アパートなどの賃貸物件では、一階のお部屋はなにかと嫌煙されがちです。
しかしながら、一階に住むことで得られるメリットも沢山あります。
今回は、アパート一階に住むメリット・デメリットなどをご紹介しながら、賃貸物件で気になる「騒音トラブル対策」についても考えていきましょう。
ぜひとも、物件選びの参考にしてみてください。
足音が響きにくい!アパート一階の部屋に住むメリット
はじめに、アパートの一階に住むメリットからご紹介していきます。
●メリット①:上階よりも家賃が安く設定されていることがある
賃貸アパートなどの集合住宅では、階数によって家賃設定が異なる場合があります。
通常は、一階よりも上階のほうが家賃は上がっていきますから、家賃を少しでも抑えたい方には一階のお部屋がおすすめです。
●メリット②:上階よりも足音が響きにくい
下階にお部屋はありませんから、自分の出す足音などがダイレクトに伝わりにくくなります。
そのため、上階で暮らすよりもストレスフリーな生活が送れそうです。
●メリット③:夏場は涼しい
アパートの一階は日当たりが悪くなりがちですが、夏場は涼しいという意見もあります。
直射日光が当たりにくいお部屋なら、より涼しさを実感できるはずです。
●メリット④:専用庭がついている物件もある
物件によっては、一階のお部屋にだけ専用庭が確保されていることがあります。
専用庭の使用限度には差がありますが、ガーデニングや日光浴を楽しみたい方には、うってつけでしょう。
まだまだあった!一階のメリットをご紹介
前項では、家賃や足音などのメリットをご紹介しました。
引き続き、アパートの一階に住むメリットをご紹介していきますが、ここではエレベーター(階段)に関連するものを取り上げましょう。
●メリット⑤:エレベーターがなくても生活に支障がない
築年数の古い物件では、エレベーターが設置されていないこともありますが、一階のお部屋であれば不便には感じません。
また、大きなものを購入しても、すぐに部屋まで運べるのがうれしいポイントですね。
●メリット⑥:引っ越しが楽になる
上記でもお伝えしましたが、エレベーターや階段を利用することはないため、そのぶん引っ越し作業も楽になります。
退去時だけでなく入居時においても、作業はスムーズに進むはずです。
●メリット⑦:ゴミ出しが楽になる
エレベーターの使用や階段の上り下りを考えると、ゴミ出しを躊躇してしまう人も多いでしょう。
しかし、一階に住んでいれば、玄関を出てからすぐ外へ出られるので、ゴミ出しも手早く終えることができます。
●メリット⑧:地震のとき揺れにくい(逃げやすい)
地震が発生すると、上階ほど揺れが大きくなり、恐怖心を感じやすいものですが、一階であれば多少は和らぎます。
そのうえ、エレベーターや階段を使わずに避難できるため、災害時には大きなメリットがあります。
アパート周辺の音が気になる?一階に住むデメリットも把握しておこう
ここまで、アパート一階に住むことのメリットをご紹介してきましたが、いくつかあるデメリットに関しても把握しておきましょう。
●デメリット①:防犯面での不安がある
上階よりも泥棒が侵入しやすくなったり、物干しスペースの衣服や下着を盗まれやすくなったりといった懸念があります。
そのため、特に女性は室内に洗濯物を干すのがおすすめです。
●デメリット②:湿気が溜まりやすい
アパートの一階は、上階よりも外的湿度の影響を受けやすいと言えます。
湿気が溜まりやすいということは、カビが発生しやすいということになります。
室内が不衛生にならないよう、日頃から湿気対策を行なってください。
●デメリット③:周囲の音が気になりやすい
上階に比べると、車の通る音や地響き、通行人の声などが聞こえやすくなるかもしれません。
そのほか、車の排気ガスが気になるという人もいます。
●デメリット④:虫が出やすい
一階のお部屋は地上から近いので、ゴキブリなどの虫が入りやすいようです。
虫が苦手な人は、玄関ドアや窓を開けたとき、注意してください。
アパート一階のデメリットをカバーする方法は?
前項では、アパート一階に住むデメリットをご紹介しましたが、その対策方法についてもお伝えしますので、ぜひ参考になさってください。
【①防犯面での不安がある→対策例:人目につかない物件は避ける】
泥棒は、人目のつかない路地にある物件をターゲットにしますから、防犯面からすると人通りの多い場所にある物件のほうが安心できます。
また、防犯性の高いドアや窓が設置されている物件を選ぶことも大事です。
【②湿気が溜まりやすい→対策例:エアコンの除湿機能・除湿剤】
一階のお部屋は、窓を開けて換気しにくいことも想定されますので、エアコンの除湿機能などをうまく利用してみましょう。
そのほか、シューズクローゼットやシンク下には、除湿剤を配置してみてください。
【③周囲の音が気になりやすい→対策例:防音カーテン・耳栓】
外からの騒音が気になるときは、窓に防音カーテンをつけてみましょう。
また、眠るときには耳栓やイヤーマフを装着することも検討してみてください。
【④虫が出やすい→対策例:毒エサ・侵入経路を塞ぐ】
ゴキブリ対策としては、毒エサを設置するのが有効です。
そのほか、侵入しそうな経路を塞ぐことや、常に室内を清潔にしておくことなどが求められます。
アパート一階の「騒音トラブル対策」は必要?
ここまで、アパートの一階に住むメリット・デメリットをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
防犯面や湿気の多さなどはネックになるところですが、それぞれに合わせた対策でカバーできそうです。
デメリットだけでなく、うれしいメリットがあることにも目を向けて、自分に合った物件探しをしてみてください。
さて、ここからは、アパートの一階に住むことと仮定し、その騒音トラブル対策について考えていきましょう。
前述したように、一階のお部屋に住んでいれば、下の階を気にしながら生活する必要はなくなります。
そのため、騒音トラブルを回避したいファミリー層からの人気が高いのも事実です。
しかしながら、完全に騒音トラブルを防げるわけではありません。
一階からの振動音であっても、大きければ二階の部屋にまで響くことがありますし、木造アパートであればなおさらです。
お隣や上階に住人がいる場合は、それなりに音が響かないような生活を送るのがマナーでしょう。
騒音トラブルを避けるために気をつけること!
アパートの一階に住んでいたとしても、最低限の配慮やマナーを忘れてはいけません。
そこで最後に、生活音で気をつけるべきポイントをご紹介します。
【時間帯に気をつける】
特に注意したいのは、掃除機や洗濯機の稼働音です。
明け方や深夜、就寝時間帯の使用は避け、できれば日中に稼働させたいところです。
また、目覚まし時計(アラーム音)の設定時間などにも注意しましょう。
【音量に気をつける】
テレビやステレオの音量が大きすぎると、ほかの住人に迷惑をかけます。
また、壁沿いに配置すると振動しやすくなるので、壁から少し離したところに置いてみましょう。
さらに、窓を開けていると、そこから生活音が周囲に漏れ出してしまいます。
騒音トラブルへとつながりやすくなるので、夏場は特に気をつけてください。
アパート一階にも良さはある!騒音トラブル対策はどの部屋でも必須
この記事では、アパート一階に住むメリット・デメリットや、騒音トラブルについてお話ししてきました。
アパート一階のお部屋には、予想以上のメリットがありましたね。
防犯面や湿気への対策は必要ですが、工夫次第で快適に暮らせます。
また、一階には下階がないことから、騒音トラブルは少ない傾向にありますが、それでも大きな生活音を減らす努力はしていきたいものです。
どの階に住んでいても、最低限のマナーは守りましょう。