アパートを探すときは洗濯機置き場のサイズに気を付けて!

4月になると、進学や就職、転勤などで現在のアパートから引っ越しをするかたも多いですよね。

はじめて一人暮らしをするというかたもいらっしゃることでしょう。

しかし、今使っている洗濯機や、購入した洗濯機が置けないというトラブルが多発しています。

その理由としては、洗濯機置き場のサイズと洗濯機が合わないということです。

また、洗濯機置き場のサイズだけでなく、搬入までのルートを確認しておかないといけません。

では具体的に、どんなことを気を付ければいいのか、みていきましょう。

アパートの洗濯機置き場はどこにある?

数多くのアパートが存在しているなかで、洗濯機置き場に着目してみると、さまざまなタイプがあることが分かります。

まずは、洗濯機置き場がどこにあるのかをチェックしてみましょう。

●室外

古いアパートで多いのは、玄関やベランダといった室外に置く物件です。

家賃が安く設定されているため穴場ではありますが、洗濯をする度に外に出る必要があります。

●室内

洗濯機置き場が室内にある場合は、大きくわけて2つのタイプに分かれます。

それは、防水パンがあるかないかです。

洗濯機置き場が室外でも室内にあっても、きちんと設置できなければ困ってしまいますよね。

そこで、定められた場所に洗濯機を設置できるように、サイズを測っておきましょう。

新しいアパートに引っ越すときも、洗濯機を買い替えるときも、計測なしでは失敗に終わってしまいますよ。

洗濯機置き場が室外にあるアパートの場合

洗濯機置き場が玄関やベランダといった室外にあるアパート場合、防水パンがなく直接洗濯機を置く形になるかと思います。

洗濯機を稼動させると振動しますから、前後左右に空間を作って設置していく必要がありますよ。

玄関でもベランダでも、この空間を保って設置できるか、サイズを計測しておきましょう。

また、蛇口と排水口の位置も重要です。

洗濯機の高さよりも蛇口の位置が低いと、別で器具を取り付けなければならなくなります。

目安としては、洗濯機と蛇口までの長さが10cmあるといいでしょう。

続いて、洗濯機を設置すると仮定して、排水口がどの位置にくるかを確認しましょう。

洗濯機に対して左右、または後ろにある場合は、排水ホースを排水口に差し込めるため、ほかに必要になるものはありません。

しかし、洗濯機の真下に位置するとなると、別途、真下排水用ホースが必要になります。

防水パンのサイズはいろいろ!必ずサイズを確かめよう!

室内に洗濯機置き場がある場合、直置きでなければ防水パンがあるかと思います。

防水パンの種類はアパートによって様々ですが、特によく見かけるのは、フラットで長方形の幅75cmのものです。

ほとんどの洗濯機が設置できますが、排水口に重なるようには置けません。

そのため、排水口から防水パンの内寸までの幅を測っておきましょう。

計測したサイズに、左右1cmほど余裕があればOKです。

奥行も測っておきましょうね。

次に多いのが、正方形で四隅に高さのある64cm四方の防水パンです。

四隅に高さがあるため、排水口と重なるように置いても、問題ありません。

ただし、排水ホースのことを考えると、最低でも左右5cmのスペースを確保する必要があります。

防水パンはサイズが微妙に違う場合があるため、必ずサイズを確認してみましょう。

また、洗濯機のパンフレットや取り扱い説明書などには、設置できる防水パンのサイズが表記されている場合もありますので、チェックしてみてください。

防水パンのサイズを確認したら、蛇口までの高さも計測しておきましょう。

このとき、蛇口に取り付けるホースのことも考え、洗濯機本体やフタにぶつからないかをチェックしてみてください。

洗濯機置き場のサイズだけじゃない!搬入までのルートが重要

アパートの洗濯機置き場に洗濯機を置けるかどうかも大切ですが、見落としてしまいがちな部分があります。

それは、洗濯機がきちんと搬入できるかどうかです。

室外でも室内でも、洗濯機置き場まで搬入ができなければ失敗に終わってしまいます。

洗濯機本体の幅プラス、左右に5cmほどのゆとりがない場合は、搬入が難しくなってしまいますので注意しましょう。

というのも、人の手で運ぶことから、洗濯機自体にゆとりがなければ壁にぶつかってしまったり、手が入らないなどの障害が生まれるため、断られてしまう場合も多いようです。

左右5cmの余裕がない場合は現場での判断になるため、無事に洗濯機を運べるかどうかは分からないといったリスクが生じてしまいます。

搬入ができないと判断されることが多いのは、次のような場合です。

・洗濯機のサイズが大きすぎる

・洗濯機自体が重い

・ギリギリで通らなければならない場所が多い

・曲がったり、扉を開けて通る場所がある

こうした条件が重なってしまうと、搬入が不可能とされてしまう場合があるので気を付けましょう。

洗濯機が搬入できるアパートであるかサイズを測ってみよう

無事に、洗濯機置き場まで洗濯機を搬入できるかどうかを確かめてみましょう。

洗濯機の寸法サイズに対して、プラス10cmの余裕があるかどうか、以下のような場所をチェックしてみてください。

▼階段

アパートの2階に住居があったり、メゾネットタイプで2階部分に洗濯機置き場がある場合などは、階段の幅を計測してみましょう。

このとき、手すりの有無や、階段の形状をよく観察してみてください。

天井までの高さも、測っておきましょう。

階段の途中に曲がり角がある場合は、プラス10cmの余裕だけでは難しいことも考えられますので、どのくらい余裕があるのかをチェックしてみてください。

▼玄関

ドラム式の洗濯機が現在ほど普及していなかったころに建てられたアパートは、そもそも大型の洗濯機を搬入することを想定して設計されていません。

そのため、玄関が狭い場合があります。

また、一人暮らしのかたを想定した間取りであると、玄関自体もコンパクトです。

そして、盲点になるのが、扉の開く角度になります。

というのも、アパートなどの集合住宅では、約90度までしか開かない扉が存在するからです。

その扉にドアポストが取り付けられていると、その分、幅が限られてしまいますよね。

ドアポストは取り外せるタイプもありますので、事前にチェックしてみましょう。

▼廊下

洗濯機置き場にたどり着くまでの幅を計測しましょう。

扉や曲がり角がある場合は、それらを考慮してサイズを測ってください。

ドラム式洗濯機を設置するときはドアの開く向きに注意

最後に、ドラム式の洗濯機を置く場合に気を付けたいことをお話しします。

節水や、洗濯物の出し入れがしやすいことから、ドラム式の洗濯機を使うかたが多くなってきました。

家電量販店にも、たくさんのドラム式洗濯機が展示されていますよね。

縦型の洗濯機と比べると大型のものが多いため、これまでお伝えした洗濯機置き場のサイズ、搬入するまでのルートをクリアしていかなければいけません。

そして、注意していただきたいのはドアを開けたときです。

一般的に、洗濯機本体よりも少し外側にドアが出ます。

壁にぴったりと寄せていると、ドアを開けた瞬間に壁を傷付けかねませんので、このあたりも気にしてみてください。

なお、ドラム式の洗濯機のドアは、右開き左開きと、選べるタイプもあります。

右利きであれば左開き、左利きであれば右開きのほうが使いやすいですが、洗濯機と壁の位置によっては、できるだけ広いスペースを確保できる向きのほうが効率的になります。

アパートを引っ越す際や、新しい洗濯機を購入するときは、このようなこともイメージしてみましょう。

洗濯機置き場まで搬入できるか計測

引っ越しや新しい洗濯機を検討している場合は、洗濯機のサイズだけでなく、搬入できるかどうかをチェックしてみてください。

ドラム式の洗濯機を使っていた方の例で言えば、引っ越しを視野に入れはじめ、いざ物件探しをしてみると、多くのアパートで洗濯機の搬入が難しケースが多々あるようです。

いくら間取りがよくても、玄関などのサイズで断念せざるを得ないのです。

アパートに洗濯機が搬入できない事態にならないように、きちんと計測しましょう。