防音施工をして賃貸アパートの隣人トラブルをプチdiyで解消

賃貸アパートでの隣人トラブルには、色々な理由があります。

その中のひとつが、騒音問題です。

防音対策が十分ではないアパートもあるので、ちょっとした音であっても隣近所へ響いてしまうこともあります。

また、うるさくて迷惑だなと思っていたら、実は自分も周囲の住人に迷惑をかけているということもあるかもしれません。

そこで今回は、賃貸物件でも手軽にdiyで防音対策する方法をご紹介します。

防音対策として賃貸アパートでもできる手軽な方法

賃貸アパートに入居したばかりで家具などが少ないときに、妙に声が響いたり、隣人の声や音が聞こえたという経験はありませんか。

隣室からの騒音は、壁から伝って聞こえてきます。

そのため、壁から響く音を軽減することができれば、騒音も少なくなるのです。

自室の部屋に、防音素材などでdiyをする前に、まずはあるもので手軽に防音対策をしていきましょう。

音は、天井、壁などの固体や空気から伝わります。

賃貸アパートの部屋に、空気の揺れを遮断する方法で、対策してみましょう。

背が高い家具や本棚がある場合は、騒音が聞こえてくる壁に沿って設置します。

そのほかにも、床であればベッドやカーペット、窓であればカーテンなどの設置で音を伝える空気の揺れを抑えることが可能です。

diyとはいえませんが、それらの家具が騒音を抑えてくれます。

家具や本棚を設置する際にはピタリとくっつけず、1cmほどの空気層を作るように設置すると防音効果が高まります。

特に本棚は、本を敷き詰めることによって大きな紙の防壁になるので、ぜひ実践してみてください。

防音対策に!遮音シートを使ってdiy

前項でご紹介した、背の高い家具や本棚を設置するという方法を実践してもあまり効果がない場合や、もっと防音にこだわってdiyをしたい場合は、遮音シートがおすすめです。

本来、遮音シートは建物の内壁に使われる防音素材のひとつですが、室内の壁紙の上から直接壁に貼り付けても効果は変わりません。

遮音シートには、様々な種類がありますが、樹脂製のものは厚さ1.2mm程度で、カッターナイフなどで切ることができます。

もちろん、壁だけではなく床や天井、ドアや窓に貼ることでも遮音性を高めることが可能で、とても便利な素材です。

はがせるタイプの両面テープで施工すれば壁を傷つけずに貼り付けられるので、賃貸アパートでも設置が可能です。

ただし、遮音シートだけでは見た目が露骨なため、仕上げに壁紙を重ねてカバーすることをおすすめします。

さらに防音効果を高める吸音材を使ってdiy

前項でご紹介した、家具の設置をしたり、遮音シートをdiyしてみたけれど騒音がまだ気になる場合や、もっと防音にこだわりたいのであれば、さらに効果の高い吸音材をお勧めします。

吸音材とは、厚さ数cmのグラスウールやスポンジなどで作られた吸音製品で、グラスウールのものはアパートの壁の裏に敷き詰められています。

これを遮音シートの上から張ることにより、さらなる防音効果が期待できます。

しかし、吸音材といっても様々で、それぞれ特性や適した使用方法があります。

スポンジなどの発砲素材の吸音材は、価格が張りますが、施工が簡単です。

施工後に壁紙を貼る手間がなく、耐久力の高いパネル型の素材なので壁だけではなく、床や天井にも施工できるといったメリットがあります。

一方、グラスウールなどの繊維系の吸音材は価格が安いですが、施工後に残ったガラスの粉の清掃をする必要があります。

素材自体が非常に柔らかいので、もう一枚壁を貼る必要があります。

石膏ボードなどをグラスウールの吸音材の上から張り、その上に壁紙を張り付けるといった工程が必要なので、多少手間がかかります。

また、吸音材は隙間を作らないようにすることで遮音性能が向上します。

ここまで用意すると、賃貸アパートでもかなり防音効果がありますよ。

外からの騒音対策は防音カーテンや二枚窓を取り入れてdiy

前項でご紹介したdiyでの防音対策をすべてしたけれど、騒音がまだ気になるという場合は、壁を伝わる騒音ではない可能性があります。

賃貸アパートの騒音には種類があり、ひとつは壁から伝わる騒音で、話し声や音楽、足跡などの建物に響いて聞こえる音です。

もうひとつは、建物の外から聞こえる、車やバイクの走行音や路上でのおしゃべりの騒音です。

外からの騒音は、窓を伝って部屋に入ってくるため、防音カーテンが効果を発揮します。

防音カーテンは、一般的なカーテンよりも厚手な特殊な生地のカーテンで、その名の通り防音効果が高いカーテンです。

また、防音カーテンは音だけではなく、遮光効果や遮熱効果もあります。

さらに防音効果を高くしたい場合には二枚窓が良いでしょう。

賃貸アパートの窓は、基本一枚のガラスで作られている窓ですが、二枚窓はその名のとおり二枚のガラスで作られた窓です。

ガラスとガラスの間に1.5cm程度の空洞があり、騒音の伝わりを遮断します。

防音カーテンと二枚窓を併用すれば、建物の外から伝わる騒音は、かなり少なくなります。

究極の防音商品「だんぼっち」は賃貸アパートの救世主

究極の防音商品「だんぼっち」は賃貸アパートの救世主

前項までにご紹介した方法で賃貸アパートの騒音を遮断したけれど、もっと防音にこだわりたいという方もいらっしゃるでしょう。

また、出費を抑えて、限定的でも良いから賃貸アパートの部屋に防音施設が欲しい、という方に有効な商品があります。

その商品は、「だんぼっち」です。

だんぼっちは、ダンボール製の組み立て式防音室です。

こちらの商品は、騒音対策というものではなく、賃貸アパートに防音室が設置できます。

しかし、防音室は部屋全体ではなく、人が一人入れる程度のサイズなので寝そべったり大きな機材は設置できません。

それでも構わないという方には、おすすめの商品になるでしょう。

ダンボールの構造は二枚窓の構造に似ていて、紙と紙の隙間に5mmほどの隙間があります。

この構造が非常に音の遮断に適しており、段ボール自体を壁に貼ることによってもなかなかの遮音効果があります。

組み立て自体も難しくないので、diy初心者でもできます。

元々は、家庭用カラオケソフトが試せるように作られたもので、動画配信やカラオケなど楽しんだり、収録したいというユーザーからの要望によって製品化されました。

別売りで、専用の吸音材も設置でき、ここまで来るとほぼ無音の空間になります。

予算も手間もかけたくない賃貸アパートの防音方法

今までご紹介してきた賃貸アパートの防音diyを導入したいけれど、お金も時間もない方も少なくないことでしょう。

実際に施工を全て実行する費用を考えれば、静かな鉄筋コンクリートのマンションに引っ越したほうが安上がりです。

そこで、発想転換をして、自分自身に防音対策を施す方法をご紹介します。

耳栓の出番です。

現在主流の黄色い柔らかな耳栓は1986年から販売されており、30年の歴史を誇ります。

この、偉大なる歴史ある信頼と、実績の耳栓を正しく使用すれば、周囲の雑音は一切聞こえません。

しかし、消える音は外部からの音だけですので、自分が出す生活音などは近隣の部屋に伝わってしまうので注意が必要です。

また、周囲の音が一切聞こえなくなるため、インターホンの呼び出し音や電話の呼び出し音も聞こえなくなりますが、背に腹は代えられないということです。

防音工事は賃貸アパートでもdiyできる

賃貸アパートでもdiyで、騒音に悩まされない生活を楽しむことが可能です。

防音素材も使いやすいものが増えて、加工や施工自体は初めての方でもチャレンジしやすいですよ。

騒音問題には、お互い様のような部分もありますから、日頃から騒音に気を付けて生活することがマナーですね。

隣人の騒音があまりにもひどい場合には、トラブル回避のために個人で解決しようとせず、大家さんや管理会社に相談するようにしてくださいね。