家の中から外の様子を知りたいと思っても、カーテンを開けておくと外からも室内の様子が分かってしまいます。
家の近くを頻繁に人が行き来するような場合は特に、窓の目隠し対策を考えたいものです。
しかし、カーテンを閉め切ってしまうと、どんよりとした雰囲気になってしまいます。
やはり天気のいい日には自然な光で部屋を明るくしたいですね。
このような方におすすめなのが、鏡のように外から見えるフィルムや、すりガラス調の「窓に貼れるフィルム」です。
さまざまなフィルムのメリットや使い方についてご紹介します。
窓に目隠し!鏡のように見えるマジックミラーフィルムとは
「お庭で子供を遊ばせていて、その様子が気になるけど、だらしない姿をお客さんに見せたくない」
「窓のすぐ近くに道路があって、通行人に家の中を見られたくない」
そんな悩みを解決するためには、外からは見えないけど中から外は見える、という商品がおすすめです。
テレビのドッキリ番組などで、ターゲットを騙すために使われるマジックミラーをご存知でしょうか。
ターゲットが鏡だと思っているものが、仕掛け人からは透けて見えているので、ターゲットにいたずらをすることができます。
こうしたトリックに使われるマジックミラーは、暗い側から明るい側を見るとうっすらと透けて見えて、明るい側から暗い側を見ると鏡のように見えます。
これは、サングラスにも応用されています。
かけている本人は外が見えても、他の人から目が見えないギラッとしたサングラスがありますよね。
こうしたマジックミラーの効果を利用したのがマジックミラーフィルムで、家の防犯性を高めることができるとして注目されています。
マジックミラーフィルムのメリット!窓からの紫外線カット・虫対策・ガラス飛散防止
マジックミラーフィルムは、「外から鏡のように見える」という防犯上のメリットだけでなく、紫外線をカットする効果もあります。
室内にいても、窓から入ってくる日光の紫外線は日焼けやシミの原因になります。
家具や床なども日光の影響を受けて変色してしまうことがありますので、紫外線を防げるのは嬉しいですね。
紫外線に集まる虫を防ぐ効果も期待できます。
また、簡単に貼って剥がすことができますので、賃貸住宅にお住いの方でも使うことができます。
窓ガラスにスプレーで水を吹きつけて貼るだけの商品が多いので、両面テープを使わないため剥がしやすく、ベタベタが残りにくい優れものです。
さらに、防災上のメリットもあります。
地震や台風で窓ガラスが割れてしまった場合に、破片が飛び散ることを防げるので、二次災害の防止に効果的です。
「外から見えにくくする」という性質を利用して、小さくカットして食器棚のガラスに貼ることもできます。
簡単に窓に貼れちゃう!ケイララのフィルム
ここでは、ケイララの「紫外線を98%カットするUVカット窓ガラス目隠しフィルム」(メーカー希望小売価格1,280円・税込み)をご紹介します。
外からは鏡のように見えて、紫外線を98%もカットしてくれますし、好みのデザインにオーダーすることも可能なフィルムです。
傷防止コーティングも施してあるため、窓の強度を高めることもできます。
こちらの貼り方を簡単にご説明します。
【準備するもの】
・中性洗剤
・ハサミ
・カッター
・メジャー
・タオル
・スプレー容器
・セロハンテープ
・定規
【貼り方】
1.まず、窓の掃除をしておきます。
窓枠やゴムパッキンなどは、ビニールやマスキングテープで保護してください。
2.窓のサイズを測り、フィルムを窓よりも少し大きめに切ります。
3.中性洗剤を3%程度入れた水をスプレー容器に入れて、窓ガラスをたっぷりと濡らします。
4.ミラーガラスフィルムと、剥離フィルムをゆっくりはがします。
セロハンテープを二枚切り、それぞれのフィルムにくっつけて引っ張ると剥がしやすいです。
5.ミラーガラスフィルムの窓につける面も水溶液で濡らし、ガラスに貼っていきます。
6.水と空気が間に残らないように、フィルムの中心部から外側に向かってのばすように貼ります。
スキージーなどがあれば楽かもしれません。
スキージーとは、持ち手のついた水切りワイパーのようなもので、100円ショップのお掃除コーナーで見かけることもあります。
7.窓ガラスからはみ出た部分をカッターで切っていきます。
窓枠や指を傷つけないように注意してください。
これで完了です。
大きな窓に貼る場合は一人では困難ですので、誰かに手伝ってもらいましょう。
昼間は鏡のように見えても夜は?マジックミラーフィルムの注意点
マジックミラーフィルムには、注意点もあります。
それは、昼間と夜とでは見え方が変わるということです。
明るいほうから見れば鏡のように反射して見えますので、昼間晴れている日に外から室内は見えません。
室内からは、完全に透明というわけではありませんが、外の様子を確認することができます。
しかし、一方で暗いほうから明るいほうを見ますと、中側が薄く透けて見えます。
そのため、夜にカーテンを開けっぱなしで室内の電気を点けていたら、防犯効果は期待できないのです。
ですから夜は、しっかりとカーテンを閉めることが重要です。
また、どのような見え方になるのか確認したい場合には、販売サイトに画像が載っていると思いますが、サンプルで確認することもできます。
ケイララの「紫外線を98%カットするUVカット窓ガラス目隠しフィルム」の場合、有料ですが、実物と同じフィルムのサンプルを注文できます。
鏡の反射が気になる?すりガラスのように目隠しできるフィルム
目隠し効果のあるフィルムとしては、鏡のように見えるタイプではなく、曇りガラスタイプや、おしゃれなデザインになっているものもあります。
マジックミラーフィルムの場合、少しギラギラして見えてしまうので、もう少し地味に目隠ししたい方には、下記の商品がおすすめです。
●DIY FACTORY:リンテックコマース 貼ってはがせる省エネ目かくしシート HGJ-05L
過去に通販サイトのジャンル大賞にも選ばれている人気商品です。
簡単に窓に貼ることができて曇ったように見えるので、目隠し効果はバッチリです。
完全に目隠しするわけではなくシルエットや色などは分かりますが、外からの視線を気にせずにくつろぎたい方に選ばれています。
●日本ガラスフィルムセンター:アイスクリア ES-10
こちらも曇りガラスになる効果があるフィルムですが、オーダーカットなので窓に合わせて買うことができ、無駄が出ないのがメリットです。
ぼかし効果が高いものと低いもので選ぶことも可能です。
こうした、すりガラスタイプ(フロストタイプ)は室内から外を見ることもできなくなりますが、夜間でも防犯効果を保つことができます。
まるでステンドグラス!?おしゃれな目隠しフィルム
次にご紹介するのは、デザイン性の高いフィルムです。
●内装応援団:サンゲツ ガラスフィルム GF-765
水で貼るだけで、普通の窓ガラスをアートな雰囲気にすることができるフィルムで、ブラウンを基調としたシックな色合いと、オレンジやピンクが華やかなカラフルな色合いの商品などがあります。
バリエーション豊富で好みに合わせて選べますが、どのデザインもおしゃれなので迷ってしまうかもしれません。
紫外線カット効果も遮熱、遮光効果もあり、飛散防止にも効果的です。
10cm単位で切り売りしているので、窓に合わずに余ってしまう心配も不要です。
●DIY+:ステンドグラス風ウインドウフィルム
防カビ加工が施してあるため、浴室やキッチンの窓にもおすすめなこちらのフィルムは、「柄がつながる」というのがポイントです。
大きな窓で何枚か購入しても、端と端で柄がつながっているので、違和感を感じにくいのです。
こちらも、紫外線カット効果、水だけで貼れる簡単さが魅力です。
色と質感の違うガラスがたくさん組み合わさっているような派手な見た目なので、窓の雰囲気を一気に変えることができますよ。
マジックミラーフィルムのように、鏡が反射することで違和感を感じる場合は、こうしたおしゃれなフィルムを選んでみてください。
窓の目隠しフィルムは種類豊富!
窓に貼ることで、昼間、明るい外からは鏡のように見えるマジックミラーフィルムや、すりガラスのように見えるフィルムなどをご紹介しました。
マジックミラーフィルムは、他の目隠しフィルムとは違い、室内から外の様子が分かるというメリットがあります。
しかし、夜には目隠し効果はありません。
その点、曇りガラスタイプや柄付きフィルムは、外の様子は分かりませんが、カーテンを閉め切ってしまうよりは室内に光を入れることができます。
それぞれの特徴を考えて選んでみてください。