近年100均やホームセンター等でも購入できる、窓や鏡などに貼るだけで気軽に季節感を楽しめる、ジェルシーツといった飾りはご存知でしょうか?
貼るだけで可愛らしくなるジェルシールですが、貼ったまま長期間経ちますと、粘着部分が溶けてしまうこともあります。
ジェルシールの正しい使用方法と、粘着跡が残ってしまった際の対処方法を知ることで、賃貸物件にお住まいの方でも安心してジェルシールを利用できます。
注意点なども交えながら、粘着跡がついてしまった場合の剥がし方などについてご説明します。
窓や鏡を可愛く飾れるジェルシールとは?
ジェルシールとは、ぷっくりしていて、触り心地がプルンとした、ゼリーの様な質感のあるジェル状のシールです。
窓や鏡などに貼ることができ、近年大変人気のある飾りです。
100均、雑貨店、ホームセンターなどで販売されていることが多く、主に「ジェルジェム」「ジェルシール」「ジェルステッカー」といった名称で陳列されています。
価格もお手頃なものが多く、気軽に購入できます。
また、剥がし方も通常のシールと違って簡単で、使用後も保存しておくことができますので、繰り返し何度でも使用できます。
クリスマス、お正月などの季節のイベント事や、お誕生日パーティーなどの飾りつけとして活用されることが多く、種類も豊富なのでイベントをより華やかに演出してくれます。
子供がいるご家庭では、アニメキャラクターなどのジェルシールも人気です。
ジェルシールは溶ける?窓や鏡から剥がれなくなることも
窓などに貼って楽しむことができるジェルシールですが、実はとても高温に弱い商品です。
長期間貼っておきますと、太陽からの熱などで溶けて張り付いてしまうことがあり、剥がし方次第では傷などが残ってしまう場合もあります。
その為、賃貸物件にお住まいの方は、ジェルシールを使用する際に十分注意が必要です。
また、鮮やかな色合いが魅力でもあるジェルシールですが、窓や鏡などの使用した箇所に、色移りを起こす場合もあります。
特に夏場などの日差しが強い時期は、冬場に比べてジェルシールの粘着部分が溶けやすく、色移りもしやすくなります。
借りているお部屋を退去される際に、窓にジェルシールの使用跡や剥がした跡が残ったままですと、窓の交換が必要になる場合も稀にあります。
賃貸物件にお住まいの方が、ジェルシールを窓に使用する際は、「ジェルが溶ける」「色移りする」などが起きないよう、使用する都度剥がして保存しましょう。
ジェルシールの飾りが使えない素材へ貼ってしまった際の剥がし方
ジェルシールは、「特殊加工のされていないガラス製品に限り」使用できます。
窓や鏡の表面にコーティング、フィルムが貼ってあるなどの、特殊な加工を施されている場合は、ジェルシールの色が付着して剥がれなくなる場合があります。
ジェルシールを使用される前に、窓のガラスや鏡に特殊な加工が施されていないか、事前のご確認を行ってからご利用下さい。
特殊加工の施されているガラス、鏡以外にも、ユニットバス、壁、素焼きのタイルや大理石、磨りガラスやプラスチック製品などにも使用できません。
万が一、プラスチック素材などに誤って貼ってしまった際の剥がし方ですが、焦らず丁寧にゆっくり剥がしましょう。
また、木製品や布製品にも、色移りをする場合がありますので使用できません。
溶けだしたジェルシールを、粘着跡を残さず取る剥がし方
ジェルシールは、貼り付けできる素材や場所、保管方法など、商品に記載されている注意事項を正しく守ることで、賃貸物件にお住まいの方でも使用できます。
しかし、貼りっぱなしになっていたジェルシールを剥がす際に、溶け残った粘着部分が窓や鏡に付着し、なかなか取れないことが多々あります。
ジェルシールの剥がし残りや溶け残りを取る場合、一番簡単な方法として「消しゴムで擦る」という剥がし方があります。
ジェルシールを飾っていた期間が短いようでしたら、消しゴムが一番お手軽な手段と言えます。
また、テレホンカードやクレジットカード等の「ある程度の硬さがある薄いカードで削る」という剥がし方もあります。
ジェルシールの溶け残りと、接着面の隙間にカードの鋭角な箇所を挟み入れると剥がせます。
カッター等の鋭利な物を使用して削り落とす剥がし方もありますが、賃貸物件ですと万が一、窓に傷がついた際には、退去時に窓の交換が必要になってくるケースもありますので絶対に行わないで下さい。
ジェルシールが窓や鏡に色移りをしてしまった際の剥がし方
ジェルシールを飾っていた期間が長期間だった場合、窓や鏡などに色移りをするケースもあります。
しつこい溶け残りや色移りをした際は「除光液・リムーバー」を使用した剥がし方があります。
まずは下記の物をご用意下さい。
.除光液、又はリムーバー
.メイク落としなどに使用するコットン
.濡れ雑巾
.ビニール製の手袋(※除光液による手荒れを防ぎます)
.ビニール製のテープ、又はガムテープ
上記の物は全て100均などで安く、手軽に購入できます。
手順は下記の通りになります。
①コットンを溶け残りの大きさに合わせてカットし、次にカットしたコットンより大きめのサイズにテープをカットして下さい。(※テープはコットン全体を覆い隠せるようにカットして下さい。)
②コットンに除光液をたっぷり浸し、色移りや溶け残りのある個所に貼り付けます。
③貼り付けたコットンの上から、①でカットしたテープを貼り付けます。(※コットンが乾燥して落ちてくることを防ぎます。)
コットンを貼り終えたら軽く押さえて頂き、コットンを色移りや溶け残りのある個所へ密着させて下さい。
また、途中で除光液がコットンから垂れてきた場合は、濡れ雑巾で拭き取るなどをして下さい。
コットンを30分程貼り付けた後、一度コットンを剥がして色移りなどが全て剥がれているか確認し、まだ残っているようでしたら再度上記の手順を繰り返し行います。
この際に、一度使用したコットンには色がうつっておりますので、使用せず捨てましょう。
色移りの箇所が多く、色が濃い程剥がす時間がかかります。
また、お風呂のカビ取り剤やカビキラー等でも、除光液より強力な効果を発揮できます。
しかし、カビキラーですと壁などに付着した際に変色する恐れがありますので、賃貸物件にお住まいの方にはオススメできません。
剥がし方の注意点と使用済みジェルシールを保管する方法
窓や鏡などに貼ったジェルを剥がす際に、除光液やリムーバーなどを使用する場合、いくつか剥がし方に関する注意点があります。
まず、作業に取り掛かる前に、除光液やリムーバーが窓や鏡などを傷つけてしまう場合がある為、必ず「パッチテスト」を行って下さい。
パッチテストとは、窓や鏡などジェルシールが溶けだした箇所を対処する際に、隅の目立たない箇所で事前に少量の除光液をコットンに染みこませ、テストすることです。
除光液やリムーバーが窓や鏡などで、変色などの異変がある場合は使用を中止して下さい。
また、沢山の箇所へ除光液やリムーバーをご使用になる際は、気分が悪くなることもありますので、換気扇をつける、窓を開けるなどの換気を行う必要があります。
使用済みになったジェルシールは、クッキングシートやオーブンシートなどに包み、ジップロックに入れて保管できます。
ただし、保管する際に違う色のジェルシール同士をくっつけて保存しますと、ジェル同士が色移りし合いますのでご注意下さい。
また、暖房器具の近くや直射日光を浴びやすい場所、夏場に高温になる場所は避け、涼しい場所に保管しましょう。
窓に貼れるジェルシール、色移りや溶けない為の予防方
窓や鏡などに貼るだけで気軽に季節感を楽しめるジェルシールは、使用方法を守り保管方法に注意をすることで、賃貸物件でも繰り返し利用できます。
ただし、ジェルシールを貼る際は、予め貼る箇所の素材を確認しておきましょう。
また、長期間貼っていたことなどが原因で、落ちきれない粘着跡や色移りがあった場合は、除光液やリムーバーを使用する剥がし方を、是非お試し下さい。