ご自宅の照明の色にこだわっていますか?
照明の色を変えるだけで、部屋の雰囲気を大きく変えることができます。
とくにLDKであるリビング・ダイニング・キッチンは滞在時間も長く、照明の色をこだわりたい部分と言えるでしょう。
照明の色は様々で、それぞれの部屋に適した色合いがあります。
もし、ご自宅の照明選びで迷ったときは、この記事を読んでみてはいかがでしょうか。
LDKとは?
部屋の間取りを数字とアルファベットで表すことはよく知られていますよね。
その中でもLDKという文字を見ることは、比較的多いのではないでしょうか。
LDKとは、リビング・ダイニング・キッチン(Living・Dining・Kitchen)の頭文字をとって表されたものです。
日本語で表記すると、リビングは居間、ダイニングは食事室、キッチンは台所ということになります。
近年ではキッチンがダイニングと一体になっている場合「L・DK」、キッチンが独立している場合「LD・K」と表記されることもあるようです。
この記事では、LDKがそれぞれ独立していることを前提としてお話しを進めていきます。
LDKのそれぞれに合った照明の色についてご紹介していきますので、「どの照明を選べばいいのか分からない」という方は、ぜひこれからお話しすることを参考にしてみてください。
LDKにはどれを選ぶ?たくさんある照明の色
LDKにおすすめの照明の色をお話しする前に、まずは照明の色の種類についてお話ししていきます。
照明の色は主に5つの種類があります。
・電球色
・温白色
・白色
・昼白色
・昼光色
この並びで上に行くほどオレンジが強くなり、下に行くほど青白さが強くなります。
その中でも住宅によく使われるのが、これからご紹介する3つになります。
『電球色』
電球色はオレンジが強いぬくもり溢れる色味です。
光の強さをあまり感じないので、目に優しく落ち着いた空間づくりに役立ちます。
メインの照明としてだけではなく、ライトスタンドなどの間接照明としてもおすすめの色です。
『昼白色』
前述した5つの照明の色の中では、中間色にあたるのが昼白色です。
昼間の自然な日光からの色に近く、場所を選ばず取り入れられます。
明るすぎるということもないので、どの部屋に設置しても違和感がないでしょう。
『昼光色』
青白さが際立つ昼光色は、5つの中で最も明るい照明です。
青白い色は、頭の中をすっきりさせ、一つのことに集中するために優れた効果をもたらします。
しかし、その明るすぎる色ゆえにリラックス空間には向いていないのかもしれません。
リビングにおすすめの照明の色は?
LDKの中でもリビングは、たくさんの使用用途がある部屋です。
食事やテレビを楽しむだけではなく、人を招きいれる場所にもなるでしょう。
リビングで過ごす時間は比較的長くなるため、照明の色選びも重要になってきます。
もし、リビングで仕事をすることが多いのであれば、『昼光色』がおすすめです。
青白い色が集中力を高めてくれ、作業もスムーズにはかどるでしょう。
リビングで食事をするご家庭の場合は、料理をおいしそうに見せてくれる『電球色』を選んでください。
温かみのある光で、リラックスできる空間を作り出せるはずです。
リビングの照明の色で迷ったら、どんな部屋でも取り入れられる『昼白色』を選ぶと間違いがないでしょう。
リビングの照明を選ぶ際の注意点としては、部屋の広さに合わせた明るさ選びが必要だということです。
リビングは比較的空間が広く作られていることが多いので、部屋全体に光が行き届くように、広さに合った照明を選ぶようにしてください。
ダイニングの照明にはこの色を選ぼう!
LDKにおけるダイニングは、食事を楽しむ空間です。
ダイニングの照明をこだわって選ぶことで、おいしそうな食事を囲んだ家族の和やかな雰囲気を演出できます。
ダイニングにおすすめしたい照明の色は『電球色』です。
電球色の優しい光が料理の色を際立たせ、味をさらに引き立ててくれるはずです。
反対にダイニングには青白い色の照明は向きません。
青白い色は脳を覚醒させてしまうので、リラックスのための空間づくりには適していないのです。
とくに蛍光灯は料理の鮮やかな色を打ち消してしまうので、注意してください。
ダイニングは、心を落ち着けて美味しい食事を囲むために必要なスペースです。
穏やかな食事時間を送るためにも、雰囲気にこだわった色選びをしてください。
キッチンの照明の色はやっぱりこれ!
キッチンはLDKの中では、限られた作業を行う場所となります。
食材を切ったり、調理したりと細かい作業も必要なため、リビングやダイビングとは違った照明の色選びが大切になります。
また、キッチンにはクローズキッチンとオープンキッチンがあります。
部屋が独立しているか、ダイニングやリビングとつながっているかで、選ぶ照明の色も変わってきますので、ご自宅のキッチンの種類によって照明の色を選んでください。
部屋が独立しているクローズキッチンの場合は、『昼白色』がおすすめです。
太陽光にも近い色なので、食材も自然な色味を確認することができ、調理に向いている照明の色と言えます。
オープンキッチンの場合は、リビングやダイニングと同じ照明の色を選ぶようにしてください。
そうすることで部屋全体の照明の色が統一され、空間の奥行きを感じられるはずです。
照明の中には、シーンによって色を変えられる光色切替タイプもあります。
もし、キッチンの照明選びで悩んだときは、光色切替タイプを選んでおくと便利でしょう。
LDK以外のスペースはどの照明の色が適している?
ここまでLDKにおすすめの照明の色をご紹介してきました。
しかし、照明が必要なのはLDKだけではありません。
その他の部屋にも適した照明の色がありますので、ご参考までにご紹介していきます。
〇玄関
玄関には『温白色』や『電球色』がおすすめです。
明るさがそれほど必要ではない場所なので、光の弱い照明でも大丈夫です。
〇トイレ
トイレには『電球色』を選ぶとよいでしょう。
その理由は夜中にトイレに入った際に、照明が明るすぎると目が慣れないためと言われています。
〇お風呂
お風呂は浴室と脱衣所でおすすめの照明の色が違います。
お風呂は『電球色』、脱衣所は『昼白色』を選ぶと、入浴前と入浴後のメリハリを感じられるでしょう。
〇寝室
寝室はリラックス空間なので、温かみのある『電球色』が向いています。
〇子供部屋
子供部屋には『昼白色』の照明です。
遊ぶだけではなく、勉強をすることもあると思いますので、自然な光の色合いが最適です。
〇納戸
納戸などの収納部屋は暗いことが多いため『昼光色』の明るい光が必要です。
しかし、衣類などを収納している場合は、自然な色合いを確認するために『昼白色』を選ぶようにしてください。
少しの照明の色の違いでも、それぞれの部屋で変化を感じることができるはずですよ。
照明の色を使い分けよう!
LDK(リビング・ダイニング・キッチン)では、必要な照明の色が部屋によって違います。
現在、多く使われているのは、電球色・昼白色・昼光色の3種類です。
それぞれの部屋で適切な照明の色を選び、雰囲気のよい空間を作り上げましょう。
LDK以外の部屋に適した照明の色もご紹介しましたので、あわせて参考にしてみてはいかがでしょうか。