窓の鍵が壊れてしまっては、多くのことに支障が出てくるでしょう。
安全の面でも、鍵がうまく使えないのは不安が出てきてしまいます。
外側から見ても、窓の鍵が締まっていない、壊れて閉まらないことは判別できてしまうからです。
鍵の種類によっても違いがありますが、自分自身でできる交換方法もあります。
業者に依頼することも必要ですが、どんなことが考えられるのか検討してみる必要があるでしょう。
窓に取り付けた鍵が閉まらない状況は危険
窓の鍵が壊れて閉まらない状況はとても危険なので、交換方法を考えておかなければなりません。
窓の鍵ぐらいと思うかもしれませんが、空き巣被害の大きなポイントになるからです。
人間が出入りするのは玄関のため、窓から入ると思わない人もいるでしょう。
しかし、空き巣は侵入できるところはどこでも狙ってきます。
侵入窃盗の侵入口の大半は窓からであり、うまく閉まらないような鍵では、「入ってください」といっているようなものです。
窓の鍵という点では、しっかりと閉まっていても、既存のクレセント鍵ではあまり効果がありません。
なぜなら、窓ガラスを割られて鍵を回転されてしまうと、1分もかからずに開いてしまうからです。
防犯面を考えても、安全性の高い鍵への交換方法を考えておかなければいけないでしょう。
窓の鍵は締め付けるためのもの
窓によく使われているクレセント鍵は、使っているうちに劣化するものです。
いつまでも使えるものと思ってしまうかもしれませんが、時間とともに取り付けがずれてくるとかみ合わせが悪くなり、そのうち緩くなって勝手に空いてしまうようなことがあります。
緩くなってしまう状態の逆で、動きが悪くなって半分しか締められないことも出てくるでしょう。
これでは鍵としての役割を果たさなくなってしまいます。
そもそも、クレセント鍵は防犯のために作られたものではなく、窓の締め付けをおこなって部屋を密閉させることを目的とするものです。
機能を発揮できなければ防犯だけではなく、部屋の冷暖房にも密閉性の部分で影響が出るのですから、自分できる交換方法も考えるべきでしょう。
特に防犯まで意識するのであれば、既存のクレセント鍵だけではなく、補助鍵を含めさまざまな形状を検討しなければいけません。
交換方法として窓の鍵を業者に依頼するメリットとデメリット
確実な窓の鍵の交換方法としては、業者に依頼することです。
鍵のトラブルの専門家ですし、交換方法に間違いはありません。
道具がそろっているだけではなく、サッシや鍵本体がすでに生産中止でも、代替えになる適切な鍵を見つけ出して交換ができます。
防犯の面からも既存のクレセント鍵から、もっと安全性の高い鍵にすることも可能です。
専門家ですので、こちらの要望に合わせて変更ができるところは、業者を利用する大きなメリットになるでしょう。
大急ぎで交換したいときでも、業者であれば道具も鍵もそろえられることから素早く対応ができます。
デメリットとしては、鍵本体の代金だけではなく、人件費も含めてかなりの交換費用がかかってしまうでしょう。
自分でおこなえばかなり安くできるため、交換方法も比較して検討してみることも必要です。
自分でもできる鍵の交換方法の手順
交換方法として、窓に取り付けられる一般的なクレセント鍵ならドライバー1本で交換可能です。
取り付け方法のポイントを押さえれば、だれでも難しくありません。
ただし、手順を間違えてしまうと、対処が難しくなるため、確実にひとつずつ進めることが大切です。
まずは、クレセント鍵のビスピッチがあっているかどうかを確認していきます。
クレセント鍵は、基本として上下にビスを配して固定する構造です。
このビスを外すことで、既存のクレセント鍵から交換ができます。
しかし、サッシの生産された時期によっては、同じ鍵が手に入るとは限りません。
交換を考えるとすれば、かなり古いものになることもあるでしょう。
ビスピッチだけではなく、掛け金までの距離になる引き寄せ寸法と、本体の高さもあっているものであれば、代替品に交換することも可能です。
引き寄せ寸法は、上下にあるビスを線で結び、掛け金までの最長幅のことで、寸法があっていれば掛け金に届くようになるため、大事な要素になります。
3つの要素があっていれば、防犯性の高い鍵も利用できるか自分で判別ができるでしょう。
間違ってはいけないクレセント鍵の交換方法のポイント
窓のクレセント鍵の交換方法は、ビスを緩めるところから始まります。
上のビスから緩めますが、コツは上下のビスをいきなり外さないことです。
まずは、緩めるだけにしておき、完全には取り外しません。
上部のビスは外さずに残しておき、下部のビスを先に外すことが大切です。
これはサッシの構造上の問題で、サッシにネジが切られているのではなく、クレセント鍵を留めるためのビスを受ける裏板が取り付けられているからです。
いきなり上下両方を外してしまうと、裏板が落下してしまうことになり、新しいクレセント鍵が固定できなくなります。
サッシの中に落下すると取るのは大変ですし、開閉するたびに余計な音が出るようになるのです。
下部のビスだけ外したら、本体を半回転させて、上部のビスを締めて仮止めしておきます。
これで裏板も固定されて、次の作業がしやすくなるからです。
新しいクレセント鍵を外した下部に取り付けておきますが、この時に向きに注意しなければいけません。
下部に取り付けたら、今度は上部のビスを取り外し、古いクレセント鍵を取り外して、新しい方を回転させて正しい向きにして上部のビスを軽く締めます。
軽く締めてあれば、上下にも左右にも位置の調整ができますので、スムーズに締められる位置を決めてビスを締めればできあがりです。
防犯性の高い窓の鍵へ
窓の鍵は、防犯上重要なポイントです。
既存のクレセント鍵にはほとんど防犯性が存在しないため、高い防犯機能が備わった鍵に交換することも考えておくべきです。
窓からの侵入を防げるように、外からの見た目でも開かないと感じさせることで防犯性を高められるでしょう。
窓の鍵の役割は、開かないように締めつけるほか、無理矢理開けるとしても時間がかかると感じさせて、犯罪を諦めさせることも大事な要素です。
クレセント鍵もいろいろと進化していますが、シリンダー鍵を使わなければ開けられないものも販売されるようになりました。
取り付けの条件としても、これまでのクレセント鍵と同じように使えるため、手軽で有効な手段になってきます。
ビス同士の距離や引き寄せ幅、高さといった条件が当てはまれば交換方法も大差はありません。
ただし、安全性は高まっても、シリンダー鍵付きでは、バールが使われると対応しきれなくなってしまいます。
そこで、さらに安全性の高いダイヤルロックができるタイプも出回っているため、交換時には検討しておくといいでしょう。
コストを抑えるなら窓の鍵の交換方法を身に付ける
窓の鍵は大切な存在です。
防犯の面でも鍵がしっかりと閉まる必要があるでしょう。
時間とともに鍵の取り付け位置に緩みや傷みもでますが、交換方法を知っていれば、微調整をするなどの対処ができることもあります。
実際に難しいことではありません。
構造上のコツがわかれば、防犯性の高い鍵に変えることも自分でできます。
コストも抑えながら、高い性能を得られるのですから、交換方法は覚えておくといいでしょう。