家を新築したり、引っ越しなどで新たな住居に住むことになったとき、たくさんの番組が楽しめるBSアンテナの設置を考える人も多いと思います。
しかし、BSアンテナは設置する方向を少し間違えるだけで、受信できないことがあるのをご存知ですか。
また、設置した方向に障害物があった場合も、電波の受信がうまくいかないことがあります。
BSアンテナはいくつかのポイントを押さえることで、自分で取り付けることができますので、この機会にBSアンテナの設置にチャレンジしてみましょう。
BSアンテナには決められた方向がある?
BSアンテナは、設置する方向が少しずれただけでも受信ができなくなってしまうケースもあります。
お住まいの地域によっても、BSアンテナを取り付ける方向や角度に多少のずれが生じることもあり、その場合は微調整を行う必要も出てきます。
BS放送は衛星からの電波を受信しているのですが、その衛星の方向は「南西」の方角です。
そのため、BSアンテナを南西に向けることで電波を受信することができます。
まずは、ご自宅の南西の方向に、BSアンテナを設置する場所があるかを確認しましょう。
設置する場所としては、障害物などによってBSアンテナの電波がさえぎられることのない場所を選んでください。
マンションなどにお住いの場合は、ベランダに設置するのがおすすめです。
もし、規約上ベランダの柵に取り付けることが難しい場合は、自立スタンドを使い、ベランダに置いて設置してみてください。
設置する場所が決まったら、さっそくBSアンテナを取り付けてみましょう。
BSアンテナを設置してみよう!
BSアンテナの設置を始める前に、必要なものをご紹介していきます。
まずは、BSアンテナ本体を用意してください。
BSアンテナを購入する際は、ケーブルや取り付け金具などがセットされているものを選ぶと、初めて設置をするという方でも安心です。
また、BSアンテナの方向を調整するときにコンパスやドライバーを使いますので、事前に用意しておいてください。
それでは、実際にBSアンテナを設置していきましょう。
①最初に、BSアンテナを取り付けるための金具を、地面から90度の角度で設置します。
②次に、コンパスで南西の方角を確認して、BSアンテナを仮止めします。
最近では、携帯アプリでもBSアンテナの最適な方向を確認できますので、このアプリを活用するのもおすすめです。
③ケーブルをアンテナコンバータに接続してください。
④BSアンテナから出ているケーブルをテレビにつなぎ、受信レベルを見ながら角度を微調整します。
テレビにつなぐ場所は「BS・110°CS」と書かれた部分です。
⑤テレビにBSの放送がきれいに映るようでしたら、その角度でBSアンテナを固定します。
以上でBSアンテナの設置は完了です。
ほとんどの場合、この設置方法でBS放送を楽しむことができますが、稀にBSアンテナの設置方向に障害物があるために番組を受信できない場合があります。
その点については、次項でお話ししていきます。
BSアンテナを設置したい方向に障害物があるときは?
BSアンテナを取り付けたのにBS放送が映らない場合は、もしかしたら障害物の影響で電波が正常に受信できていない可能性が考えられます。
目安としては14時から15時の時間帯に、太陽の光がBSアンテナにしっかりと当たっている場所が好条件です。
BSアンテナの障害物として最初に考えられるのは、高い建物や木です。
衛星からの電波は、BSアンテナより高い位置にさえぎるものがあると受信しにくくなります。
ときには、1本の電柱により電波の受信が邪魔されることもありますので、BSアンテナはできるだけ開けた方向に向けて設置するようにしましょう。
そして、BSアンテナを設置する場所がベランダのときは、エアコンの室外機や物干しざおの位置を確認してみてください。
BSアンテナの方向はミリ単位での調整が必要なほど繊細なので、たとえ小さな障害物だとしても取り除くようにしておきましょう。
BSアンテナを高い場所に設置して障害物を避けよう!
BSアンテナをできるだけ障害物がない方向や場所に設置したとしても、どうしても問題が解決しない場合もあるでしょう。
自宅の庭に生えている木は切ることができたとしても、お隣の家の木を勝手に切ることはできないですよね。
そのようなときは、アンテナを設置する位置を高くしてみてください。
持ち家を持っている方の場合は、屋根に取り付けるのがいいでしょう。
木よりも高い場所にBSアンテナを設置すれば、障害物によって電波がさえぎられるようなことはそれほど多くはないはずです。
マンションなどにお住いの場合は、屋上にある共同アンテナの設置を依頼すると良いでしょう。
マンション・持ち家のどちらであったとしても、高所へのBSアンテナの設置は危険を伴う作業です。
もし可能であれば、アンテナを設置してくれる業者に頼んでみましょう。
そうすれば、安心安全を確保しながら、BSアンテナを確実に設置することができるはずです。
BSアンテナを室内に設置する!
ここまで、屋外にBSアンテナを設置する方法についてお話ししてきました。
しかし、お家の状況により屋外への設置が難しく、どうしても室内にしかBSアンテナを設置するしかない方もいるかと思います。
そのような方は、自立スタンドや突っ張り棒を使うことで、室内への設置が可能になります。
自立スタンドは土台に棒を差し込んだだけの形状で、平らな床であればどこにでも置くことができます。
突っ張り棒を使った方法は、まず天井と床に垂直に突っ張り棒を立て、そこにBSアンテナを設置します。
どちらの方法も多少場所を取ることがありますが、いくつかのポイントを押さえれば設置することが可能です。
BSアンテナを室内に設置することは、ケーブルの引き込みが容易に済んだり、雨や風の影響による劣化やズレを防ぐなどのメリットがあります。
しかし、屋外に比べるとやはり電波が弱くなってしまうので、BSアンテナを設置する方向や障害物の有無を事前に確認する必要があるでしょう。
BSアンテナの室内への設置は方向や障害物の確認が必要!
BSアンテナを室内に設置するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
そのポイントについてお話ししていきます。
●南西方向の窓際に設置する
十分な量の電波を受信するためには、窓際が適しています。
そのため、南西方向の大きめの窓に向けて、BSアンテナを設置してください。
14時から15時の時間帯に、たっぷりの日差しを確保できる場所を選ぶと良いでしょう。
窓に厚めのカーテンを付けていると電波が入りにくくなることもあるので、カーテンの素材や厚みなどには注意してください。
●周辺に障害物になるようなものを置かない
室内では、観葉植物などが電波を受信するときの障害物になることがあります。
また、BSアンテナを設置する窓の外で野菜や植物などを育ててる場合や、すだれなどの日よけも電波を遮断することがあるので、事前に確認して移動しておきましょう。
●位置をしっかりと固定する
室内にBSアンテナを設置すると、人の動きなどで位置がズレてしまう場合があります。
少しのズレでも電波の受信状況に影響が出てしまうので、しっかりと固定して動かないようにしておきましょう。
BSアンテナの設置は方向や角度が重要!
BSアンテナを設置するときは、方向や角度を入念に調べておきましょう。
BSアンテナが向いている方向に障害物がある場合は、電波が受信できなくなることもありますので、取り付ける場所は選ばなくてはいけません。
もし、屋外にBSアンテナを取り付ける場所がない場合は、室内でも取り付け可能です。
室内にBSアンテナを取り付ける際は、背丈の高い観葉植物やすだれなどの電波の受信の妨げになるものは、移動するようにしましょう。