窓から入りこむ音を遮断!シャッターを取り付けて防音対策!

窓から聞こえる音は、ときに騒音に感じてしまいます。

人によって音の感じ方は違えど、静かに過ごしたいときには、こうした音を遮ることができるといいですよね。

そこで、窓に取り付けるシャッターが効果的です。

では、防音のために、どのようなシャッターを選べばいいのかみていきましょう。

日頃から行いたいメンテナンス方法も併せてご覧ください。

窓から聞こえる騒音はシャッターで防音対策

窓に取り付けるシャッターといえば、遮熱効果や断熱効果のイメージが大きいでしょうか。

暑い日差や窓から入り込む冷たい風を遮ることで、室内の温度を保つことができますよね。

また、台風や雨風が強いときなど、立て看板といった大きな物が飛んでくる場合があります。

そんなとき、シャッターを閉めていれば窓ガラスを守ることができ、被害を最小限に食い止められることができるでしょう。

さらに、外からの音を軽減する防音効果もあります。

夜遅くまで仕事をしているかたは、朝方から寝る生活のかたもいらっしゃいますよね。

しかし、多くのかたは昼間を中心にして生活しているため、道路では車が走り、隣の家では掃除機をかける音がします。

できるだけ静かな環境で寝たいものですが、昼間の音を和らげるには、こちらが対策するほかないのです。

そこで、窓に取り付けるシャッターが効力を発揮します。

寝室のほかにも、リビング等に取り付けることで、防犯対策にもなりますよ。

窓用のシャッターは手動?それとも自動?

窓用のシャッターは窓の上部にシャッターケースを設け、そこに収納されます。

そのため、雨戸と比べて、見た目もスッキリです。

また、引き戸や折れ戸よりも、防犯性や防火性に優れている面もあります。

では、窓に取り付けるシャッターの種類をみていきましょう。

まずは、手動式のシャッターと、電動式のシャッターの特徴をお伝えします。

どちらも防音対策になりますが、どのシャッターがいいのか検討してみてくださいね。

●手動式のシャッター

本体の価格、そして設置までの費用は、電動のシャッターと比べると安く済むというメリットがあります。

停電といったトラブルが起きたときも手で開けられるため、災害時でも対応できますね。

ただし、シャッターを開けたり閉めたりする際に手間が生じます。

●電動式シャッター

スイッチやリモコンで、シャッターの開閉を簡単に操作することができます。

窓を開けなくてもシャッターを動かすことができるため、寒い季節にも室内の暖気を逃がさずに開閉を行えますね。

タイマー付きや複数のシャッターを開閉できる商品もありますので、暮らしのなかで無理なく操作することができます。

セキュリティー性や安全性に配慮したものが多いのも、電動式ならではの特徴です。

シャッターを窓に取り付けるときに必要な費用

窓にシャッターを取り付けるとき、具体的にどのくらいの費用がかかるものなのでしょうか。

本体価格だけでなく、設置費用がかかることを忘れてはいけません。

●手動シャッターの場合

シャッターの取り付け費用の相場は、約6~16万円します。

窓枠によっては他の作業を必要とする場合もあるので、プラスでかかる費用もでてきます。

●電動シャッターの場合

人気の自動シャッターですが、設置費用の相場は約10~35万円と高額になります。

高額であるのに人気を集めているのは、開閉の手間を減らし、防音のほかにも防犯性が高まるのが理由です。

ただし、リフォームの場合は電気工事をしなければならないため、加えて施工費用も高くなります。

また、手動でも電動でも、2階以上に取り付ける際には足場を組むこともあるため、業者に見積もりを出してもらいましょう。

なお、業者によって、足場の設置費用は大きく違います。

複数の業者に見積もりをいただいて、比較してみるといいですよ。

遮音性能の高いシャッターでしっかり防音!

窓からの騒音をどうにかしたい場合、防音性の高いシャッターを選びたいですよね。

このような場合、遮音性能の高いものを基準に探してみましょう。

遮音性とは、外からの音が室内に侵入してくるときの音、また、室内から外に漏れる音がどのくらいかを表すものです。

音のエネルギーの大きさや周波数(dB)に応じて、どれくらいの音を遮ることができるか等級によって決まっています。

・T-1 25dB遮音
・T-2 30dB遮音
・T-3 35dB遮音
・T-4 40dB遮音

これらを見るとお分かりいただけるように、Tの後につく数値が大きくなるほど、遮音性も高くなるというものです。

例えば、幹線道路の交差点が80dBだとします。

極めてうるさく感じますが、T-1の遮音性をもつシャッターを取り付けた場合、25dBをも遮音できるため、55dBまで下げられることができます。

55dBというと、日常生活で望ましい範囲になりますので、十分防音対策ができますよね。

もっと防音性を高めたい場合は、T-4の性能があるシャッターを選べば、かなり静かな環境にすることができるでしょう。

防音効果のあるシャッターのメンテナンス

最後に、シャッターのメンテナンスについてお話しましょう。

メンテナンスをすることは大切に使うことだけでなく、不備がないかをチェックするためでもあります。

特に手動式のシャッターは巻き上げ時にトラブルを起こしやすく、シャッターが閉まらない、開かないといった問題が起こることもあります。

シャッターが開いたままだと防音効果もなくなってしまいますし、ずっと閉まったままでは困ってしまいますよね。

ゆがみが生じていないか、錆びついている部分はないかなどを、確認してみましょう。

また、掃除をしていないことでガイドレールにゴミが詰まっていると、動きが鈍くなって止まってしまいます。

窓掃除のついでに、シャッターも綺麗に掃除をする習慣を心がけてみてください。

錆びている部分を発見したら錆止めなどで対処できますが、錆びついている部分が大きい場合は、業者に依頼してみましょう。

錆びつきに関わらず、ご家庭でのメンテナンスはできる範囲が限られていますし、ときに危険も伴います。

プロにメンテナンスをしてもらうと専門的な視点で見てもらえるので、不具合が生じた際には、迷わず相談してみてください。

シャッターを綺麗に保とう

窓からの音を遮る、防音対策のためのシャッター。

多くのシャッターは金属製のため、なにもしていないと雨風によって錆びや腐食が進んでしまいます。

雨が降った翌日など、硬く絞った布でやさしく水拭きしましょう。

また、落ち葉などがレールにある場合、取り除いておくことも大切です。

ガイドレールに錆止めを吹き付けておくと、開閉がスムーズに行えます。

ここまでは、普段で行いたいメンテナンス方法です。

汚れが溜まってしまった場合は、シャッターを閉めた状態で水洗いしましょう。

このとき、シャッターボックスの中に、水が入らないように注意してください。

錆を落とす際には、錆びた部分のみ、サンドペーパーでこすり落としていきます。

まわりの塗装が剥がれないように気をつけましょう。

錆が取れて金地が露出したら、その上からアクリル樹脂系水性塗料を塗ってコーティングし、完全に乾いてからシャッターを作動させます。

海岸沿いや港の近くでは錆びやすくなるので、必ずメンテナンスしてください。

防音のほかに何を重視する?

シャッターを取り付けることは、防音性のほかにも、さまざまなメリットがあります。

ただし、きちんとメンテナンスを行う必要性もありますので、よく検討してみてください。

手動にするのか、電動にするのかでも大きく変わってきますので、ご自身のライフスタイルに合わせて選びましょう。