賃貸アパートの駐車場を契約したい!必要な書類や費用は?

近年では、車を2台以上所有している家庭も、さほど珍しくありません。

しかし、賃貸アパートに引っ越しを考えている方が複数の車を持っていた場合、駐車場について悩む方も多くいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、駐車場を契約する際に必要な書類や費用について、駐車場を賃貸する際の様々な疑問と注意点を、わかりやすくご説明していきます。

複数台の車を所有している方にも役立つ情報をご紹介していきますので、是非ご覧下さい。

アパートの駐車場を契約する際にも車庫証明は必要!

賃貸アパートに引っ越しを考えている方の中には、車を所持している方もいるのではないでしょうか。

引っ越し先の物件で駐車場を使用するためには、事前の駐車場契約と、警察署へ車庫証明の申請が必要になってきます。

車庫証明の正式名所は「自動車保管場所証明書」です。

車を保管する場所は、道路ではない所へ保管するよう法律で規定されています。

そのため、車の保管先について警察署へ届出をし、警察署から車庫を確保しているといった内容が記載されている証明書を、交付してもらう必要があります。

この証明書が車庫証明と呼称されているものです。

車庫証明を交付してもらうためには、車を保管する予定の場所が自宅から直線距離で2キロ以内、道路へ支障なく出入りすることができ車全体を収容できる、などの一定の条件を満たしている必要があります。

また、車庫証明の交付には、

・自動車保管場所証明申請書

・保管場所標章交付申請書

・保管場所使用承諾証明書

・保管場所の所在図や配置図

といった書類が必要になります。

賃貸物件の場合は、大家や不動産会社に車庫証明を取得したいということを伝えれば、書類を出してくれるのが一般的です。

ただしその場合、手数料がかかることがあるため、事前に確認しておきましょう。

アパートの駐車場を契約したい!費用は?

アパートの駐車場代は家賃と同じく、毎月決められている額を大家や不動産会社、駐車場を所有している方に支払います。

アパートの駐車場を契約する場合の価格相場は、地方ですと月1万円前後、安い場所では3千円程で借りられる場所もあるようです。

また、都心部など人気のある場所では3万円程と高めの金額設定になっています。

駐車場の費用は、物件が駅から遠いなど立地条件によっても異なる傾向があります。

しかし、同じエリアの物件でも駐車場の所有形態により、金額に差がある場合もあります。

駐車場が共有スペースやアパートの敷地内にある場合は、駐車場の費用も比較的安く設定されていますが、物件の敷地外に駐車場がある場合は、物件の所有者とは別に、駐車場を賃貸している所有者がいます。

そのため、金額の設定に差がでてくるようです。

また、駐車場の費用は家賃と別で支払うことが一般的ですが、近年では駐車場無料の物件や駐車場費用が家賃に含まれている物件も増えてきています。

駐車場も家賃と同じく月々の固定費になるため、アパートなど賃貸物件を選ぶ際は、駐車場にかかる費用をポイントにして物件を決めるのも良いかもしれません。

駐車場を契約したいけどアパートに空きが無い!そんな時は

アパートなどの賃貸物件にある駐車場は、個人で複数個所の契約を交わしている場合も多く、駐車スペースに空きが無い場合があります。

こうした場合は、近隣の月極駐車場を契約することになります。

月極駐車場を契約する場合は、運転免許証や車検証、場合によっては住民票や印鑑証明を提出する場合があります。

また、初回契約時に保証金や2年ごとに支払う更新料などが必要になるケースもあります。

費用の相場としましては、アパートの駐車場を借りる場合の価格相場と比べると、若干高くなる傾向にあるようです。

例えば、都心部ですと3万円から5万円程が月極駐車場の一般的な相場のようです。

また、駐車場にシャッターが設備されている、コンクリート舗装されているなど、綺麗に維持されている駐車場の場合は費用も高めであることが多いです。

車の汚れや雨風などが気にならない方は、砂利の駐車場などを探すと、相場より安く契約できるかもしれません。

車を2台所有している!アパートの駐車場は2台分契約できる?

近年、カップルやファミリーなどでアパートに住んでいる方の中には、車を2台所有しているケースも増えてきました。

アパートなどの賃貸契約時に駐車場に空きがあれば、2台分の駐車場契約について相談することが可能です。

契約できた場合は、当然2台分の駐車場費用がかかります。

しかし、2台の車種が普通自動車と軽自動車といった種類の違う組み合わせだった場合は、軽自動車の方が少し安くなるなど、費用に差がでる場合もあるようです。

また、車を3台以上持っているでしたら複数の駐車場を契約できる物件もあるので、物件を探す際に契約できる駐車場の数をポイントとして、探してみてはいかがでしょうか。

タイミングにより、物件の駐車場に空きが無い場合は、別途1台分の月極駐車場を借りる形になるでしょう。

月極駐車場は保証金や2年ごとの更新料がかかる場合もありますので、費用は少し高く感じる方もいるかと思います。

この場合、大家や不動産会社に相談をすると、希望の費用など自身の条件にあった近隣の月極駐車場を紹介してくれたり、アパートの駐車場に空きができたときに連絡くれたりする場合もあります。

これから車が増える予定のある方や、2台めとして所有している車の駐車場にお困りの方は、是非大家や不動産会社へ相談してみて下さい。

知人が車で遊びに来た!アパートの駐車場に停められる?

賃貸のアパートに入居している際、祖父母や友人など遠方に住んでいる方が車で来客した際に、車を停める場所がみつからず、悩む方は多いと思います。

近年では、アパートの空いた駐車場スペースを「来客用駐車場」として運用している物件も増えてきました。

来客の多いファミリー層などには、とても役立つサービスかと思います。

しかし、来客用駐車場が無い物件の場合は、来客の車を停めることはできません。

仮に物件の駐車場が空いていたとしても、自身が契約をしていない場所へ車を停めることは、無断駐車の扱いになります。

日頃から来客が多い方は、自身が車を所有していない場合でも、来客用としてアパートの駐車場を契約することができるので、不動産会社へ相談して下さい。

頻繁ではないが、たまに車で来客があるといった方は、近隣のコインパーキングを活用してみてはいかがでしょうか。

契約している駐車場でトラブル!対応方法と注意点

近年、違法駐車や迷惑駐車なども増えてきていますが、アパートの駐車場トラブルで最も多くあげられるのは、無断駐車です。

公道に無断駐車をしている場合は、警察に電話をすればすぐに対処してくれます。

しかし、警察は民事不介入なので、道路交通法に適用される場合にしか対処してくれません。

それでは自身が契約しているアパートの駐車場へ、無断駐車をされた場合は、どう対応すれば良いでしょうか。

無断駐車の対応方法と注意点をご説明していきます。

一般的に対策として行いがちなのは、警告の張り紙などを無断駐車している車へ貼り付けることかと思います。

しかし、警告の張り紙を貼り付けた際のテープ跡が残ってしまった場合、逆に器物損壊として訴えられる可能性があるため、やめましょう。

また、タイヤロックなどを使い、無断駐車の車を「移動できない状態」にする行為も、損害賠償を請求される恐れがあるので、実行するのは危険です。

なかには、無断駐車をレッカー移動してしまうといった方法をとる方もいますが、こちらも法律に抵触する恐れがありますので、行わないよう注意して下さい。

無断駐車を発見した際に、最も安全で有効な手段は、日付入り写真を撮影して証拠を残し、駐車場を管理している大家や不動産会社へ電話をして、対策をお願いすることです。

電話を受けた大家や不動産会社が、駐車場へ無断駐車禁止の看板や、出入り口にプラスチックチェーンなどを設置してくれます。

アパートの駐車場契約で悩んだ時は大家や不動産会社へ相談!

引っ越し先の物件で駐車場を使用するためには、事前の駐車場契約と、警察署へ車庫証明の申請が必要です。

アパートなど賃貸物件を選ぶ際は、駐車場にかかる費用や駐車できる台数などをポイントにして、物件を決めるのも良いかもしれません。

アパートの駐車場に空きがあれば、2台分の駐車場契約について相談することができます。

また、駐車場における無断駐車、迷惑駐車など各種お困りの方も、一度大家や不動産会社へ相談してみて下さい。