対応策を、次項からご紹介します。
自分でできるフローリングの傷の対処法
敷金を払っているからと言って、安心はできません。
私がリフォーム業界に居たときに、以下のような相談を数回受けました。
・敷金から出しても足りないと言われた
・自分で業者を探して直してくださいと言われた
もちろん、相談を受けた人の中に、敷金を払っていないという契約の人もいらっしゃいました。
賃貸の管理会社の人柄や体制にもよりますが、すべての管理会社が、快く対応してくれるわけではありません。
そこで、私が提案するのが、今話題のDIYです。
これなら、無駄に業者さんにお金を払う必要もありません。
少しの傷で業者さんを呼ぶと、出張代などが掛かってきてしまいます。
フローリングの少し傷をDIYで修復するなら、ホームセンターへ行けば、とても便利なものがあります。
一般的な補修クレヨンで、表面を同じ色で塗装すれば、大丈夫です。
補修関係の商品は、工具や木材が置いてあるコーナーの近くに置いてあることが多いです。
色も沢山ありますので、事前に写真などで床の様子を撮影しておくと、買い物もスムーズに行えます。
深めの傷の場合は、補修専用の半田ごてで、固形の補修材を溶かして流し込んで、冷えた後にサンドペーパーで滑らかになるまでこすります。
また、おすすめは「との粉」と、木工用ボンドを混ぜたものを使用することです。
傷に流し込み、乾いたら表面の色を補修クレヨンで調節、サンドペーパーで削るという方法が、一番幅広く利用できるはずです。
「との粉」は、ホームセンターに置いてあり、色も種類があります。
また、表面のヒビ程度の場合は瞬間接着剤で埋めた後に、補修クレヨンで色合いを合わせたりと、いろいろと身近なもので補修することができます。
傷の補修を業者に頼むなら相見積もりを!
ですが、やはり自分で補修するのは少し怖い、もっとひどいことになってしまったらと、考える人も少なくないでしょう。
私も知識がないときは自分で補修をするのに自信がなく、インターネットで動画みたりと、何回も確認して作業していました。
もし、自分ではできない場合は、賃貸の管理会社に連絡を取りましょう。
そして、フローリングに傷をつけたことを正直に伝え、まず補修工事は、どこの会社でしたら良いかというのを聞いてください。
なぜなら、管理会社によっては、指定のメンテナンス会社で、必ず工事をしてくださいという場合があるからです。
大抵の場合は、どこでも良いですというところが多いのですが、私も賃貸に3ヶ所住んでおりましたが、1ヶ所だけ指定がある賃貸物件でした。
もし、知らなかったとはいえ、勝手に工事をしてしまうと、後々面倒なことになるかもしれません。
実際に工事はしない場合でも、聞くだけ聞いておいて損はないのです。
そして、工事をする場合は、絶対に相見積もりを取ってください。
1件だけではなく、2~3件見積もりを取ったほうが、金額も人柄も選べます。
このとき、賃貸の管理会社が、
「そのくらいの傷なら直さなくて良いですよ」
と言ってくれる場合もありますので、言われた場合は素直に甘えてみてください。
フローリングの傷を直すタイミング
タイミングは、人それぞれ違うかとは思いますが、これは誰が補修するかによって分かれます。
自分で補修する場合は、予定を立てて行動するかと思います。
管理会社に頼む場合は、引っ越しをする予定があれば、退去時に管理会社の担当に申し出てください。
賃貸の管理会社に立ち合いは必要ないと言われても、退去時はその場にいて、傷について説明すると良いです。
なぜなら、勝手に範囲を広げて、補修の見積もりや判断をされたら困ります。
また、このような節目のときに、こちらが対応を良くしていると管理会社への印象が良くなり、対応が変わる場合もあります。
私も敷金・礼金ゼロの物件にて、どんぶりを床に投げつけてしまい、フローリングにかなりの傷や、深さのあるくぼみができてしまいました。
しかし、退去時に言われたように、誠実にしていると補修代金の請求もなく、無事に引っ越すことができました。
以上のようなことがあるので、変に自分は直す気がないという態度は、出さないほうが良いでしょう。
賃貸のフローリングに傷をつけないように予防も大切!
賃貸というものは、借りている物件です。
それを忘れないで、傷がつかないように生活導線を考え、フローリングに傷がつかないようにカーペットを敷くなど、自分が気を付けて予防するのも大切です。
椅子やテーブルなどの足は、傷の原因となりやすいので、靴下を履かすなど、いろいろ対処することができます。
小さな子供がいる場合は、おもちゃを投げたりして、凹みが多くなってくることがあります。
そういった場合は、子供の遊ぶ範囲に、クッションフロアを敷くこともおすすめです。
入居時に、すでに傷がある場合は、日付入りの写真を撮っておくと、後々助かることがあります。
準備をしていて、損はないと思いますので、ぜひ取り組んでみてください。
100円均一でも、衝撃防止材や、傷や凹み予防のグッズが売ってありますので、見てみることをおすすめします。
賃貸のフローリングに傷をつけても焦らず行動しよう
賃貸のフローリングに傷をつけてしまうと、どうしよう、早く直さないと焦ると思います。
ですが、自分でも、できることは沢山あります。
落ち着いて、状態を把握して、動き出してくださいね。
知り合いに建築関係者がいるなら、相談しても良いかと思います。
また、管理会社の人と、日ごろから連絡を取れる環境を作ることも良いかと思います。