賃貸物件のアパートで暮らしていると、家賃や部屋の広さだけでなく、臭いも気になりますよね。
アパートの部屋が臭いということはよくあり、「それが原因で入居を拒否した」という人もいます。
今回は、そんなアパートの臭いに関するお話をします。
賃貸アパートの部屋選びの基準
賃貸アパートの部屋選びは非常に重要なものです。
これを怠ってしまっては、いい物件に巡り会えず、後悔することもあります。
それでは、部屋選びの基準にはどのようなものがあるのでしょうか。
まずは部屋の広さです。
部屋が広いことは重要です。
そして、敷金礼金がいくらかかるのかも大事な要素です。
また、注意が必要なのは臭いです。
部屋の間取りからして、臭いがこもりやすい可能性がある場合には、排気口周りの臭いなども気にするべきでしょう。
さらに、外の空気が汚いと、窓を開けたときにその臭いが部屋の中に入ってくるということも考えられます。
そして、これらの臭いはアパート、部屋選びの際には特に気にならない場合が多いというのが実態です。
なぜなら、最初に見学などする時はクリーニングされていて、綺麗な状態にされているためです。
しかし、部屋を使っていくうちにこれらの臭いが気になり始めることがあります。
こうした臭いのきついアパートは、意外と多く存在します。
それでは、次に、どんな場所や場合にこうした物件が多いのかについてご説明していきます。
臭いのきつい部屋やアパートは意外と多く存在する
残念なことに、臭いのきつい部屋やアパートは存在します。
例えば、周りが住宅に囲まれていて、太陽の光が差し込んでこなかったり、常に湿っぽい場所だとこうした物件になってしまいます。
また、少ないかもしれませんが、工場の近くで排気ガスが立ち込めている場所などもそうです。
そして、川の下流やドブの近く、下水処理場の付近も臭いが気になります。
一軒家などでは臭いをある程度バリアすることもできるので大丈夫ですが、基本的に薄い壁構造になっているアパートでは、臭いを防ぐことができず、部屋の中に臭いが入ってきてしまうことも十分考えられます。
こうした臭いが気になる場合は、部屋を借りるのを断るべきでしょう。
ですが、どのようにして断ればいいのでしょうか。
次で見ていきましょう。
アパートの部屋の臭いが気になったときの対処法
アパートの部屋の気になる臭いを、すぐに発見することは難しいです。
なぜなら、クリーニングなどがされていて、初めは綺麗に保たれているためです。
そこで、「多分臭いが気になってくるだろうな」というある程度の予測をする必要があります。
そのために、床や壁、窓の付近などを確認するようにしましょう。
例えば床を見て、フローリングがしっかり敷き詰められていることを確認しましょう。
また、地面との厚さも外から見て確認しましょう。
地面からの高さがあまりにも低い床は、床抜けの心配があります。
そして、壁です。
壁の厚さもよく観察しましょう。
隣の部屋がある場合は、音漏れや響きはある程度仕方ないかもしれませんが、どの程度のものなのかは確認したいところですよね。
パッと見た感じで、壁の厚さも分かったりします。
日中であれば、外を走る車の音や道ゆく人の声などが、部屋の中に響いてこないかや入ってこないかを確認するようにしましょう。
それが漏れるようだったら、外の空気も簡単に部屋に入ってしまうのだと理解することができます。
次は、窓際です。
窓際がしっかりしていてガタついていないか、窓の開け閉めがスムーズかどうかというのはかなり重要な問題です。
これが上手くいかない窓は、外気を防ぐことができずに、周りの臭いを部屋の中に入れてしまう恐れがあります。
そうなると、下水管や排気口から煙や臭いの侵入を許してしまうことにも繋がるので、注意が必要です。
そのため、こうした物件に当たった時は、早急に断った方が良いです。
家賃が安いことが多いので、その部屋に決めたくなりますが、「家賃は安いのですが、ちょっと自分の思っていた物件とは違っていたので、今回は違う部屋にします」などのように伝えると良いでしょう。
逆に、臭いの気にならない物件とはどのようなものなのでしょうか。
次で見ていきましょう。
臭いの気にならない物件はどんな物件か
では、臭いの気にならないアパートの部屋は、一体どんなものなのでしょうか。
家賃が安くても、臭い対策がしっかりしている物件は存在します。
その例としては、やはり壁の厚い物件です。
壁が厚くてしっかりしている部屋は、窓や玄関扉もしっかりと固定されている場合が多く、外からの臭いをしっかりと防いでくれることでしょう。
そして、部屋の間取りがしっかり分けられている部屋もオススメです。
キッチンや風呂場など臭いが立ち込めそうな場所がしっかり分かれていて、別の空間として用意されていると良いでしょう。
別の空間になっていれば、臭いが充満しにくく、換気扇なども作用します。
また、風呂場の換気扇が使えるかどうかも重要です。
なぜなら、風呂場は、「直接臭いが漂ってくる場所」と考えることができるからです。
臭いが気になる部屋への対策
ところで、アパートに入居してすぐの時は臭いが全然気にならなかったのに、いざ何日か住んでみると、「臭いが気になって仕方ない」という部屋も存在することがあります。
そうした場合の臭い対策は、どのようにしたらいいのでしょうか。
まずは、消臭剤を用意することです。
消臭剤は何個も必要でしょう。
臭いが染み付いてしまっている場合などを考え、スプレーや霧吹きタイプの消臭剤を使って臭いを除去する必要があります。
ただし、消臭剤の香りで臭いをごまかそうとすると、どうしても臭いと香りが混ざってしまい、さらに臭くなってしまうので、オススメは無臭の消臭剤を使用することです。
あとは、排水溝や水回りをきちんと掃除しておくことです。
水回りは特に臭いの元となりうるため入念に洗うようにし、除菌剤や洗浄剤なども有効活用して臭いを防ぎましょう。
アパートの部屋を選ぶ際の注意点
アパートの部屋を借りる際、臭いの気にならない良質な部屋を選ぶことは大事です。
こうしたアパートはよく見て判断すれば、見つかります。
そのため、例えば、その地域の他の物件の家賃が高かったとしても、ある一つの物件が安いからと言ってそこを選ぼうとするのは危険です。
何か訳があって安いのかもしれませんし、単なる立地条件だけでなく、「もしかしたら」ということもあると想定した部屋選びをするべきでしょう。
臭いの他にも、部屋選びの際に気になる要素はたくさんあります。
近場にスーパーがあるかどうかや、ゴミ捨て場の場所や近隣住民の様子なども気にするべき点です。
部屋選びで失敗しないためには、そうしたことにも十分に気をつけて慎重に借りる部屋を選ぶようにしましょう。
失敗しない部屋選びのために
お目当てのアパートを借りていざ暮らそうと思ったら、「臭いがきつくて、とてもじゃないけど住める気がしない」ということはあり得ます。
そうならないためにも、その物件が臭いそうかどうか、近くの施設やその部屋の設備などをしっかりチェックして確認するようにしましょう。
部屋選びは、慎重に行いたいですね。