進学や就職、転勤、結婚など、お住いのアパートを退去して引っ越しを行うときも出てくるかと思います。
はじめてアパートを解約するとなると、いろいろとやることがあって慌ててしまいそうですよね。
そこで、当記事では、アパート解約の大まかな流れや、解約期限、電話のかけ方、退去届の内容など、引っ越しの際には目を通しておきたいことを記載していきます。
流れを把握してスムーズにアパートを解約する
アパート契約を交わすときには、同時に解約の流れも把握しておくことが重要です。
引っ越しをしなければならなくなったときに焦らないように、ポイントをおさえておきましょう。
◆退去通知を済ませる
アパート契約を解約するという旨を、貸主側に知らせるために行うことです。
一般的には電話や書面での対応が多いようですが、アパートによって異なります。
◆不動産会社に連絡を行う
引っ越し日について伝える必要があります。
退去の立ち合いをいつ行うかという話もします。
◆引っ越しに関わる手続きなどを済ませる
水道や電気、ガスの解約も必要となります。
また、住民票の転居届などの手続きを済ませることも求められます。
◆退去の立ち合いを済ませる
アパート契約を交わして借主になったら原状回復義務が発生します。
お部屋をキレイに保つことが重要です。
傷ついていたりする箇所が見当たるかどうか、退去の立ち合いで確認していきます。
◆不動産会社に部屋の鍵を返す
◆敷金の清算と返却が行われる
アパートを解約!どのタイミングで電話する?
さて、アパートを解約する際の大まかな流れはご理解いただけたかと思います。
まず、アパートを解約するという内容を貸主側に伝えなければなりません。
では、どのようなタイミングで電話などをして相手に伝えるのが良いのでしょうか。
結論からいいますと、契約しているアパートによってさまざまです。
基本的には、退去の1か月前までと設定しているアパートが多く見受けられているのが現状です。
他にも、2か月前までに設定しているアパートもあります。
このような内容ですが、どこに記載があるのかといいますと、アパート契約をするときに結んだ賃貸借契約書のなかです。
一般的にアパートを契約したら賃貸借契約も受け取るのが普通のことですから、チェックすればアパート解約の際に連絡を入れる期限を知ることができます。
もちろんそれだけではなく、連絡先も明確化されているのが一般的です。
アパートを解約する場合はこのように電話で伝えよう!
アパートを解約する気持ちが固まった場合、電話で貸主側にそのことを伝えるのですが、基本的には不動産会社に電話をかけるケースが多い傾向にありますね。
先ほどもお伝えした通り、連絡するべき相手の情報は賃貸借契約書に明確に示されているのが大半なのでみてみましょう。
さて、連絡先がしっかりと把握できたらいよいよ電話をかけていきますが、意外と迷いがちな点なのかもしれません。
ここで、アパートの解約を行う際、電話で伝えるべきことをおさえておきましょう。
それは、「住所・氏名・退去する日・連絡先」などです。
重要事項ですから、メモしておくなどしてしっかりと相手に伝えてください。
このとき、電話での連絡のみで終了するケースと、退去届の提出が必須であるケースがあるのでその点も確認してみると安心感が高まりますね。
アパートの契約に関してわからない点があった場合には、しっかりと確認して不安を残さないようにしましょう。
電話だけではなく書類が必須で自力で作成する場合も!
アパートの解約の手続きを進めるときには、電話だけではなく書面の提出が必須となっているケースも存在していましたね。
不動産会社に電話をかけて退去したいという内容を伝えたとき、書面である退去届が必須である場合には教えてくれますし、手元にないという場合には送ってくれるかと思います。
不動産会社に返送を行うタイプでしたらスムーズに記載がしやすいのかもしれません。
なかには、自力で退去届を作成しなければならない場合もありますが、こういったケースにおいては、どうすればいいのか迷ってしまいますよね。
引っ越し前はただでさえ慌ただしいタイミングでもありますし、なるべく滞りなく作業を行うに越したことないはずです。
そこで、次項では退去届を自力で作成するために、具体的な内容を確認してみましょう。
知っておきたい!退去届の内容とは?
こちらの項ではアパート解約時の退去届の作成内容についてお伝えしていきます。
電話で解約の旨を伝えるだけで手続きを済ませることができない場合や、自力で退去届を作成する場合に役立つ知識となり得るはずです。
まず、タイトルとして「賃貸借契約解約届」などという文字を入れていきます。
次に、アパート契約の「解約日」を入れていきましょう。
気になるのが家賃に関してかと思いますが、解約日に設定した日までの家賃は生じることになるのが一般的です。
あまりにも解約日に設定した日よりも前に退去をしてしまうと、その分の家賃がもったいないことになってしまいます。
そして、「アパートや借主の情報」を記載していきましょう。
アパートの名前とともに部屋番号も一緒に示してください。
そのあと、借主の名前や住所、連絡先といった情報も明確化しましょう。
さらに「アパートを解約したい訳」についても書きますが、就職や転職、進学といったことなどが挙げられるのではないでしょうか。
「退去立会日時」も、設定済みである場合には明確化しておきます。
まだ未定ならその欄だけ作っておき、何も記載しなくてOKです。
日時の設定が済んだら不動産会社に知らせるようにすれば問題ありませんよ。
また、「転居先の住所」を示しておくのも忘れずにしましょう。
賃貸契約に関係する書類の郵送や返送が行われる可能性も考えられることから、重要な項目になりますね。
他にも、「その他」の欄を作成し、振り込み先口座について示す人もいます。
敷金の返却などがスムーズにいくことにも結び付くため、書いておくと安心感が高まりますね。
以上、大まかな流れですが、このような形で退去届は作成されていきます。
内容をしっかりと把握して、自力で作成可能な状態にしておくと良いですよね。
賃貸借契約書が見当たらずアパートの解約期限が分からない
上記では、アパートの解約期限についての内容は、賃貸借契約書に明確化されているということをお伝えしました。
そのため、自分が住んでいるアパートの解約期限が曖昧である場合には賃貸借契約書を再度みておく必要性があるのです。
しかし、困ってしまうのが「賃貸借契約書が見当たらない」という事態が発生してしまったときです。
そんなときにはどう対処するべきかといいますと、貸主や不動産会社(仲介会社)に電話で相談してみるという方法がありますよ。
口頭で教えてくれる場合もありますし、賃貸借契約書のコピーを依頼することも可能になるでしょう。
また、注意したいのが賃貸借契約書のコピーにかかる可能性のある手数料の有無です。
引っ越しを決めたというときに慌てないように、普段から賃貸借契約書の保管をしっかりとしておくのが理想的です。
解約期限・電話のかけ方・退去届の内容を前もって把握!
何かとバタバタと慌ただしい雰囲気の引っ越し前。
少しでも心に余裕をもっておくために、予めアパート解約の際にはどうするべきかという点を把握しておくことが重要なポイントです。
まずは賃貸借契約書で解約期限を確認しておき、電話での連絡のみで終了するケースと退去届の提出が必須であるケースがあるということを理解しておきましょう。
そして、その他の手続きをひとつひとつ進めていきます。