アパートでは騒音問題が発生しがち!苦情を言いたい場合は?

アパートやマンションなどの賃貸物件で生活を送っている方も数多くいらっしゃると思いますが、よくある問題のひとつが騒音ではないでしょうか。

実際に騒音被害にあった経験をお持ちの方もいるかと思います。

あまりにも騒音がひどい時には、苦情を言いたいという場合もあるでしょう。

そんなときはどうするのが正解なのか、また、なぜアパートでは生活音が響いてしまうケースが多いのか、当記事でお伝えしていきます。

苦情のもと!アパートの騒音問題に困っている人は少なくない

アパートやマンションなどの賃貸住宅にお住いの方たちが気にするワードのなかに「騒音問題」が挙げられます。

なかには、苦情を出したいほど騒音にお困りの方も存在しているはずですよね。

例えば騒音として代表的なものは、赤ちゃんの泣き声・子供の声や走る音・楽器の演奏音・洗濯機や掃除機の音・ペット可のアパートならばペットの鳴き声等が挙げられます。

また、お風呂で発生するシャワー音のような、生活するうえではどうしようもないことも騒音と捉えられてしまう場合もあるとのことです。

極端に壁の薄いアパートの場合は、話し声さえも聞こえてしまうなんてこともあり得ます。

また、子供をしつけるために叱る声も響いてしまうのは言うまでもないかもしれません。

以上のようなことで、知らず知らずのうちに周囲の部屋の住民を不愉快にしていたというパターンが多いようですね。

自分が出している音が騒音と捉えられてしまうと、周囲の住民から苦情を受ける対象になってしまう可能性もあるのです。

ご自身が苦情を言う側にもなり得るし、苦情を受ける側にもなり得るというわけですね。

アパートなどの騒音問題に適用できる法律は存在しない!

先ほどは、アパートで発生しやすい騒音についていくつか例を挙げてみました。

「このような騒音に困っているどころか怒りさえも感じる」なんて方も少なからずいるのかもしれません。

また、苦情を入れることで解決すればよかったものの、何も改善しないケースというものもあるようですね。

ここで気になってくるのが、騒音問題に適用できる法律の存在の有無です。

たしかに、法的な拘束力があればかなり騒音問題を軽減できるかと思いますよね。

ですが、残念ながらアパートなどの騒音問題に適用できる法律は存在しないのです。

もしかしたら聞いたことがある人もいるかもしれませんが「騒音規制法」という名称の法律は存在していますが、対象となるものは隣近所の住民ではありません。

騒音規制法が適用される事例というのは工業騒音、いわゆる工場から出ている音なのです。

ですから、個人単位で引き起こされてしまう音に関しては適用外というわけです。

ですが、騒音問題に適用可能な条例がある地域が存在していますから、ご自身が所属している地域の条例を確認してみるのもひとつの手段と考えられます。

どうしてアパートの生活音が苦情にまで発展する?

当然、一軒家で暮らしている方達よりも、アパートなどの賃貸物件で暮らしている方達のほうが騒音問題に敏感になってしまうのは言うまでもないかもしれません。

アパートは周囲の部屋と壁だけで隔てているわけですから、音が伝わってしまいやすいのは予想できますよね。

そんな身近に暮らしている人がいるからこそ、苦情にならないように気をつけたいのが生活音です。

では、どうしてアパートの生活音が苦情にまで発展してしまうケースがあるのか考えてみましょう。

いくつか例をお伝えしていきますが、まずは「音量」に着目してみましょう。

本人はあまり自覚がない場合も多いのですが、結構な音量を出しているというパターンはよくあるようですね。

赤ちゃんや子供の泣き声・叫ぶ声・話し声は、大きな音になってしまいがちなのかもしれません。

また、音量をコントロールできるのにも関わらず大きな音にしてしまうものも多いです。

テレビの音・楽器演奏の音・足音・扉を開け閉めする音などは、本人の意識次第で少しでも音量をおさえることが可能になりますよね。

何も考えずにいると、大きな音となって周囲に伝わりやすくなってしまいます。

生活音が苦情になるのは時間帯が大きく影響

どうしてアパートの生活音が騒音問題として苦情にまで発展してしまうのかについて、前項から考えてきましたね。

次に着目したい点は、その音が出る「時間帯」についてです。

時間帯というのも、その音が騒音になるのかならないのかを左右する要素となってきます。

昼間や帰宅後の夜の時間帯は、ご自身が家を空けていたり、なにかしら活動していたり、テレビをつけていたりしていることから、周囲から伝わってくる音も気にならない人が多いですよね。

ですが、早朝や深夜には何かと周囲の音に敏感になってしまいがちではないでしょうか。

昼間や帰宅後の夜の時間帯なら許容できても、このような時間帯は騒音と捉えられてしまう傾向にあります。

周囲からの騒音で寝付けない、または眠りが浅くなってしまう、などの問題を抱えている人もいるのです。

アパートの騒音に苦情を入れたい場合はまず相談を!

アパートなどの賃貸物件で暮らしていると経験しやすいのが騒音問題です。

では、実際にアパートで暮らしていて苦情を入れたいと感じるほど騒音に困っているとしたら、どのように対策すればいいのでしょうか。

大家さんまたは管理会社に、アパートで発生している騒音について相談することから始めるのが賢明な判断でしょう。

ここで、相談する際に有効に活用してほしいのがメモです。

その音が発生した日にち・時間帯・どの辺から聞こえてくるのか(上からか下からかなど)・どのような感じの音に聞こえるのかなど、騒音について具体的に書いておきましょう。

騒音が気になったらメモをとる習慣をつけておけば、話がスムーズでなおかつ分かりやすいですよね。

ここで難しいのが「どのような感じの音だったか」という点ですが、なかには音源が何なのか分かりにくいケースも多いです。

ですから、ボイスレコーダーなどで録音しておくと、役に立ってくれます。

相談を受けた大家さんまたは管理会社の方は、騒音の注意喚起としてチラシを各部屋に配ったり、アパートの掲示板に書いたりなどの何らかの対処をしてくれるでしょう。

どうしても騒音の苦情を言いたくても口頭は避けよう

いろいろな人たちと一緒に住んでいるともいえるのがアパートなどの賃貸物件ですから、誰にでも騒音被害にあってしまう可能性はあるのです。

さらにいうと、知らぬ間に自ら騒音問題の原因を作ってしまっている人も少なくはないのが事実なのです。

騒音被害にあってしまうと、その音が気になって仕方がないと怒りさえも覚える方も多いのですが、いくら苦情を言いたいからといっても口頭で言うのは避けるのがベターです。

たしかに、騒音はストレスのもととなってしまう場合もありますし、確実に相手が特定できている場合にはなおさら口頭で苦情を伝えたいというのも分かります。

前もって大家さんや管理会社の方に相談する手間も省けると考えてしまいがちですが、そこには落とし穴があります。

それは相手と口論になってしまうケースや、なかには逆恨みしてくるようなケースに発展してしまって、身の危険を感じるようなことが起こってしまいかねないということです。

ここは平和的な解決を優先して、大家さんや管理会社の方に判断と今後の対処を委ねるほうが安心感が高いですよね。

苦情を言いたいとき、まずは相談するのがベスト!

アパートなどの騒音問題となると、人によってはその音が気になってしまい何も手に付かなくなってしまう場合や、怒りの感情さえも生み出してしまう場合もありますよね。

極力早くに騒音問題をなくしたいところですが、相手と思われる人に口頭で苦情を言うのは避けて、より平和的な解決を図れる方法を選択しましょう。

的確な行動は、前もって大家さんや管理会社の方に連絡を入れて騒音について相談をすることでしょう。