アパートを借りて新生活を始めたものの、隣人の騒音で眠れないという人は多いようです。
騒音に慣れるという人はなかなかいないので、その騒音問題について早く対策をとる必要があります。
アパートの騒音問題について、管理会社と大家さんはどう対処するのかご説明しましょう!
アパートは騒音絡みの隣人トラブルが起きやすい?!
賃貸物件を借りて暮らす場合、マンションタイプか、アパートタイプのどちらかのお部屋で暮らす人が多いでしょう。
どちらのタイプの賃貸物件にもメリットがありますが、今回はアパートタイプで暮らすということに注目していきます。
アパートタイプのメリットと言えば、最も大きく挙げられるのが、家賃が安いということです。
マンションタイプに比べると、アパートタイプは建築費用がかからないといったことが家賃が安い理由です。
しかし、木造や軽量鉄骨造などで建築費用が抑えられているため、RC造やSRC造ということがよくあるマンションタイプに比べると、遮音性能が劣っているといった特徴があります。
木造や軽量鉄骨造は、音を伝えやすい性質を持っているため、アパートでは隣人と騒音トラブルになってしまうことも珍しくありません。
ですが、マンションタイプだからといって構造がRCやSRCというわけではなく、軽量鉄骨造の場合もありますので、マンションでも騒音トラブルが起こる可能性もあります。
アパートの隣人がうるさい!騒音主に直接伝える?
アパートの隣人の騒音に悩んでいるという人は少なくありません。
夜遅くに隣人が、テレビを大きな音量で見ていたり、ドシドシと歩いていたり、大きな声で誰かとお話ししていたりすると、誰でもその騒音にイライラとストレスを感じてしまうはずです。
そういった場合に我慢できず、その騒音主である隣人の部屋へと、直接苦情を言いに行く人もいます。
直接苦情を言ったことで、相手が理解して騒音を改善してくれるような常識のある人ならいいのですが、なかなかそう上手くいくことは少ないようです。
中には、直接苦情を言いに行ったことで、逆に怒ってきたりするような、気が強く短気な隣人という場合もあります。
そうなってしまうと、騒音が収まるどころか、より大きくなってしまう可能性もあるでしょう。
また、そのことを根に持ち、嫌がらせをしてくる可能性もあります。
そういったことを考えると、直接騒音主に苦情を言う方法は、あまり良いとは言えないでしょう。
隣人の騒音はアパートの大家さんや管理会社へと伝える!
先ほどご説明したように、隣人の騒音に悩んでいるのであれば、直接苦情を言いに行くのは良いとは言えません。
隣人がうるさいのであれば、まずは、アパートの大家さんや管理会社へと騒音被害を伝えるのが最も正しい行動と言えるでしょう。
そのため、騒音の被害状況はノートなどにメモを取っておくことをおすすめします。
「発生時間」「どんな音か」「どのくらいの間、音がしていたか」ということを、忘れないようにメモしておきましょう。
メモをしておけば、管理会社に被害の状況をしっかりと伝えることができます。
また、騒音元が分からないという場合でも、これらの被害状況が手掛かりとなるでしょう。
そして、管理会社に騒音被害を伝えた後は、その後の対処方法をしっかりと聞いておくことが大切です。
「いつまでに対処してくれるのか」を聞いたら、「途中経過を連絡してほしい」ということも伝えましょう。
ただ騒音被害を伝えるだけだと、被害の本人は今後どうなるかといったことが全く分からないので、待っている間に不安を抱いたり、ストレスを感じてしまうことになってしまいます。
そうならないように、しっかりと不動産会社や大家さんとお話ししましょう。
騒音被害に管理会社はどんな対策をする?
まずは、管理会社や大家さんに被害状況を伝えるのが良いとお伝えしましたが、どんな対策をしてくれるのか気になる人は多いはずです。
管理会社が最初にやってくれるのは、騒音主のいる部屋だけでなく、そのアパートの全戸に、騒音に注意してくださいというチラシを入れるという方法です。
この注意のチラシを気にする人であれば、騒音が直る可能性もありますが、このチラシは誰に向けているものかが分からないので、騒音の抑止力は弱いでしょう。
そのため、自分の騒音に自覚がない場合、そのチラシを見たとしても騒音が収まる可能性は低いと言えます。
次に管理会社がやってくれるのは、その騒音主に直接電話で注意するといった方法です。
著名で注意することも可能なので、誰が苦情を出しているのか騒音主は分かりません。
しかし、例え著名だとしても、被害主が最近引っ越してきたばかりで、自分だけが苦情を入れている場合は、騒音主も誰が苦情を入れているのかがなんとなく分かってしまうでしょう。
そして、その騒音主である隣人が、常識人であれば、だいたいここで騒音が直ります。
しかし、直らないことも当然あります。
そこで、もし直らない場合のその後の対策を、次でご説明していきます。
隣人の騒音が直らない!次の対策は?
管理会社が騒音主に直接注意すると、ほとんどの場合は騒音が収まるのですが、中にはそれでも騒音が収まらない場合もあります。
そういった稀な場合、管理会社は次にどういった行動を取ってくれるのでしょうか?
管理会社が電話で注意をしているのにもかかわらず騒音が収まらない場合、大きな管理会社であれば、次の方法で騒音の対処をしてくれることもあります。
それは、「騒音主と直接管理会社が会ってお話をする」、もしくは「管理会社も立ち会った上で、被害者とアパートの隣人であるその騒音主とで話し合いをする」という方法です。
しかし、この方法は管理会社によって違います。
また、大家さんによっても違うので、こういう方法をとってくれる親切な管理会社もあるということを知っておくといいでしょう。
親切な管理会社や大家さんはこんなことをしてくれることも!
隣人の騒音被害を伝えると、ほとんどの管理会社や大家さんはその対処をしてくれます。
しかし、騒音被害を伝えているのにもかかわらず、生活の範囲内の音としてみなされて、対処をしてくれない大家さんもいます。
そのため、お部屋探しの際には、親切な大家さんやしっかりとしている管理会社を選ぶ必要があるのです。
話しは戻りますが、注意をしているのに隣人の騒音がまったく収まらない場合、こういったことをしてくれる親切な管理会社や大家さんもいるのです。
それは、「近隣に迷惑を掛けるような騒音を発しないこと」といった、アパートやマンションなどの賃貸物件の契約条件の違反を理由として、強制退去を迫ってくれることです。
また、敷金や礼金は不要で、同じアパートの別の部屋に引っ越しをさせてくれる場合もあります。
稀ですが、中にはこういった対処をしてくれる場合もあるのです。
対処をしてくれない管理会社や大家さんや、反対に気持ちよくアパートで住んでもらえるように、しっかりと考えてくれる管理会社や大家さんもいるのです。
騒音被害は管理会社や大家さんに伝えよう!
隣人の騒音問題で悩んでいる人は、我慢をしたり直接苦情を入れたりするのではなく、まずは、管理会社や大家さんへと騒音被害を伝えましょう。
それでも、対処をしてくれなかったり、対処してくれているのにもかかわらず騒音が収まらないのであれば、今後の生活のことを考えて、早めに引っ越しをしてしまうのも手です。
被害者である自分が引っ越しをすることに納得がいかないという気持ちも分かりますが、騒音が収まらず、これからの生活のことを考えて引っ越しをした人は非常に多いのです。
家賃は上がってしまうとしても、初めからRCやSRCの構造の賃貸物件で、騒音トラブルの起こりにくいお部屋を探してみるのも良いかもしれませんね。