大家さんは頼れる味方!部屋を賃貸する際は心を込めて挨拶を

ちょっと前までは、アパートやマンションを賃貸したら、まずは「大家さんにご挨拶する」というのが常識でした。

近年では、犯罪防止のために、個人情報の保護が重要視されています。

そういったことも理由のひとつで、大家さんどころかご近所さんへの挨拶も、ずいぶん少なくなってきています。

初めて一人暮らしをする方は、挨拶をどうするべきか悩んでしまいますよね。
では、一緒に見ていきましょう。

賃貸の大家さんの居場所を確認して挨拶しよう

大家さんと聞くと、みなさんはどんな想像をするでしょうか。

お年寄りで、賃貸物件の周辺をよく掃除をしてくれている、という印象がありますよね。

引っ越しの挨拶をしたいけれど、そもそも大家さんは、どこに住んでいるのでしょうか。

大きく分類すると

☆賃貸物件から離れた場所
☆賃貸物件内

イメージ的には、賃貸物件を経営しているということもあり、大家さん自身も、そのアパートやマンションに住んでいそうですよね。

ですが、それはちょっと昔のパターンなのです。

近年においては、他の場所に自宅があって、アパートやマンションの賃貸経営をしている人がほとんどです。

つまり、大家さんが住んでいる場所が離れている場合もあるので、こちらから挨拶したくても、なかなか実現しにくいという問題が発生しています。

仲介業者の活躍が目立ち始めてからは、賃貸の経営自体を不動産仲介業者や、管理会社に委託されていることも多いのです。

そのため、大家さん自身は、ほぼ何もしていないで、経営が成り立つ方法をとっているのです。

部屋数が多いアパートでも、管理の行き届いているマンションでも、常駐しているのは管理人さんです。

誤解しやすいですが、管理人さん=大家さんとは限らないのです。

賃貸する際は大家さんに挨拶しておくべき

大家さんが賃貸物件内に住んでいるか、自分が賃貸した部屋の近くに家があるようであれば、直接挨拶に赴くべきです。

大家さんが近所に住んでいる場合は、近所の現時点での状況や、ゴミの出し方などを、親切にアドバイスしてくれるでしょう。

まず、「これからお世話になりますので、よろしくお願いいたします」と、元気良く挨拶しましょう。

人間は誰でも、自分に好意的で愛想の良い人を自然に好みます。

挨拶もしないでツンツンしている人より、ニコニコしていて気持ちの良い挨拶をしている人には、自分も親切にしてあげたいと思いますよね。

特に、第一印象は大事なのです。

この先、賃貸している部屋の水回りや、エアコンの調子が悪くなったりなどの、トラブルが発生するかもしれません。

そういったときに、大家さんの対処が想像以上に違ってくるので、挨拶だけは絶対にしておきましょう。

礼儀としては、大家さんに挨拶で訪問する際には、仲介業者から大家さんに連絡を入れてもらいましょう。

また、訪問するのは、大家さんの都合を仲介業者に、お伺いしてもらってからにしましょう。

もし、賃貸から離れた場所に住んでいる場合でも、大家さんへ電話で挨拶しておいたほうが良いでしょう。

つまり「挨拶しない人も多くなっていますが、大家さんに挨拶をしておくと、困ったときに快く助けてくれる可能性が高くなる」ということですね。

大家さんだけでなくご近所さんにも挨拶回りを

一人暮らしを開始する際に、大家さんやご近所さんに挨拶が必要かどうか、悩んでしまいますよね。

引越しの挨拶に訪問しても、嫌な表情で対応されたりすることもあります。

喜んでくれるだろうと挨拶に訪問したのに、そんな対応をされては、ガッカリしてしまいますよね。

プライバシー保護の観点からも、挨拶回りをしない人も多くなりました。

あえて挨拶に行かなくてもと、ついつい考えてしまいますが、大家さん同様に、ご近所さんにも挨拶回りは必要なのです。

少し、想像力を働かせてみてください。

「あなたの賃貸している部屋の隣に、他人が引っ越して来ました。
生活している感じはありますが、どんな人が生活しているのか認識できていません。」

こんな状態では、もしも色々と迷惑な音が聞こえたときに、さらに不快に感じてしまうのではないでしょうか。

こういった問題は、アパートやマンションなどの賃貸には、よくある話ですが、可能ならば回避したいと思いますよね。

そのため、最低でも、隣近所や上下のお宅へは、挨拶回りをしておきましょう。

大家さんやご近所さんに喜ばれる挨拶品の選び方

引っ越し時に挨拶回りをすることで、自己紹介のみならず、どんな感じの人が生活しているのかも、同時にわかるメリットもあります。

挨拶は、マナー良く行いたいものですね。

ここでは、喜ばれる挨拶品の選び方をご紹介します。

挨拶品で人気なのは、食べ物や洗剤などの消耗品や、タオルなどです。
金額の相場は、500~1,000円くらいです。

あまり高価なものは、気を使わせてしまうこともあるので、贈らないのが一般的です。

ただし、今後お世話になることも多い賃貸住宅の大家さんに挨拶品を贈る場合は、少し高めの2,000円くらいを目安にしましょう。

タオルは誰でも使いやすいシンプルなものを、食べ物の場合は、なるべく日持ちするものを選ぶようにしましょう。

相手が独身か、ご夫婦か、ご家族かで、最適な挨拶品が違ってくることもあります。
事前に調べられるようでしたら、調べてから用意すると、より親切ですね。

挨拶品には「のし」を付けて、渡すようにしましょう。

引っ越しの挨拶回りのときに使うのは、ちょうちょ結びの「のし紙」です。

水引の上の方には「ご挨拶」と書き入れます。

水引より下の方には、あなた自身の名字を書きましょう。

挨拶に伺うのに適した時間帯は?

賃貸している大家さんやご近所さんに、挨拶に伺うのに適した時間帯とは、いつなのでしょうか。

引越しの当日、または遅くても、次の日までには、挨拶を済ませてください。

朝10時~18時の間が良いとされています。

挨拶に訪問される側が、女性や高齢者の場合もあります。
相手に対する配慮や防犯面でも、明るい時間帯のほうが安心ですよね。

常識的なことですが、お昼の時間帯は控えるようにしてください。

ですが、人それぞれ生活リズムは違うので、全ての人が、朝10時~18時に家に居るというわけではありません。

それに、挨拶する側の自分自身も、仕事によっては早朝に家を出て、帰宅が夜遅いということもあります。

そこに関しては、相手の家の電気がついているときを見計らって挨拶に行くなどして、状況に応じて対処しましょう。

数回伺っても、不在の場合は、

「○月○日に○号室に引越して来ました○○と申します。
何度かご挨拶にお伺いしたのですが、お会いできませんでした。
これから先、色々とお世話になることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。」

というような挨拶状を挨拶品に添えて、玄関のドアノブにかけておくと好印象でしょう。

では、何軒隣まで挨拶すればよいのでしょうか。

一戸建ての場合は三軒両隣り、アパートやマンションの場合は両隣り・上下のお宅が、引っ越し時の挨拶回りをする目安です。

賃貸で一人暮らしする際にあると便利なもの

大家さんやご近所さんへの挨拶回りの仕方などは、ご理解いただけたでしょうか?

アパートやマンションを大家さんから賃貸して、初めての一人暮らしを始めるときは、期待と不安でドキドキしますよね。

冷蔵庫や洗濯機が必要なのは当たり前ですが、その他の小物でどんなものが生活に必要なのか、イマイチわからないと思います。

最後に、生活する上で、あると便利なものをご紹介します。

☆電気ケトル

一人暮らしの場合において、電気ポットは大きすぎて不便です。
電気ケトルを使えば、短時間でお湯を沸かすことができます。

☆コタツ

一人暮らしの部屋には、エアコンがついている場合が多いので、コタツは不必要ではと思うかもしれませんね。

実は、暖房機器の中で圧倒的に電気代が安いのが、コタツなのです。

一人暮らしをすると、光熱費なども支払わなければいけません。
電気代を少しでも安く、暖を取れれば嬉しいですよね。

☆粘着カーペットクリーナー

みなさん「コロコロ」という愛称で呼んでいますね。
テープを床面に転がすだけで、ホコリや髪の毛を、しっかりとキャッチしてくれます。

衣類のホコリ取りにも使えます。
100円均一でも販売されているので、買ってストックしておきましょう。

☆カラーボックス

ワンルームや1Kに住む場合、収納が足りないことが多いです。

カラーボックスは、リーズナブルな値段で手に入りますし、シンプルで使いやすいです。

気持ちの良い挨拶をして良好な関係を

いかがでしたか。

近年は個人情報の保護が重要とされていますが、挨拶は、人と人とを繋ぐ大切なものです。

いつ、どのようにお世話になるかわからないので、大家さんやご近所さんと仲良くしておくことに、越したことはありません。

周りの方との関係を良好に築くことで、快適な生活が送れるはずです。