賃貸物件には様々な部屋のタイプがあります。
ワンルームやロフト付きなどありますが、なかには木造メゾネットタイプの賃貸物件を探している方もいるでしょう。
それでは、木造メゾネットタイプの賃貸物件の住み心地はどうなのでしょうか。
また、木造メゾネットタイプの賃貸物件で起こり得る騒音トラブルについてもお話ししていきます。
この記事を、メゾネット賃貸選びの参考にしていただければ幸いです。
木造メゾネットタイプとは?
賃貸物件のなかには、メゾネットタイプの物件を見かけます。
今回は木造メゾネットタイプの賃貸物件について詳しくご紹介しますが、その前にメゾネットタイプとはどのような構造のことを指しているのかについてお話ししていきます。
メゾネットタイプは、居住空間が上下で2階以上の部屋が重なっている構造になっています。
上下で部屋が独立しており、階段を上り下りして行き来します。
あたかも一軒家のような構造ですが、隣の部屋同士は壁一枚隔てただけのため、生活音などの騒音が響いてくることがあるようです。
このメゾネットタイプですが、賃貸物件では「2×4工法」で造られることが多いようです。
2×4工法とは木造枠組壁工法のことで、木材を利用した建築工法になります。
在来の木材工法よりは機能が優れていますが、やはり木造物件ならではのデメリットを抱えているのも確かです。
木造物件におけるデメリットについては次項でお話ししましょう。
そもそも木造物件は騒音が響きやすい!
木造メゾネットタイプの賃貸物件に多く見られる2×4工法ですが、木造物件ならではのデメリットを抱えています。
それが騒音によるトラブルです。
そもそも音はどうやって伝わるのでしょう。
音には固体音と空気音の2つがあります。
固体音とは洗濯機など床や壁の振動によって引き起こされる音です。
一方、空気音とは話し声や音楽など空気が振動されて起こる音のことを指します。
この2つの音は、物件の壁などに使われている材質によって、どれくらい伝わるのかが変わります。
木造物件では壁に木材が使われていますが、この木材は音を通しやすい素材と言われています。
その理由は、木材の内部に空気を通す隙間が空いているため、そこから音も一緒に通してしまうからです。
これが、木造メゾネットタイプの2×4工法でも起きていることが考えられます。
それでは、木造メゾネットタイプの賃貸物件ではどのような音が騒音になってしまうのでしょうか。
木造メゾネットタイプの賃貸物件で考えられる騒音とは?
木造メゾネットタイプの賃貸物件では騒音が問題になりやすいということを先述しましたが、どのような音が騒音となってしまうのでしょうか。
騒音となってしまうのは主に生活音です。
生活をしていれば、多少なりとも音は発生してしまいます。
とくにメゾネットタイプならではの騒音としては、階段の上り下りによる足音が問題です。
メゾネットタイプの賃貸物件では室内に階段が設けられています。
そのため、床から振動によって足音が伝わってしまい、隣家へ騒音として響いてしまうのです。
幼いお子様がいるご家庭の場合は、大きな音を出しながら階段を駆け上ることもあるでしょう。
そのような音が、高い頻度で聞こえてくれば、隣人トラブルに発展することも考えられます。
足音の他にも、掃除機や洗濯機をかけている音や、場合によってはいびきが騒音として問題となることがあります。
このような問題を避けるためにも、木造メゾネットタイプの賃貸物件でできる騒音対策を講じておきましょう。
木造メゾネットタイプの賃貸物件でできる騒音対策
木造メゾネットタイプの賃貸物件で、騒音によるトラブルを抑えるための対処方法をご紹介します。
まず、階段から発生する騒音に対しては、マットなどを貼って対処しましょう。
ホームセンターやネットショップなどで、サイズ・カラー・デザインが違うバリエーション豊かな階段用の防音マットが販売されていますので、ぜひ一度試してみてください。
とはいえ、いくら防音マットを貼ったとしても、なんの配慮もなく階段の上り下りを繰り返していれば音の漏れを防ぎきることはできません。
対策を施しているとしても、大きな足音を立てないように日頃からの意識を変えることも大切でしょう。
また、家具の配置を工夫するのも方法の一つです。
隣家への騒音を予防するためには、壁から伝わる音を小さくする必要があります。
そのため、壁側に音を遮断してくれるような厚みのある家具を配置すると良いでしょう。
壁側に隙間なく本を入れた本棚を置けば、騒音対策として高い効果を期待できるはずです。
欠点だけじゃない!メゾネットタイプが持つたくさんの利点
ここまで、木造メゾネットタイプが持つ騒音トラブルについてのお話しをしてきましたが、メゾネットタイプにはたくさんの利点があることも忘れてはいけません。
その利点について、いくつかご紹介しましょう。
〇部屋の使い分けができる
上の階と下の階で空間を使い分けられるので、使用用途によって住み分けができます。
二人暮らしをしている方にとっては、プライベート空間を分けられるので、程よい距離感を保つことができるでしょう。
また、生活感を感じさせるものを2階に置くことで、1階に来客があったときでも慌てて片付けるということが無くなるはずです。
〇家賃を抑えながら一戸建ての雰囲気を味わえる
家賃の面から「一戸建てに住みたくても住めない」という方も多くいることでしょう。
そんなときは一戸建てよりも家賃を抑えつつ、一戸建てに住んでいる感覚を持てるメゾネットタイプがおすすめです。
〇開放感がある
メゾネットタイプの賃貸住宅では、天井が高く造られていることが多いようです。
そのため、縦の空間が広く感じられ、開放感を味わうことができます。
木造メゾネットタイプは物件選びが重要
木造メゾネットタイプの賃貸物件に住むのであれば、物件の選び方を知る必要があります。
間違った物件を選ぶことで、騒音トラブルに巻き込まれることが無いように注意しましょう。
また、騒音以外にも気をつけたいポイントがありますので、それらも踏まえたうえで物件を選ぶようにしてください。
〇階段の仕様やサイズをチェック
メゾネットタイプには階段があるのが特徴ですが、物件によってはらせん状になっていたり、途中で角度がついてたりする場合があります。
階段の仕様やサイズによっては、家具や家電を部屋に搬入するのが難しい場合がありますので、事前にチェックしておきましょう。
サイズをチェックするときは、階段だけではなく運び入れたい家具や家電のサイズも測っておくと安心です。
また、毎日の階段の上り下りが苦にならないように、傾斜角度なども確認しましょう。
〇隣室の間取りや住民をチェック
メゾネットタイプの賃貸物件で起きる騒音トラブルは主に隣人との間で起こります。
そのため、隣室の住民がどのような時間帯に騒音を感じやすいのかをあらかじめチェックして、隣人の活動時間外には大きな音が鳴らないような工夫をすることが大切です。
また、間取りによっては生活空間同士が近くなっていて騒音を感じやすい場合もありますので、その場合は壁側に収納スペースを設けるなどして対処すると良いでしょう。
住みやすいメゾネットを見つけて騒音対策をしよう!
メゾネットタイプの物件には、上下を行き来するための階段が設置されており、その階段を巡っての騒音トラブルが発生することがあります。
その物件が木造であれば、なおさら音が響きやすいことでしょう。
この記事では、そんな騒音に対する対処方法をご紹介しました。
また、メゾネットタイプの物件の利点や選び方のポイントについてもご紹介しましたので、メゾネットに興味のある方はぜひ一読してみてください。