アパートで雨漏り発生!その時の対処法と修理代の支払いは?

古いアパートは経年劣化により雨漏りが発生することがあるかもしれません。

また、新しいアパートでも住人の使い方によっては水漏れの被害にあってしまうこともあります。

雨漏り自体も問題ですが、雨漏りによって家具やテレビが濡れるなど他にも被害があると大変ですよね。

また、修理代は誰が支払うのかも気になるところです。

記事では、アパートで雨漏りが発生した場合の対処の仕方や修理の支払いについてお伝えしていきます。

アパートで発生した雨漏り!まずどうする?

アパートに住んでいて雨漏りが発生してしまった場合、どのように対処するべきでしょうか?

修理のことも気になりますが、雨漏りは見つけたら早急に対処する必要があります。

ここでは、雨漏りが発生した際にしてもらいたい対処についてお伝えしていきます。

〇雨漏りを受ける容器を置く

雨漏りに気づいたら雨が落ちてくる場所にバケツなどの容器を置き、床に被害が及ばないようにしてください。

〇雨漏りの下にあるものを移動する

雨漏りの下に何もなければいいのですが、ソファの真下やテレビなどが置いてあると被害がさらに広がってしまいます。

雨漏りの下に家具などがある場合は速やかに移動しましょう。

〇雨漏りの写真を撮る

雨漏りがあったとしても雨が降り止んでしまうと乾いてしまい、雨漏りの状況が分からなくなってしまうことがあります。

そのようなことを避けるためにも、雨漏りの箇所を写真で撮っておいてください。

後から大家さんや管理会社に説明する際に役立ちます。

家具などが濡れた場合にも、その状況を写真で撮っておくといいでしょう。

雨漏りの処置が終わったら大家さんなどに連絡を

アパートで起きた雨漏りの処置が終わったら、次にしてもらいたいことは大家さんや管理会社への連絡です。

雨が止んで晴れてくると、つい連絡が面倒になって雨漏りのことを後回しにしてしまうことがあるかもしれません。

雨漏りの程度がひどくない場合は、尚更そうなってしまうかもしれませんね。

しかし、雨漏りが発生しているのにそのまま放置してしまうと、あなたの部屋だけで済んでいた被害が他の部屋にも及ぶ可能性もあります。

原因が分からない以上、被害がさらに拡大する恐れもあるのです。

連絡の遅れが大家さんや他の住人に大きな損害をもたらすことがあると考え、雨漏りが分かったらすぐに連絡しましょう。

また、連絡の後回しは修理に手間取ることも考えられ、部屋が使いづらい状況が続いてしまうこともあります。

そういったことを避けるためにも、連絡は忘れずに行ってくださいね。

アパートの雨漏りの修理代は誰が支払うの?

アパートの雨漏りを大家さんや管理会社に連絡した場合、今度はその修理代を誰が払うのか心配になってきますよね。

修理代に関しては、何が原因で雨漏りが発生してしまったのかによって支払う人が異なってきます。

ここでは、大家さんがアパートの雨漏りの修理代を支払う場合で考えていきます。

住人に何の落ち度もない場合に起きた雨漏りは、基本的に大家さんに支払う義務があります。

民法上でも貸主には修繕義務が課せられているため、アパートの劣化などによる修理は大家さんが支払わなければいけないのです。

ただし、気をつけなければいけないことに、この修繕義務にはその範囲がはっきりしていないことがあります。

ですから、貸主借主双方の見解に相違がある場合、支払いがどうなるかが分からないということになるのです。

この場合、借主としてはアパートを契約した時にもらった賃貸借契約書と重要事項説明書をよく確認しておく必要があるでしょう。

雨漏りのケースによっては貸主が修理代を負担しないことも考えられますので、契約書の内容確認は大切です。

雨もないのに雨漏り?!水漏れの修理代は誰が支払う?

アパートの住人に何の過失もない場合に起きた雨漏りは、基本的には大家さんに支払う義務がありました。

ここでは、アパートには問題がなく住人の過失による場合で考えてみましょう。

あなたが1階に住んでいる場合に起きた雨漏りで考えられるのは、上の階の住人に過失がある場合です。

この場合、厳密にいえば雨漏りではなく、住人の過失ですので水漏れになります。

水漏れは上の階に住んでいる住人がお風呂のお湯を止め忘れたり、トイレを詰まらせて水を溢れさせてしまったなどで発生することが考えられますが、この場合は上の階の住人が修理代を支払う必要があります。

また、被害が水漏れだけなら水漏れの修理代だけですが、家具などが濡れたり壊れた場合などは損害分を請求することになります。

上の階の住人は水が溢れてしまったことに対しての処理に精一杯で、下の階に水漏れを発生させてしまっていることに気がつかないこともあるでしょう。

一時的なことなので、上の階の住人が水の処置をしたら水を溢れさせたこと自体忘れてしまうことがあるかもしれません。

なぜ水漏れが起きたのか原因をはっきりさせるためにも、大家さんなどへの連絡は早く済ませることが大切です。

アパートで起きる雨漏り!よくある原因は?

アパートで起きる雨漏りですが、ここではよくある原因をお伝えしていきます。

〇屋根の劣化

アパートの屋根が経年により劣化している場合、当然雨漏りを防ぐ機能も劣ってきていることが考えられます。

屋根の素材自体が割れたり剥がれてしまっていることもあります。

強い直射日光を浴びたり台風などの影響をもろに受ける屋根はアパートが古ければ劣化が進み、雨漏りがしやすいと考えられるのです。

〇外壁の劣化

屋根と同じように外壁も劣化が見られやすい箇所です。

外壁がひび割れたりして雨が入り込むことによって雨漏りが発生しやすくなります。

台風など雨が強く降り注ぐような場合は外壁から雨がどんどん入ってしまうことが考えられます。

〇配管の故障

壁の中には、水道の水を運ぶ配管が通っています。

その配管が古くなることによって、ひび割れたりつなぎ目から水が漏れたりすることがあります。

この場合、壁の中で起きていることなため発見が遅くなってしまうことも考えられます。

これらの原因の場合、経年による劣化のため修理代は基本的に大家さんなどが負担することになります。

アパートの雨漏りの修理代が心配ならこれを確認しよう!

アパートの雨漏りの修理代、経年劣化などの場合は基本的に大家さん側の負担になります。

しかし、支払いが請求されないか心配な場合は以下のことを確認しましょう。

〇賃貸借契約書と重要事項説明書の確認

前にもお伝えしましたが、契約内容によって修理代などの支払いが発生することもあるかもしれません。

修繕義務の範囲がはっきりしていない以上、契約書などでの確認が頼りになるのです。

修理代を大家さんが支払わない例として、家賃が安い物件があります。

家賃が安い分、修繕費の支払いは借主となっている場合もあるのです。

修理代の支払いなどでトラブルにならないよう、契約書などの確認はしっかりと行いましょう。

〇火災保険の確認

アパートを借りる際は大抵火災保険に加入するはずですので、保険の内容を確認してみましょう。

その中には、特約として雨漏りではなく過失で起きた水漏れなどの保証がされている場合があります。

自分の過失で水漏れを起こしてしまった場合は、この火災保険の確認が特に大切になります。

アパートの雨漏りは基本的に大家さんの負担

アパートの雨漏りは住人に過失がなければ、基本的に大家さんの負担になります。

とはいえ、被害が拡大しないよう雨漏りを確認したらすぐに大家さんや管理会社などに連絡することが大切です。

また、住人の過失で起こした水漏れは住人が修理代を支払うことになります。

雨漏りの修理代がどうなるのか心配な場合は、賃貸借契約書・重要事項説明書・火災保険を確認してみましょう。