アパートでは、ドアに投函口がついている「ドアポスト」タイプの郵便受けがよく見受けられます。
このドアポストの多くは、投函口はありますが郵便物を溜めておく受け箱がなく、玄関土間に直に落ちてしまう構造です。
郵便受けがないと、郵便物が散らばってしまったり折れ曲がってしまったりと不便ですよね。
こちらでは、そんなアパートの郵便受けを、手作りで改良する方法をご紹介していきます。
アパートの郵便受けにはどんなタイプがある?
多くのアパートで見られる郵便受けは「ドアポスト」タイプです。
その他、玄関脇などの共同スペースに「集合郵便受箱」が設置されているタイプもあります。
実は、集合住宅の郵便受けの設置には、法律による定め(郵便法)があり、その規定に従って設置されています。
【概要】
高層建築物では、階数が3階以上の場合、その建築物の出入り口またはその付近に集合郵便箱を設置する。
このように、3階建て以上の建物の場合は、郵便法に従って、集合郵便受けを設置しなければなりませんが、2階建てまではこの規定に従う義務はありません。
そのため、アパートに多い2階建ての賃貸住宅では、郵便受けが各部屋にドアポストの形状で設置されていることが多いのです。
アパートに多いドアポストには、さらに、「受け箱」がついているタイプとついていないタイプがあります。
受け箱がないタイプでは、郵便物が直に玄関土間に落ちてしまうため、散らばってしまい不便です。
このように受け箱がないタイプの場合には、手作りで受け箱を作ることをおすすめします。
また、受け箱がないタイプのドアポストには、次項で挙げるような点で注意が必要です。
アパートに多い郵便受け「ドアポスト」の注意点
アパートの郵便受けが「ドアポスト」タイプの場合、気になるのが「防犯面」です。
ドアポストの投函口には、目隠し用の内蓋が取り付けられていますが、外から押すだけで簡単に開くため、他人に覗かれてしまう可能性があります。
特に、一人暮らしの女性などは注意が必要です。
郵便受けとしてドアポストが設置されている場合は、たとえ覗かれたとしても室内が見えないよう対策をしておくことが大事です。
この対策の一番の方法は、室内側に「受け箱」を取り付けて、投函口ごとすっぽりと覆ってしまう方法です。
また、投函口に手作りの目隠しアイテムを取り付けることで、見えないように工夫している人もいます。
ドアポストの注意点には、防犯面の他にさらに「寒さ」や「音漏れ」などもあります。
ドアポストの投函口部分は簡単に開閉できる構造のため、冬場に入り込んでくる冷気や、外への生活上の音漏れなどが懸念されます。
このような点においても、手作りによる対策で悩みを解消することができるのです。
手作りで郵便受けを設置する場合は事前に大家さんに相談を!
これまでお話ししてきたように、アパートの郵便受けのドアポストで受け箱がない場合には、対策が必要です。
市販の受け箱の設置だけでなく、自分で手作りする受け箱の設置や投函口の目隠しなど、材料を揃えて取り付けてみると良いでしょう。
材料やドアポストの対策アイテムは、ネットショップやホームセンターなどで揃えることができます。
ただ、実際に取り付けを行う前に、確認しておかなければならない事ことがあります。
それは、大家さんや不動産会社さんへの連絡です。
アパートは賃貸物件なので、むやみに改造したり物の取り付けたりすることは、避けなければなりません。
郵便受けに受け箱を設置したい場合には、事前に大家さんや不動産会社さんにまず相談しましょう。
また、元々備わっていた受け箱が壊れてしまった場合や、投函口の開閉が上手くいかないなど修理や交換が必要と思われる場合にも、まずは大家さんに相談しましょう。
大家さんや不動産会社さんによって、勝手な修理や交換を好まない場合があります。
まずは、家の管理者である大家さんや不動産会社さんに相談し、手作りでの設置の了承を得てから、実際に材料や部品の購入していきましょう。
アパートの郵便受けを手作りしよう!
アパートのドアポストタイプの郵便受けには、受け箱があると便利です。
受け箱を設置する方法には、「手作りした受け箱を取り付ける」方法と、「市販の受け箱を購入して自分で取り付ける」方法があります。
受け箱を手作りする場合には、まず材料を揃えましょう。
簡単なものでは、市販のカゴや箱で作ることができます。
ホームセンターや100均で購入したカゴや箱に、強力磁石を取り付けて、ドアポストの投函口の下に貼り付ける方法です。
ドアを傷付けずに設置でき、カゴや箱も、機能的なものやおしゃれなものなど、自分の好みで選べるのでおすすめです。
その他、投函口の幅に合わせてフックを取り付け、そこにネット(網)を吊るして受け箱代わりにする方法などもあります。
ブログなどでも郵便受けのいろいろな手作り方法が出ているので、参考にしてみてくださいね。
市販の受け箱を自分で取り付ける場合には、購入する際にいくつか注意が必要です。
購入する前に、商品のサイズの確認と取り付け方法を確認し、適応サイズやビス留めの有無など、事前に調べた上で購入しましょう。
ビス留めのタイプなどは、ドアに穴を空けることになるので、事前に大家さんや不動産会社さんにその旨を相談しましょう。
手作りアイテムで郵便受けのさまざまな対策をしよう!
アパートの郵便受けで多いドアポストの難点は、投函口の構造の簡易さです。
郵便物を簡単に入れることができる点では重宝しますが、前にもお話ししたような防犯面や、音漏れ、隙間風の侵入、虫の侵入などでは、デメリットとなります。
これらの対策としておすすめなのが、投函口に設置する「目隠し」です。
市販のドアポスト専用目隠しを購入して取り付ける方法もありますが、手作りアイテムで目隠ししている人も多くいます。
投函口に合わせて作った布製のカーテンを取り付けたり、布の代わりに厚紙を室内側の蓋のように取り付けたり、工夫によってさまざまな目隠し方法があります。
前項でご紹介した受け箱と一緒にセットすれば、目隠しにもなり郵便物がまとめて受け取れるので、おすすめです。
手作りでカーテンや厚紙の目隠しを作る時は、少し大きめに作るよう心掛けましょう。
少しの隙間からでも、室内の状態が見えてしまいますので、大きさや長さに注意が必要です。
この他、音漏れ、防寒、防虫など、投函口の隙間がどうしても気になる場合には、一層のことガムテープなどで塞いでしまうのも良いでしょう。
テープだけでなく、木製の板などで投函口をしっかりと覆い、ガムテープで貼り付けると効果的です。
目隠しになるだけでなく、音や熱の伝わり、虫の侵入なども一緒に防げます。
ただし、ドアポストを完全に塞いでしまう場合は、郵便受けを改めて作製する必要があります。
ドアポストでなく外に個別の郵便受けを設置したい場合は?
ドアポストを完全に塞ぐ場合は、新たな郵便受けを作る必要があります。
最後にこちらでは、ドアポストに代わって手作りで作製する、個別の郵便受けの作り方をご紹介します。
郵便受けを手作りでする場合は、アパートの玄関先に置いておいても見栄えの良いよう心掛けて作りましょう。
アパートなどの通路は、共同スペースなので、あまり派手な物や悪い印象を与えるデザインのものなどは控えたほうが無難です。
また、集合住宅では、共同スペースに私物を置く行為は、災害時などに通り道の妨害となる恐れがあるため、基本的に禁止されています。
玄関先である共同スペースに、郵便受けを取り付けたい場合には、大家さんや不動産会社さんに相談しておきましょう。
設置の了承を得たら、安全性を配慮し、壁や床を傷つけないよう注意して取り付けましょう。
外付けの郵便受けも簡単なものでは、ダンボールを材料にアレンジして作る方法があります。
加工しやすく材料費も安価なので、気軽に作製や設置ができます。
ただ、ダンボール製は水に弱いので、防水の布などでカバーを作って覆うと良いでしょう。
布の色や素材を選べば、見た目もおしゃれなものが作れます。
また、木材を組み立てて、箱型の郵便受けを作製しても良いでしょう。
木製の場合は重量があるので、玄関先の邪魔にならない場所にフロアマットを敷き、その上に乗せて使用すると良いでしょう。
壁紙や飾りなど自分の好みで飾って、手作りでおしゃれな郵便受けを作るのも楽しいですね。
郵便受けに不便さを感じたら自分で手作りの工夫をしてみよう!
アパートの郵便受けとしてよく見かけるドアポストは、ちょっとした工夫で使い勝手を良くすることができます。
投函口の目隠しや郵便物の受け箱など、市販の商品を取り付けても、一から手作りしても良いでしょう。
意外と簡単に自分で改善することができます。
防犯や使い勝手など気になる場合には、早速大家さんに相談して、郵便受けの改良を実行してみてくださいね。