賃貸アパートの網戸が破れた!修理費を負担するのはだれ?

室内に虫が侵入することなく、空気の入れ替えができる網戸。

どの窓にも取り付けてる賃貸アパートが、ほとんどではないでしょうか。

簡単に壊れてしまったり、交換しなくてはいけなくなるわけではありませんが、網戸も劣化して破れてしまいます。

今回は、網戸の貼り替え修理について、お話します。

網戸を破いたら賃貸アパートに住んでいる人が負担するの?

網戸が何らかの理由で破れてしまったとき、網戸の交換費用は、借主が負担するのでしょうか。

それとも、大家さんの負担になるのでしょうか。

おそらく、はじめに、この問題が疑問になってくると思います。

貸住宅紛争防止条例では、借主が居住している期間は、借主の自己負担。

退去時に修理が必要であれば、貸主である大家さんや管理会社の負担になるとされています。

入居者が網戸を破いてしまったら、修理費用は、借主の負担になることが一般的です。

わざとで破いてしまったわけでなくても、小さな子供がいる家庭では、「網戸を破いてしまった」なんてことは、よくある話ですよね。

この場合、こちらが指定した業者で行なってもらうように、賃貸借契約書に記載しておきましょう。

掛かった費用ですが、直接業者に支払ってもらうのか、後から大家さんや管理会社に支払うのかなども、事前に伝えましょう。

網戸が破れていた場合、修理費はだれ負担?

故意に破ってしまったわけではなく、「気付いたら破れていた」という相談もあります。

破れている状況を見れば、原因がだいたい分かります。

自然に破れているようなら、劣化によるものかもしれません。

網戸は使用して5~10年ほどで、網全体が劣化してきます。

この場合は、大家さんの負担で網戸を交換・修理しましょう。

しかし、室内側から押されたような形跡があれば、室内から押して破れたと考えてよいでしょう。

ですが、どこにも故意に破ってしまったという証拠はありませんよね。

入居者と波風を立てないためにも、一度はこちらで負担し、何度も続くようであれば、慎重に注意してみましょう。

また、退去時の網戸の修理は、大家さん負担だとお話しました。

通常、業者に網戸の貼り替えをお願いすると、1枚あたり3,000~5,000円ほど費用が掛かります。

特殊な形の窓のものだと、さらに費用が掛かります。

賃貸アパートを経営している大家さんの身としては、なるべく費用を掛けたくないですよね。

そんなときは、ご自身で網戸の交換をしてみませんか?

修理する前に網戸ネットの種類を決めよう

網戸の修理の前に、ネットの種類に付いてお話します。

同じようでも、材質やメッシュの細かさによって、特徴があります。

網を選ぶときの、参考にしてみてください。

【素材】

☆ポリプロピレン

一般的に使われている網で、「PP」と略式表記されていることもあります。

耐久性は、そこまで高くなく、5~10年で貼り替えが必要になってきます。

☆ポリエステル

先ほどご紹介したポリプロピレンと比べると、線が太いので強度が上がります。

強度があるため、ペット用の網戸として販売されている網戸もあります。

☆グラスファイバー

熱に強い特徴があるので、キッチン周りや日差しの強い所におすすめです。

☆ステンレス

強度と耐久性が高いです。

自分で貼り替えることは困難ですが、ペット可の賃貸アパートにする場合など、検討してみてはいかがでしょうか。

価格は高めですが、防犯の面を考えても優秀です。

【メッシュ】

メッシュですが、1インチ(25.4mm)に対して、網目が何個あるかで表しています。

・18メッシュ(18♯) 1.15mm
・20メッシュ(20♯) 1.03mm
・24メッシュ(24♯) 0.84mm
・30メッシュ(30♯) 0.67mm
・40メッシュ(40♯) 0.64mm

網目が細かくなれば虫の侵入が防げますが、細かいことで風通しが悪くなったり、埃がつきやすくもなります。

コバエは1~2mmと言われているので、24メッシュあたりがおすすめです。

賃貸アパート経営者必見!網戸の貼り替え方①

春先から夏場に向けて、窓を開ける機会が増えるたび、「網戸が破れている」といった相談が多くなります。

1枚だけで1件だけなら良いですが、2枚・2件となると、大変ですね。

しかし、業者に網戸の貼り替えをお願いすると、そのぶん費用が掛かります。

そこで、賃貸アパート経営者である大家さん自身が、網戸の貼り替えをマスターするのがおすすめです。

業者に頼むよりも費用を抑えられますし、簡単に修理することができます。

☆網戸の貼り替え

【材料】

・貼り替え用の網
・網押さえゴム(太さがあるので確認してから購入してください)

【道具】

・網戸ローラー
・ドライバーまたはピンセット
・歯ブラシ
・雑巾
・網戸クリップ(数個)
・ハサミ
・網戸カッター(カッター)

【網戸の取り外し手順】

①まず、古い網戸を取り外していきます。

網戸のゴムがあるほうを上にして置き、ゴムの切れ目を探しましょう。

その切れ目からドライバーなどを使ってゴムを外し、後は引っ張って取り外します。

②古い網が挟まっていたりするので、歯ブラシを使って溝を掃除しましょう。

仕上げに、網戸全体を雑巾で拭きます。

網戸の交換の際に掃除をすることで、網戸の滑りもよくなります。

賃貸アパート経営者必見!網戸の貼り替え方②

古い網戸を取り外せたら、新しい網戸を張っていきます。

【網戸の貼り替え手順】

①貼り替え用の網を、窓枠より5cmほど大きめに切っていきます。

②網を切ったら、動かないようにクリップなどで固定しましょう。

③溝に網押さえゴムの端を合わせ、網戸ローラーを使ってゴムを溝に、はめていきます。

網戸を外側にピンッと引っ張るようにしながら、はめ込むと仕上がりも綺麗になります。

角は、はまりにくいので、ローラーの突起部分を使用すると良いでしょう。

④ゴムをはめ込んだら、余っている網を網戸カッターで切れば完成です。

網戸カッターがない場合も、普通のカッターで切れます。

その際は、カッターの刃を外側にして、窓枠を沿わせるようにすると、簡単に綺麗に切れます。

集合住宅である賃貸アパートでは何枚も網戸があり、全て業者に修理をお願いするとなると、かなり費用が掛かります。

自分で貼り替えられるようになれば、長い目でみても、修繕費を節約できます。

自分で網戸の修理をすれば安くできる

自分で網戸の修理をした場合、費用はそれぞれ、いくらになるのでしょうか。

●網

貼り替え用の網ですが、種類によって、値段は変わります。

長くなればなるほど、1mあたりの単価は安くなるので、まとめて購入すると良いでしょう。

●網押さえゴム

約20mのもので、中窓用網戸約4枚分が修理できます。

値段は600円~です。

●網戸ローラー

必須工具なので、必ず購入してください。

200円~で販売されています。

●網戸カッター

300円~で販売されています。

●網戸クリップ

2個で300円~で販売されています。

●ドライバー・歯ブラシ・雑巾・ハサミ

すでにお持ちでしたら費用は掛かりませんし、お持ちでなくても100円ショップなどで購入可能です。

最初こそ道具は必要ですが、揃えてしまえば、網とゴムだけの費用で貼り替えができます。

賃貸アパートの経営をしている大家さんでも、簡単に修理ができるでしょう。

抑えられる費用は抑える

網戸の貼り替えなら、簡単にできて、なおかつ、掛かる費用も抑えられます。

アパートの経営をしていると、様々な修繕費が掛かるものです。

自分が修理をすることで、抑えられた費用を、他のことに回すことができます。

ぜひ、チャレンジしてみてください。