日常的に外気や風雨にさらされる窓は、定期的に掃除しておきたい箇所です。
しかしながら、窓そのものを外すとなるとなかなか骨が折れますよね。
こちらでは、窓を取り扱うメーカーでも、認知度の高いトステム製の窓についてお話ししていきます。
トステムの窓の外し方や網戸の外し方、外したときの注意点などもお伝えしますので、ぜひお役立てください。
一度は目にしたことがある?トステムとはどんなメーカー?
トステムというメーカーを目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
トステムは、2011年にリクシルとなった住宅用アルミサッシの大手メーカーです。
元々は、1923年に妙見屋商店として東京で創業し、1949年委日本建具工業が設立され、さらに1971年に社名をトーヨーサッシに変更、1992年にはトステムに変更しました。
トーヨーサッシの時代には、住宅用アルミサッシだけではなく子会社を設立し、門扉やフェンスなどのエクステリア方面にも進出しました。
そして、主力商品であるアルミサッシを中心に、インテリア建材・住宅設備機器全般など、窓周辺だけでなく住宅における幅広い製品を取り扱う企業への転換を図りました。
現在では、トステムという社名は姿を消したものの、リクシルのブランド名の1つとして存続しています。
トステムはもちろん、近年ではドアやシステムキッチンなど、リクシルのブランド名を多く目にするようになってきています。
次項からは、このトステムやリクシルの主力であるサッシについて触れていきます。
サッシの外し方や、外した際の注意点などについても見ていきましょう。
窓を外したいときとはどのような状況?
トステムやリクシルの窓にとどまらず、窓に使われているサッシを外したい、または外す必要のある状況になることがあるかと思います。
そのような状況になるには、どのようなことが考えられるでしょうか。
●窓ガラスなどの掃除の必要性があるとき
●ガラスを交換しなければらなないとき
●サッシを防犯性・防火性などの機能性のあるものに変えたいとき
この中で特に頻度が高そうなものは、掃除をしたいときではないかと思います。
サッシの外し方を理解していれば、掃除をするためにサッシを外すことはそれほど難しくないはずです。
また、窓ガラスが割れてしまったときや、防犯・防音・遮熱などの効果のある窓ガラスに交換したいときも、サッシを外す必要が出てきます。
特に機能性を高めるために窓ガラスを交換する場合は、窓のサッシも同時に交換することで、より確実に機能性をあげられると覚えておいて下さい。
一番多く使われているタイプのトステム製の引き違い窓の外し方は?
こちらでは、一般的な住宅や賃貸住宅で多く見られる引き違い窓の外し方を、トステムの後身であるリクシルのホームページを参考に見ていきましょう。
①網戸を外します。
外し方については後述します。
②障子(ここではサッシの枠をさします)の上方にある外れ止めを、ドライバーを使用して下げていきます。
外れ止め調整ネジを左に回して緩めます。
外れ止め部品にドライバーを入れて、障子の開閉に支障をきたさない程度まで下げます。
調整できたら、緩めたネジをしっかり締めます。
③気密ピースを上げます。
気密ピースは、サッシ側面下部にあり、サッシ1枚ごとに左右2箇所に付いているので、両方の気密ピースをずらしておきます。
④障子を外します。
室内側から外す場合は、室内側の障子を垂直に持ち上げ、下部を手前に引いて斜め下方向に外します。
次に室外側の障子を持ち上げ、下部を手前に引いて外します。
戻す際には逆の手順ではめてください。
室外側から外す場合は、室外側、室内側の順に外しましょう。
ほかのメーカーの場合でも、外れ止めの位置は若干違うかもしれませんが、基本的には同じような工程でサッシを外せるものが多いので覚えておくといいですね。
トステムの引き違い窓に付いている網戸の外し方は?
前項で少し触れましたが、引き違い窓の外し方のところで、最初に網戸を外す工程があります。
こちらでは、トステムの引き違い窓の網戸の外し方についてもご紹介していきます。
網戸は窓よりもほこりや汚れが付きやすいので、外し方を知って入れば楽にお手入れができるようになりますよ。
①外れ止めの調整ネジを、ドライバーを使って反時計回りに緩めます。
②外れ止めを下げます。
③下方にある戸車の操作ツマミをドライバーなどを使って引き出します。
なお、操作ツマミの付いた網戸は2004年12月以降に製造された製品に付いています。
④網戸を垂直に持ち上げて、斜め下方向に外します。
網戸を元に戻す際はこの工程を逆の手順で行い、外れ止めと操作ツマミが元通りになっていることを確認しましょう。
このように、網戸の外し方は簡単なため、サッシを外すよりも楽にできることが想像いただけたのではないでしょうか。
他の形状の窓に使われている網戸の外し方は?
トステムやリクシルの窓は、引き違い窓の他にも、さまざまな形状の窓の取り扱いがあります。
代表的なもので言うと、上げ下げ窓・縦すべり出し窓・横すべり出し窓・内倒し窓・などがあげられます。
これらの窓の外し方は、引き違い窓とは違うので、人によっては難しいと感じるかもしれません。
そのため、引き違い窓以外の形状の窓を外したい場合は、無理せずに専門業者に依頼する方が無難と言えるでしょう。
しかし、これらのような特殊な窓でも、網戸であれば外し方はそれほど難しくないと言います。
窓の開け方の違いによって、網戸に付いている外れ止めの位置が変わり、扱い方も異なりますので注意が必要です。
そのため、上記のような窓の網戸の外し方を知りたい場合は、リクシルのホームページに図入りでその方法が掲載されているので参考にしてみてください。
場合によっては、網戸の枠に外し方のシールが貼られていることもあるので、そちらを見ながら外すのも1つの方法です。
窓や網戸を外したときに気を付けたいことは?
窓や網戸を外したときに、注意しておきたいことについてお話しします。
まずは、窓を外したときの注意点についてです。
・サッシは予想以上に重いので、怪我や破損を防ぐためにも2人以上で作業するようにする
・外れ止めを緩めすぎてネジを取らないようにする
・サッシを窓に再び取り付けたら、外れ止めと気密ピースの調整は忘れずに行う
サッシによっては、外れ止めの外し方について記載されたシールが貼られたものもあります。
外し方が分からない場合や不明な点がある場合は、旧トステムであるリクシルのホームページなどで事前に調べておくことをおすすめします。
また、網戸を外したときもいくつか注意点があります。
・サッシと同様に、網戸を外して再び取り付けた際には、外れと目を必ず調整する
・戸車の操作ツマミがある場合は、操作ツマミも元に戻す
・網戸は簡単に破損しやすいため、掃除などをしているときに網戸に寄りかかったり押したりしないようにする
網戸は、窓に取り付けられているときでも、使用していると外れ止めがずれる可能性があるので、ときどき点検すると良いでしょう。
もしも、外れ止めが緩んでいたり部品が正しく取り付けられたりしていないと、網戸の落下に繋がり、怪我や物損事故につながることもあるので注意してください。
窓のサッシや網戸は正しい外し方をすることが肝心!
トステムの窓のサッシや、網戸の外し方などについてお話ししました。
一般的な住宅に使われている引き違い窓なら、ご自分でも取り外すことが可能であるとお分かりいただけたと思います。
引き違い窓以外の窓の場合は、外し方が複雑なこともあるので業者に依頼する方が無難と言えるでしょう。
是非、お掃除などで網戸を外すときの参考にしてください。