キッチンやトイレなどにある小窓に、グリーンや飾り等を置いてオシャレな室内にしたいと思う方は多いと思います。
こうした、飾りを置く為のディスプレイ棚は、100均などの材料を使用して低コストでDIYをすることができます。
しかし、賃貸物件にお住まいの方は退去時の原状回復を考え、DIYを敬遠しがちではないでしょうか。
そこで、壁や床、窓に傷をつけず、好みの棚などを設置できるDIYについて紹介していきます。
小窓をDIYすることで冬の冷気対策にも繋がりますので、賃貸物件にお住まいの方も是非試してみて下さい。
賃貸物件を退去する際の原状回復について
賃貸物件の室内にDIYをする際の注意として、原状回復についてご説明します。
賃貸物件にお住まいの方は、入居している間に故意や過失により室内を傷つけた場合や染みをつけた場合などは、退去時に修繕費用を負担する義務があります。
修繕費用は、入居の際に支払っている敷金からまかなわれますが、足りない差額は退去時に大家や管理会社より請求される場合もあります。
自身で棚などのDIYを行い、壁や床の傷、窓ガラスのひび割れが生じますと原状回復の対象になりますので、借主は細心の注意をはらう必要があります。
そこで、賃貸物件でもできる、壁や床、窓ガラスに支障がないDIYの方法について、いくつか下記でご紹介します。
賃貸物件にお住まいの方は是非参考にして下さい。
キッチンやトイレの小窓のガラスにはガラスフィルムをDIYで
賃貸物件の小窓や空間をオシャレにする為には、ディスプレイ棚をDIYするだけでなく、窓ガラスに「ガラスフィルム」といったアイテムを貼ることもできます。
後から剥がせて跡残りも少ないガラスフィルムは、賃貸物件でも気軽に楽しむことができるので、とても人気があるようです。
色や柄など種類も豊富なものが多く、様々な効果も期待できるので、最初にガラスフィルムを小窓にDIYしていく方法をご紹介していきます。
ガラスフィルムは窓ガラスに直接貼るだけといった簡単な使用方法に加え、目隠し効果やUVカットなどの効果を得ることもできます。
100均やホームセンターでも安価に販売されていますが、ネットなどで購入することもできます。
ガラスフィルムを使用する際は、水と中性洗剤を小さじ1杯程度混ぜたもので窓拭きを行い、埃やチリなどの汚れを事前に落としておくといいでしょう。
フィルムをカットする際は、カッティングシートや段ボールなどの上でカットすることで床に傷を作る心配がなくなります。
また、貼り付けの最後には左から右、上から下の両方向から手でフィルムをなぞり、空気を抜くと綺麗に貼ることができます。
使用後のガラスフィルムを剥がす際は、水と中性洗剤を小さじ1杯程度混ぜたものをガラス全体にたっぷり吹きかけ、30分経過後にゆっくり引っ張ると綺麗に剥がせます。
のり跡が残ってしまった場合は、温水で濡らした新聞紙をガラスに貼り、30分程経過してから剥がすと綺麗に取ることができます。
小窓から入る冬の冷気はDIYで内窓を設置しよう!
トイレに入る際、冬の冷気にお悩みの方は、多いのではないでしょうか。
小窓から入り込む冷気を防ぐ方法として、つっぱり棒などでカフェカーテンを使用することもできますが、カフェカーテンの隙間から冷気が入り込むこともある為、完全に断熱することはできません。
完全に断熱をしたい方は、中空ポリカーボネート板を使用して小窓に内窓をDIYすると、より断熱効果を期待できます。
中空ポリカーボネートは強度が強く、衝撃が加わっても割れにくい素材でできています。
透明度も高く、優れた保温性を持っている為、内窓をDIYする際の窓ガラスの代わりとして使用することに適しています。
内窓は4つの手順で作る事ができます。
1.既存窓とレールのサイズを採寸し、内窓の簡単な設計図を作ります。
2.内窓のガラス代わりに使用する、中空ポリカーボネートとカブセ、ガラス戸レールといった内窓用の材料とカッター、紙やすり、両面テープといった必要な工具を揃えます。
3.中空ポリカーボネートとガラス戸レールを、既存窓とレールのサイズに合わせてカッターで裁断します。
次に、カブセを中空ポリカーボネートに合わせて裁断し、切り口を紙やすりで軽く削ります。
4.内窓のガラス戸レールを既存窓の窓枠に両面テープで取り付け、内窓二枚をレールにはめて完成です。
DIYに慣れていない方には少し難しく感じるかもしれません。
しかし、近年では内窓DIYキットといったものが販売されています。
内窓キットには、内窓を作るのに必要な道具と材料、きちんとした説明書が全てセットになっているので、DIY初心者の方でも安心して作ることができます。
賃貸でも設置できるので、小窓へディスプレイ棚のDIYを考えている方も棚を設置する前に内窓をDIYしてみてはいかがでしょうか。
小窓にディスプレイ棚を設置したい!簡単にDIYする方法は?
ディスプレイ棚をDIYすることについて「難しい」、「作るのは大変」といったイメージを持っている方も多いかと思います。
しかし、ほんの少しの工夫とアイディアで、とても簡単に作ることができます。
近年では100均やホームセンター、ネットでも安価に材料を購入できるので、初心者でも作れるDIYの方法をご紹介していきます。
小窓にディスプレイ棚をDIYする際に必要な材料は、カッターでカットできる厚さのヒノキ板、伸縮タイプのつっぱり棒二本と、バルサシートです。
必要な道具はカッターと木工用ボンドのみなので、自宅にある道具で作れます。
手順を説明します。
1.バルサシートを窓枠より5ミリ程小さく、カッターでカットします。
2.ヒノキ板をバルサシートと同じ大きさにカットします。
3.バルサシートの側面に木工用のボンドを塗りヒノキ板を接着します。
4.つっぱり棒を窓の開閉部位に当たらない位置へ、二本平行になるように取り付けます。
5.手順3で作ったものをつっぱり棒へかぶせて、完成です。
ヒノキ板を接着した際に、塗料などで好みの色に着色すると、より華やかになります。
着色を施す際は壁や床などに着色料が付着しないよう、新聞紙やビニールシートなどを敷いた場所で作業して下さい。
スノコとまな板で作れる!小物を置ける棚
100均やホームセンターでも販売されている、スノコとまな板を使って棚をDIYすることもできます。
スノコなどを使った棚は、小窓のないトイレやキッチンでも室内の空いたスペースに設置することで、洗剤やサニタリーボックスなどの小物を置く棚として活用できます。
DIY初心者でも簡単にできるので、作る手順を説明していきます。
1.スノコとまな板を各二枚と、木工用ボンドを用意します。
2.スノコ二枚は脚の代わりになるよう使用するので縦向きにして下さい。
まな板の上下をスノコの脚にボンドで接着し、棚板として使用していきます。
また、100均で販売されている発泡スチロール材のブロックを、スノコの代わりに使用することもできます。
スノコをボンドで接着する前に、深みのあるブラウンなどの着色を施すとレトロな雰囲気のあるディスプレイ棚を楽しむこともできます。
もう少し凝ったDIYを楽しみたい方にオススメの棚
小窓のDIYやトイレなどに設置できる棚の簡単なDIYを紹介しましたが、物足りない方に向けて、もう少しデザイン性のある棚をDIYする方法をご紹介していきます。
室内をすっきり片付けたい方、普段使いする身の回り品を身近に置いておきたい方、また賃貸のベランダなどにガーデニングプランターを設置したい方にもオススメです。
用意する材料はイーゼル二つと幅広の木材二枚、アイアンウォールバー、背板の代わりになるドア風のオブジェと好みの布、棚の固定に使用する端材二本です。
アイアンウォールバーとドア風オブジェは長さが同じ物を購入して下さい。
道具は木材がカットできる鋸とビス、木工用ボンドと紐を用意して下さい。
全て100均で揃えられるのでコストはかかりません。
手順は以下の通りです。
1.背板にするドア風オブジェのサイズに合わせて木材を二枚カットします。
カットした木材は棚板として使用します。
2.背板として使用するドア風オブジェをたたせる為に、二枚ある木材のうち、下の棚板に使用する木材の上面の背板側と、上の棚板に使用する木材の下面の背板側、それぞれに端材を木工用ボンドでつけ、ドア風オブジェを固定できるようにします。
端材は割りばしで代用することもできます。
3.二つのイーゼルを向かい合わせにして真ん中の支柱を引き上げ、二つの支柱を紐で仮止めします。
ここは後ほど屋根にすることができます。
4.下の棚板をキャンパス等をのせるために使用できる突起した板の箇所へのせて、下からビスでとめます。
5.上の棚板はビスで止めるとイーゼルが割れてしまうので、木工用ボンドで接着します。
6.先程紐で縛った支柱の下、前面側にアイアンウォールバーをビスでとめます。
この時、イーゼルが割れやすいのでゆっくりビスをいれてください。
また、心配な方はホットボンドなどで接着することもできます。
7.紐で縛っていた支柱を木工ボンドで接着して完成です。
アイアンウォールバーは布を被せて屋根としても利用できますが、ベランダのガーデニングプランター置きとして使用する場合は、ジョウロなどをフックでぶらさげておくこともできます。
賃貸物件でもアイディア次第でDIYを楽しめる!
賃貸物件にお住まいの方は、原状回復を考えると、どうしてもDIYを敬遠しがちかと思います。
しかし、壁や床、窓などを傷つけずDIYを楽しむ方法は沢山あります。
DIY初心者でも、スノコやまな板など日常で使っている物で簡単なDIYをするだけで、室内を華やかにアレンジできます。
また、近年では貼って剥がせるガラスフィルムも販売されているので、冬の冷気などに悩んでいる方は是非活用してみてはいかがでしょうか。