畳にフローリングマットを敷いても大丈夫?カビ対策が重要!

畳にフローリングマットを敷くだけで、和室から洋室に簡単にイメージチェンジができます。

しかし、畳にフローリングマットを敷くことは、カビが発生するリスクを伴うため注意が必要です。

これから、畳にフローリングマットを敷くとなぜカビが生えやすくなるのか、またカビが生えないための対策についてご紹介していきます。

畳に生えてしまったカビの掃除方法もご紹介しますので、そちらも目を通してみてください。

床にフローリングマットを敷こう!

畳の上に敷くだけで和室を洋室に変えられるフローリングマットですが、その魅力は低価格なうえに大きな工事が必要ないことです。

床を畳からフローリングに変えようと思うと、それなりの費用がかかります。

また、賃貸住宅にお住いの場合、床の工事自体が難しいことも多いでしょう。

その点、フローリングマットは敷くだけで、簡単に部屋のイメージを変えられます。

色や柄も豊富なフローリングマットを敷けば、自分好みの部屋をすぐに手に入れることができるのです。

その他に、防音のためや、家具の重さで畳がへこむのを予防するためにも、フローリングマットは役立ちます。

床の上に敷くフローリングマットは、なにも畳の上に敷いて部屋を洋室に変える役割だけではありません。

フローリングの上にフローリングマットを敷けば、日常生活における傷や汚れも防げます。

賃貸住宅では、床の傷や汚れで修理費用を請求される可能性もありますので、この点もうれしいですよね。

このように、床に敷くことで様々なメリットがあるフローリングマットですが、なかには「畳にカビが生えてしまった」というケースがあるようです。

次項で、その点についてお話ししましょう。

フローリングマットを敷くと畳にカビが生える!?

フローリングマットを敷くことで、畳にカビが生えてしまう大きな原因に「通気性の悪さ」が考えられます。

なぜなら、カビは通気性が悪くジメジメした場所に生えることが多いからです。

本来であれば、畳には湿気を吸収、あるいは放出してくれる機能が備わっているため、湿度を調整してくれるはずです。

しかし、フローリングマットを畳の上全面に敷いている場合は、湿気の逃げ道や通り道を妨げてしまいます。

そのことが原因となり、フローリングマットと畳の間にカビが発生してしまうのです。

とくに、梅雨などの湿度が高い季節は注意が必要です。

部屋に湿気がたまり、さらにカビが生えやすい環境となってしまうでしょう。

これらのことを踏まえて考えると、畳とフローリングマットの相性はあまりよくないことが分かります。

しかし、溜まってしまった湿気を逃がすことができれば、カビの予防対策にもつながるはずです。

畳のカビ対策のためには湿気は厳禁!

フローリングマットと畳の間にカビが生えるのを防ぐためには、部屋の湿気を極力少なくすることが大切です。

まず簡単にできることとして、部屋の換気をこまめに行うようにしてください。

カビはジメジメした環境が長期間にわたって続くことで増えてしまいます。

それを防ぐためには、天気のよいカラッと晴れた日に、十分な換気を行うことがカビ対策として有効になります。

また、梅雨時期などで晴れる日が少なく換気が難しい場合は、除湿器を使うのもいいかもしれません。

除湿器を使えば、部屋の湿度をある程度コントロールできます。

カビが生えない室内環境にするためには、できるだけ湿度を65%以下に抑えるとよいでしょう。

少しの工夫でも、畳にカビが生えずらくなる環境を作ることができるはずです。

フローリングマットを畳に敷くときに注意すること

フローリングマットを敷くときにいくつかの注意をするだけでも、カビが生えるのを抑制できます。

まずフローリングマットを敷く前に、畳の掃除を行いましょう。

畳が汚れたままフローリングマットを敷いてしまうと、その汚れがカビの栄養源となってしまい増殖してしまいます。

そのため、畳の汚れはきれいに掃除し、しっかりと乾燥させてからフローリングマットを敷くようにしてください。

できるなら、フローリングマットを敷く前日に、畳の掃除を済ませておくとよいでしょう。

この他には、畳とフローリングマットの間に吸湿シートを敷くのもおすすめです。

吸湿シートが溜まってしまった湿気を吸い取ってくれるので、カビが生えにくくなります。

しかし、いくらカビ対策を施しても、部屋の位置や環境によっては、どうしても湿気が溜まりやすいこともあります。

そのような場合は、フローリングマットを床全面ではなく一部分に敷くようにすると、通気性が少しは改善されるはずです。

フローリングマットにも寿命がある!メンテナンスが大切!

床に敷かれている畳には寿命があります。

日常づかいをしていたり、日に焼けたりすることで、畳もいずれ交換しなければなりません。

それと同様に、フローリングマットにも寿命が存在します。

フローリングマットの種類や日頃の使い方にもよるので、詳しい耐用年数をお答えすることが難しいのですが、木材の剥がれや変色が見られるようになったら、交換するとよいでしょう。

フローリングマットを長く使い続けるためには、メンテナンスが重要です。

こまめにフローリングマットの表面を掃除していれば、交換の時期を遅らせることができるはずです。

そして、年に数回はフローリングマットを外して、畳の上をきれいに掃除するようにしてください。

掃除後の畳はよく乾燥させ、その上に再度フローリングマットを敷くことで、カビが好む湿気を逃がすことができるでしょう。

畳に生えてしまったカビの掃除方法

いくらカビ対策をしていても、畳とフローリングマットの間に湿気がたまり、カビが生えてしまうことはあるでしょう。

そのようなときは、まずエタノールを試してみてください。

エタノール:7に対して水:3の割合でスプレー式のポンプに入れ、畳の上に吹きかけるのです。

こうすることで、畳に生えてしまったカビを殺菌できます。

しかし、この方法はカビを死滅させることはできますが、カビ特有の黒い汚れを落とすことはできません。

カビの黒い汚れを落とすためには、重曹と酸素系漂白剤を使いましょう。

重曹と酸素系漂白剤を同量で混ぜ合わせ、綿棒などを使って畳に生えてしまったカビの黒い汚れ部分に置きます。

5分ほど経ったら布で拭きとってください。

重曹と酸素系漂白剤を広範囲に使うと、畳が変色してしまうことがあるので、カビ以外の部分に塗らないように注意しましょう。

カビを掃除し終わったら、畳をよく乾燥させてください。

畳に湿気が残ったままフローリングマットをかぶせてしまうと、さらにカビがひどくなってしまいますので、気を付けるようにしてください。

最後の仕上げとして、たっぷりの水に少量の酢を加えた酢水で畳を拭く方法があります。

この方法は、畳のカビ予防として効果を発揮してくれますが、その際も畳をよく乾燥させることを忘れないようにしてください。

何をするにしても、畳に湿気が残らないような配慮が大切です。

カビ対策に必要なのは湿度のコントロール!

畳とフローリングマットの間にカビが生えなくなるようにするためには、湿度をコントロールすることです。

部屋の空気をこまめに入れ替えて、湿気がたまらないように工夫をしてください。

もし、時間があればフローリングマットを剥がして、定期的に畳の掃除を行うとよいでしょう。

畳に生えてしまったカビでも落とす方法はありますので、あきらめずに実践してみてください。