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木造住宅は音が響きやすい?2×4で新築を建てる際の防音対策

2019.9.11

木造住宅は昔ながらの「在来工法」と「2×4(ツーバイフォー)」があります。

2×4工法は、耐震性や耐熱性に優れていることから、近年人気のある工法です。

しかし、一方で2×4工法は室内の音が響きやすいという欠点があります。

ここでは、さらに防音性を上げるために、新築時だからこそできる防音対策について考えました。

これから、2×4工法で家を建てるという方は、是非参考にしてみてください。

騒音となるのは主に2つの音がある

まずは、騒音に注目して詳しく見ていきましょう。

音というものは、空気や物体が振動することで伝わります。

また、音は下記の2つに分けることができます。

●空気伝播音

空気伝播音は、音源が直接空気を振動させたものをいいます。

例えば、話し声やテレビ、オーディオのスピーカーから流れてくるような音のことを指します。

日常的に発生する音の中でも、よく騒音の問題として取り上げられています。

●床衝撃音

床衝撃音は、その名のとおり床に何かの衝撃があった際に聞こえてくる音のことです。

また、床衝撃音は下記の2つに大きく分けることができます。

・重量衝撃音

重量衝撃音は、大きい物体が床にぶつかった際などに発生する鈍い音のことを指します。

子供が飛び跳ねる音や、椅子を動かした音などで、階下に大きく伝わります。

・軽量衝撃音

軽量衝撃音は、比較的軽くて小さい物体が床にぶつかった際に発生する音です。

軽く硬いもの(プラスチックのおもちゃやスプーンなど)を落としたときや、スリッパでパタパタと歩く際に響く、軽くて高い音のことを指します。

新築木造住宅を建てる際に防音対策として考える必要があるのは、上記の2つの音の対策です。

特に今回取り上げる2×4工法は「室内の音が響きやすい」という特徴がありますので、その点も考えて防音対策をしていきましょう。

新築木造住宅で増えている2×4工法のメリット・デメリット

また、近年新築を建てる際に、木造住宅の中で2×4(ツーバイフォー)という建築工法を選ぶ人も増えています。

2×4は、木造建築の工法の1つで「木造枠組壁工法」ともいいます。

なぜ2×4というのかというと、家を建てる際に使用される角材が「2インチ×4インチ」であるためです。

角材の大きさによっては、2×6(ツーバイシックス)や2×8(ツーバイエイト)、2×10(ツーバイテン)といった工法も存在します。

この工法によって家を造るときは、これら角材を合板と接合して面を作り、柱や梁の代わりに壁、床、天井、屋根部分を6面のボックス構造をベースに構成します。

2×4などの工法は面で構成されているため、耐震性、耐風性が高いことがメリットです。

また、高気密、高断熱であることも特徴です。

さらに、2×4工法は気密性に優れているため、外からの音が響きにくいという特徴があります。

しかし一方で、気密性が高い分、室内の音が響きやすいというデメリットもあります。

次からは、室内で発生する音を抑えるために、木造新築時にやっておきたい防音対策についてご紹介していきます。

木造新築時、音の防音対策に検討すべき場所「窓」

家の中に住んでいて感じる音は、室内や外などさまざまな場所で発生しています。

これらの音を少しでも解消するために、まず新築時に防音対策を検討する場所について考えてみましょう。

1.窓

2×4の木造住宅は、先ほどお伝えしたように高気密・高断熱であることが特徴です。

そのため、外からの音が響きにくいというメリットがあります。

それでも、交通量の多い道路近くや線路沿いなどに家を建てる予定になっているのなら、外からの防音対策を万全にしたいものですよね。

外からの音の侵入経路となるのは、やはり窓が1つに挙げられます。

受託の外壁は、一般的に200ミリ(20センチ)ほどあるとされていますが、一般的な窓は約5ミリほどしかありません。

窓は、壁に比べるとはるかに薄いことから、騒音の侵入経路となってしまいます。

防音対策として考えられることは、防音窓にしたり、二重窓、二重サッシにすることです。

こうすることで、外からの音を伝わりにくくし、また、室内の音も外に漏れにくくなります。

そして、窓は大きいほうが防音効果も下がってしまいます。

リビングなど、普段から人が集まる場所に小さな窓を設置してしまうと、採光の問題などがあるかもしれませんが、寝室など寝るだけの部屋でしたら、小さい窓にすることも1つの対策となります。

ユカテックで床の防音対策!

ユカテックは、旭化成建材から発売されている「軽量気泡コンクリートの遮音・防火床下地材」のことをいいます。

高い遮音性があるため、2階で子供が飛び跳ねたりする際に発生する重量衝撃音を抑える点で優れた効果が期待できます。

それだけでなく、オーディオから流れる音楽や話し声などの生活音である空気伝播音にも効果的なため、木造二世帯住宅などの防音対策としてもおすすめです。

また、多くの消音剤は、高音域もしくは低音域どちらかの消音効果に偏ってしまいがちではありますが、このユカテックは高音から低音域、どちらにも効果が期待できる製品となっています。

さらに、ユカテックは準耐火構造の一般指定を受けているため、万が一火災が発生した際でも「火のまわりを遅らせる」など防火性アップの効果もあり、住まいの安心感を高めてくれます。

新築を建てる際に、検討されてみてはいかがでしょうか。

クッションフロアを取り入れる防音対策

クッションフロアをご存知でしょうか。

クッションフロアとは、ビニール製のクッション性のあるシートのことで、現在、新築木造住宅や賃貸物件などでも多く取り入れられています。

クッションフロアはフローリングと違い、柔らかい素材でできているため、音を吸収する効果があります。

また、水に強いのも大きなポイントといえるでしょう。

クッションフロアといっても、土足用や住宅用、機能性などが異なり、さまざまな環境に合わせて使用することができます。

機能性クッションフロアでは4.5ミリもの厚みがあるものもあり、防音対策としてはより効果が期待できます。

クッションフロアは、木目調、タイル調、石目などさまざまな模様がプリントされており、また、模様に合わせて凸凹しているものもあります。

このようにクッションフロアは、種類も豊富でご自分の好みのものも見つけやすく、防音機能や「傷に強い」など多機能に優れたものもありますので、新築時に取り入れる方も多いです。

子供部屋やキッチンなどに使ってみてはいかがでしょうか。

木造新築の防音対策!天井

最後になりますが、木造住宅の天井の防音対策について考えてみましょう。

前にお伝えしたとおり、2×4工法は、角材を合板と接合して面を作り、6面のボックス構造をベースに構成するのが特徴です。

つまり、1階の天井と2階の床が一体となっている構成であることも、音が響きやすい原因だといわれています。

音の対策としては、天井の構造を工夫することによって防音対策をすることが可能です。

まず2階の「根太」と呼ばれる床下の横木を、1階天井の下地と切り離すことで、振動による音の伝わりを防ぐことが可能です。

ほかにも、1階の天井にグラスウールなどの断熱材を間に敷き詰めたり、石こうボードを張ったりすることでも、防音対策として効果があります。

また、これは新築時でなくても可能ですが、厚手のカーテンにしたり、床にカーペットを敷いたり、ソファなどのインテリアを置くことでも、音を吸収し防音対策に効果が期待できます。

木造住宅2×4での防音対策

近年人気のある2×4工法ですが、構造上、室内に響く音が気になりやすいという欠点があります。

しかし、ここまでご紹介してきたように、さまざまな方法で対策することは可能です。

新築建設時であれば、設計や建設の段階で防音対策をすることができますので、担当の方とよく相談し、防音対策を考えていきましょう。

 - 建物, 構造