アパートなどの賃貸物件に住んでいて、「カビに悩んでいる」という方もいるのではないでしょうか。
カビは湿気を好み、湿度が高い場所で繁殖しやすいです。
とくに水を使うことの多い風呂場は、カビが生えやすい場所だと言えるでしょう。
この記事では、アパートの風呂場に生えるカビにまつわるお話をしていきます。
風呂場のカビへの対処方法についてもご紹介しますので、あわせて参考にしてみてください。
なぜアパートの風呂場にカビが生えるの?
アパートの風呂場にカビが生えやすい原因はあるのでしょうか。
その原因を考える前に、まずカビがどのような環境で繁殖するのかについて考えていきましょう。
カビが好む環境は、大きく以下のような三つの要因が関係しています。
・温度が25~30度
・湿度が80%以上
・豊富な栄養素
風呂場はこの三つが当てはまる場所です。
温度や湿度はもちろんのこと、髪の毛や皮脂、石鹸カスなどの栄養素も豊富で、カビが発生するのは当然とも言えるでしょう。
風呂場に繁殖しやすいカビですが、アパートなどの賃貸物件ならではの理由が考えられます。
その理由が、不十分な換気環境です。
アパートなどでは、風呂場の窓が小さいところが多いです。
なかには、風呂場に窓が一つもついていないところもあるでしょう。
湿気の逃げ場所がどこにもなく、風呂場にとどまったままでいれば、どうしてもカビは発生してしまいます。
この他にも、アパートがコンクリート造りであったり、住んでいる階数が一階だったりすると、湿気がたまりやすい傾向にあるようです。
風呂場にカビが生えることによる影響
アパートの風呂場は、湿気がたまりやすい環境のことが多いため、カビが生えやすいです。
風呂場に生えるカビの種類は「クロカビ」「ススカビ」「アカカビ」などが挙げられます。
この三つのカビのなかでも、とくに気になるのがクロカビではないでしょうか。
ゴムパッキンなどに黒い汚れが点々と付着しているのがクロカビです。
クロカビは見た目からも抵抗を感じますが、さらに厄介なのが掃除などで簡単に落とすことが難しいという点です。
なぜなら、クロカビは表面だけではなく、内部まで根を張り入り込んでいってしまうのです。
時間が経てばたつほどクロカビは頑固な汚れとなってしまいます。
こうなってしまうと、ちょっとした掃除では落とすことは難しくなるでしょう。
また、カビによる影響は見た目だけではとどまりません。
カビを吸い込むことで、体にも様々な悪影響が出てくるのです。
その主な症状としてアレルギー性鼻炎が挙げられます。
カビは季節を問わず発生しますので、アレルギー性鼻炎を発症すると、一年中くしゃみや鼻水が止まらないということもあり得ます。
このように、様々な悪影響をもたらすカビだからこそ、早めの対処が必要になります。
カビが生えてしまった風呂場の掃除方法
アパートの風呂場にカビが生えてしまったら、早急に掃除を行いましょう。
そのままの状態で放っておくと、カビは奥深くまで根を張り、落としにくくなってしまいます。
頑固な汚れになる前に、カビを見つけたら掃除をしてすぐに取り除くようにしてください。
それでは、アパートの風呂場のカビを落とすための、簡単な掃除方法をご紹介します。
【必要な道具】
・塩素系漂白剤
・ラップ
・キッチンペーパー
【掃除の手順】
①塩素系漂白剤をキッチンペーパーに含ませ、カビが生えている部分に貼りつけてください。
②その上にラップをかけ、20~30分ほど時間を置きます。
③ラップとキッチンペーパーを取り外し、水で洗い流しましょう。
塩素系漂白剤は強い薬剤のため、肌の弱い方は手袋を用意してください。
また、ツンとした臭いがあり、気分が悪くなってしまうことも考えられますので、十分な換気をしたうえで掃除を行うようにしましょう。
アパートの風呂場は日頃のカビ対策も忘れずに!
風呂場のカビを防ぐためには、掃除だけではなく、カビを生えさせないための日頃からの工夫や対策も大切です。
それでは、その工夫や対策をいくつかご紹介しましょう。
●風呂場の換気扇の掃除はこまめに行う
湿気を逃がすためにいくら換気扇をまわしても、換気扇がホコリやゴミで詰まっていたら、効果は半減してしまいます。
そのため、換気扇のフィルターはこまめに掃除を行うようにしましょう。
●風呂場に小物はあまり置かないようにする
風呂場に小物が置いてあると、ぬめりやカビの温床になってしまいます。
できるだけ、風呂場に小物を置くのは控え、水が一か所にとどまらないように注意しましょう。
●定期的に防カビ剤を塗布する
2か月に1回くらいの頻度で風呂場に防カビ剤を使うと、カビの繁殖を抑制することができます。
お住まいになっているアパートの風呂場がカビだらけにならないためにも、できることから始めてみましょう。
カビ対策としてお風呂から出た後にできること
入浴後の風呂場は、温度、湿度ともにカビが繁殖するのに最適な環境と言えます。
そのため、できるだけカビが生えにくい環境にするために、お風呂から出た後の湿気対策も行っていきましょう。
①お風呂から出た後は風呂場全体に熱めのお湯をまいてください。
45度程度で死滅するカビの種類もありますので、シャワーを使い床や壁、天井までお湯をまくようにしましょう。
お湯をまくことで栄養源となる石鹸カスもきれいに流すことができます。
②お湯をまいた後は、冷水をかけましょう。
湯気による湿気を抑えるために、お湯をまいた後は冷水をかけるのを忘れないようにしてください。
冷水をかけることで風呂場の温度も下がり、湿気も発生しにくくなります。
③最後に、風呂場の水分はしっかりと拭き取ってください。
風呂場にカビの素となる水分が残っていないように、タオル等でしっかり拭き取りましょう。
アパートの風呂場は、換気の環境が整っていないことも多いので、できれば常に換気扇をつけておくことをおすすめします。
気になる電気代も数十円から数百円ほどの違いなので、「どうしても風呂場のカビが気になる」という方は、換気扇をつけっぱなしにしておくとよいでしょう。
どうしてもカビが気になる!アパートの管理者に相談しよう!
お住まいのアパートによっては、風呂場だけではなく、室内の色々な場所にカビが生えているケースもあることでしょう。
いくらご自分でカビ対策を行っていたとしても、アパート自体に問題がある場合は、どうすることもできません。
カビは健康を損なう原因ともなり得ます。
そのため、あまりにもアパートのカビが気になるようでしたら、一度大家さんや不動産会社に相談してみるのもいいかもしれません。
お住まいのアパートにもよりますが、カビのクリーニングを行ってくれることがあります。
なかには、除湿器をレンタルしてくれたり、湿気対策のために建物自体の工事をしてくれたりという話もあるそうです。
もし、相談したうえで何も変わらないのであれば、引っ越しを視野に入れる必要もあるかもしれません。
どちらにしても、健康面や金銭面のことを考えて、慎重に決断を下すようにしてください。
アパートの風呂場でカビを見つけたら早めに退治しよう!
風呂場は湿気がたまるため、カビが生えやすい場所です。
カビは早めに対処をしたほうが簡単に落ちるので、黒い点々を見つけたら放っておかずに、すぐに掃除を行いましょう。
アパートによっては、構造上カビが発生しやすいこともあるようです。
どうしてもカビが気になるようでしたら、大家さんや不動産会社に相談するのも方法の一つでしょう。