アパートの電気代、支払いせずにいるとどうなるの?

アパートに住んでいて、うっかり電気代を支払い忘れることありませんか。

うっかりで済めば良いのですが、電気代の滞納を続けてしまうと大変なことになりますよ。

今回の記事では、電気代の滞納をするとどうなってしまうのか、ご説明します。

アパートの電気代は支払いが遅れたらどうなる?

現代社会では、生活に電気はなくてはならない存在です。

水道、ガスと並んで生活に欠かせないライフラインなのです。

もし、電気の供給が止められたら、日常生活そのものが送れなくなってしまいます。

電気は、電気代を毎月支払っていれば、地震や台風などの災害が起きない限り、止められてしまうことはありません。

日本において電気は安定して生産されており、大規模な停電が起こることはあまりありません。

しかし、電気の供給が止められてしまうことがあります。

電気代の支払いが滞ったときです。

これは、一軒家に住んでいても、アパートに住んでいても同じです。

アパートですと、自分の部屋だけ電気を止められてしまうことになります。

お金がなくて支払いができない、支払日を忘れていた、口座に入金していなかった、など電気を止められてしまう事情はさまざまです。

電気が止められてしまうと、ほとんどのご家庭では生活が麻痺してしまうでしょう。

どのくらい滞納すると、電気は止められてしまうのでしょうか。

電気の停止は一軒家でもアパートでも起こる

電気代の支払い期限は、2段階になっています。

はじめに、1ヶ月分の電気料金を、検針日を基準にして計算します。

電力会社の職員が訪問し、電気メーターを検針して算出します。

検針日は、検針票に記載されていますので、見てみてください。

この検針日から約30日後に設定されているのが、早収期限です。

早収期限が、通常の電気代の支払い期限です。

この早収期限に、電気代の支払いができず、滞納してしまったとしてもすぐに電気が止まることはありません。

ここから、猶予期間が設けられているのです。

さらに日数が経過し、検針日から約50日後に定められているのが、遅収期限です。

これが、電気代の支払い期限が2段階になっているということなのです。

遅収期限を過ぎてまだ電気代を支払わずにいると、電気の供給が止められます。

この遅収期限を過ぎて、何日で電気が止められてしまうのかはきっちり決まっているわけではありません。

電力会社が忙しい時期ですと、少し猶予が伸びる可能性もあります。

しかし、おおむね3~7日程度で電気が止められると考えておきましょう。

この電気の供給停止は、一軒家でもアパートでも起こりうるとお話しました。

家賃を支払っているのに、どうして電気が止められるの?

と思う人もいるかもしれませんが、家賃と電気代は関係ありません。

家賃を支払っていたとしても、電気代を支払わなければ電気は止まります。

この場合は、大家に連絡しても電気を復旧することはできませんので、気を付けましょう。

電気が止められたらすぐに電気代の支払いをする

電気の供給停止は、連絡なしに突然行われます。

電力会社からは、「止めます」といった通知は一切ありません。

前項でお話した遅収期限が過ぎているのであれば、いつ止まってもおかしくないのです。

実際には、電力会社がリモートで操作して供給を停止するため、電力会社の営業時間内に電気が止められることが多いようです。

つまり、昼間に止められることが多いということです。

仕事が終わって、アパートに帰ってきたら電気が付かない、となったらパニックになってしまいますね。

通常、電気代の早収期限が過ぎると、郵送で督促状が届きます。

支払いをせずにいると、何度か届くはずです。

督促状には、電気代を支払うための払い込み用紙が同封されています。

払い込み用紙を使えば、コンビニでも支払いができるため、もし電気が止められてしまったらすぐにコンビニで支払いを済ませましょう。

コンビニでの支払いは、すぐに反映されるため、電力会社に支払ったことが伝わります。

支払ったことを電話連絡しましょう。

しかし、だからといってすぐに電気が復旧するわけではありません。

電力の供給を停止するのも、それを復旧するのもリモート操作で行います。

すぐにできるわけではないので、電力が復旧するまでに最短で1時間、長くて3時間程度かかることを覚悟しましょう。

しかし、これは電力会社の営業時間内であればの話です。

もし、電力会社の営業時間外だとしたら、電気の復旧にすぐに対応してもらえないこともあることを覚えておきましょう。

電気代を滞納すると延滞料金がとられる

電気代の滞納にはさらなるペナルティがあります。

延滞金です。

電力会社に対して、延滞金を支払わなければならないのです。

ほとんどの電力会社では、延滞料金として1日に付き0.03%(年利10%)の延滞利息金がかかります。

例えば、延滞した月の電気代が8,000円だったとします。

60日遅れて支払いをした場合、8,000円×(0.03%×60日)=144円となり、144円の延滞利息金がかかります。

金額として大きいものではありませんが、延滞利息金は無駄な出費です。

支払わずにいると、どんどん増えていきますので、早めに支払いを済ませてしまうに限ります。

公共料金は、民間よりも猶予期間が長いだろうと高をくくっていると、困った事態に発展してしまいます。

アパートの家賃を支払うのと同じくらい、電気・水道などの料金の支払いは大切です。

延滞が起こらないように、計画的に生活し、また節電を心がけることも大切です。

アパートの家賃や公共料金の滞納は信用情報に載らない?

電気代を滞納してしまった場合、その情報が信用情報機関に載ってしまうのか、不安になりますよね。

電気代や水道代、ガス代の延滞は個人信用情報機関とはかかわりがありません。

ですので、延滞したとしてもその情報が信用情報機関に載ることはありません。

信用情報は、あくまでお金を借りた、建て替えてもらったという場合に記載されるものです。

ですので、公共料金やアパートの家賃も関係ありません。

信用情報は、クレジットやキャッシングなどの返済や借入に関する情報が載せられているものです。

通常、電気代の延滞はこの信用情報機関には載らないのですが、電気代の支払いをクレジットカード払いにしている場合、話は別です。

クレジットカードで支払うとポイントが付くこともあり、電気代をクレジットカード払いにしている人も多くいます。

公共料金であったとしても、この場合はクレジットカード会社が電気代を代わりに支払っていることになります。

その電気代を滞納すると、クレジットカード会社の信用度が落ちるということになります。

この場合は、信用情報機関に情報が載ってしまいます。

公共料金だから大丈夫と安心することはできません。

また、アパートの家賃滞納でも信用情報に載ってしまうことがあります。

それは、クレジットカード会社が家賃の建て替えなどを行っている場合です。

そのような場合は、注意する必要があります。

もし、どうしても信用情報機関に載ることを避けたいのであれば、公共料金の支払いは口座引き落としか、振り込みにしましょう。

電気代の支払い方法は3つある

電気代の支払い方法は、いくつかあります。

大手の電力会社の場合、銀行振替、クレジットカード払い、支払い用紙での振り込みの3種類です。

新電力会社の場合、クレジットカード払いのみに支払い方法が限られている会社もあります。

支払い方法はどれを選ぶこともできますが、それぞれの特徴を見てみましょう。

・銀行振替

電気代を支払い忘れるのを防げます。

ただし給料の振り込み口座以外の口座にしてしまうと、いつの間にか残高が足りなかったということもありますので注意しましょう。

電力会社によっては、電気代の引き落とし日を選ぶこともできますので、ご自分の都合で支払いできます。

銀行振替は、電力会社によっては割引を実施しているところもあります。

このサービスは行っていない電力会社もありますので、確認しましょう。

・クレジットカード払い

電気代を支払い忘れるのを防ぐことができます。

決済日が決まっているので、ほかの支払いと共に一度に決済することができます。

クレジットカード会社によって、ポイントが加算され、毎月の支払いでポイントを貯めることができます。

注意点として、電力会社からの領収書が発行されません。

・支払い用紙による振り込み

この方法は、特にメリットはありません。

毎月の支払いのためにコンビニや金融機関に足を運ばなければならず、忘れると大変なことになります。

また、支払い用紙をなくしてしまうと、再発行してもらわないと支払いができなくなってしまいます。

この方法を採用しているのは、大手の電力会社のみです。

支払い忘れを防ぐためにも、アパートの家賃と同じように銀行振替か、もしくはクレジットカード払いがおすすめです。

信用情報に載るのが不安な方は、銀行振替にしましょう。

電気は大切なエネルギー

電気は、私たちの生活にかかせない大切なエネルギーです。

そのエネルギーを生み出すための資源には、上限があります。

生活を支えてくれている電気を、大切に使いましょう。

そして、上限があるエネルギーを賢く安く使うために、節電を心がけましょう。