家を建てたり、アパートやマンションに入居したりするときに、窓越しに外から入り込む視線まで気にすることはあまりないのではないでしょうか。
住んでみて初めて窓からの視線に気付くこともあるでしょう。
そんなときには窓に貼る目隠しシートを試してみてください。
この記事では目隠しシートについて、そして目隠しシートの貼り方と剥がし方についてご紹介していきます。
部屋で快適な時間を過ごすためにも、目隠しシートを活用していきましょう。
窓からの視線が気になる原因
この記事では、窓に貼る目隠しシートについて、そして貼り方や剥がし方についてご紹介していきますが、まず、なぜ窓からの視線が気になるのかをお話ししていきましょう。
視線が気になる原因には窓の大きさや多さが挙げられます。
「部屋の採光をよくしたい」「窓から見える景色を楽しみたい」といって、必要以上に窓が大きかったり、多かったりしていませんか。
たしかに窓を大きく、そして多く設置すれば、外の見晴らしは良くなることでしょう。
しかし、部屋から外が良く見えるということは、その反面、外から部屋の中も見えやすいと言えるのです。
また、設計段階では外からの視線は気にならないはずだったのに、新たに建物が建設されるなどして、想定外の状況になることもあるでしょう。
それでは窓からの視線が気になる場合、どうすればいいのでしょうか。
自分で建てた家に住んでいる場合、窓を曇りガラスに変更することもできますが、そのためには高額なお金がかかってしまいます。
また、アパートやマンションに住んでいる場合、窓ガラスごと変更するのは難しいでしょう。
そんなときに注目してほしいアイテムが「目隠しシート」です。
目隠しシートならば、安く手軽に窓からの視線を遮ることができるでしょう。
目隠しシートにはたくさんのメリットがある!
目隠しシートにはたくさんのメリットがありますが、その一つに手軽さが挙げられます。
窓にシートを貼るだけなので、業者による工事等は必要ありません。
また、価格の安さもメリットの一つです。
タイプによっても違いがあり一概には言えないのですが、比較的価格も低く設定されているようです。
目隠しシートは経年劣化により張り替える必要もありますので、価格が安いと助かりますよね。
そして、選べるバリエーションの多さも目隠しシートの魅力です。
機能性が高いものからデザイン性の高いものまで、その種類はたくさんあります。
また、サイズも豊富に取り揃えられていますので、自由に楽しみながら選ぶことができるでしょう。
この他にも、目隠しシートのタイプによっては遮熱効果や防犯効果を併せ持っているものもあります。
ご自分の置かれている状況や使用目的などを考えて、目隠しシートを選びましょう。
目隠しシートの種類に関しては、次の章で詳しくお話ししますので、そちらも参考にしてください。
貼り方と剥がし方を覚える前に、どのタイプの目隠しシートがいいかあらかじめ考えておきましょう。
貼り方と剥がし方を覚える前に!目隠しシートのタイプを選ぼう!
目隠しシートにはいくつかのタイプがあります。
タイプごとに特徴がありますので、それぞれご紹介していきましょう。
●スリガラスタイプ
窓に紗がかかったようなスリガラス状にすることで、視線が気にならなくなるタイプの目隠しシートです。
外からだけではなく、内側からも景色が見えづらくなってしまいます。
外からの明るさは変わらずに取り入れてくれるので、その点は安心です。
●ミラータイプ
ミラータイプは内側から外の様子は見えるのに、外からは部屋の様子が見えない仕様になっています。
昼間と夜では見え方が異なることがありますので、事前にチェックしておきましょう。
●グラデーションタイプ
窓ガラス全体を隠すのではなく、一部だけが隠れる目隠しシートがグラデーションタイプです。
窓の上から下に向かって不透明部分をグラデーションにするなど、希望に沿った選び方ができます。
●デザインタイプ
目隠しをしつつおしゃれを楽しみたいなら、デザインタイプの目隠しシートがおすすめです。
部屋のイメージを変えることなく、目隠しとしての用途も取り入れることができます。
以上4つが主な目隠しシートのタイプとなります。
自分の希望のタイプが選べたら、さっそく目隠しシートの貼り方と剥がし方を学んでいきましょう。
窓の目隠しシートの貼り方
それでは窓の目隠しシートの貼り方をご紹介します。
目隠しシートには、何度も貼り直しができるタイプを使うと、初めての挑戦でも上手に貼ることができるでしょう。
【準備する道具】
・目隠しシート
・メジャー
・霧吹き
・中性洗剤
・カッター
・長めの定規
・スキージー(ゴムヘラ)
・雑巾
【貼り方の手順】
①窓ガラスの寸法を測ります。
メジャー等を使って目隠しシートを貼る窓ガラスの縦と横のサイズを測ります。
窓ガラスのサイズを測るときは、パッキンの部分は含みません。
②目隠しシートを切りましょう。
目隠しシートを、カッターと定規を使って切ります。
測ったサイズから1cm差し引いて切るときれいに仕上がります。
③窓ガラスについている汚れを拭き取ります。
窓ガラスに汚れがついたまま目隠しシートを貼ってしまうと、気泡ができてしまい見た目を損なってしまいます。
そのため、中性洗剤で汚れを落とし、きれいに拭き取っておきましょう。
④目隠しシートを貼りつけていきます。
霧吹きを使って窓ガラス全面に水を吹きかけます。
保護シートを剥がした目隠しシートの貼りつけ面にも全体的に水を吹きかきましょう。
そして、スキージーを使って空気と水を押し出すように窓に貼りつけていきます。
⑤仕上げに水分を拭き取ってください。
最後に水分を拭き取って終了です。
目隠しシートの貼り方を覚えたら、次に剥がし方も覚えていきましょう。
窓の目隠しシートの剥がし方
目隠しシートは剥がしやすいものもあれば、剥がしにくいものまであります。
今回は剥がすのが難しくなってしまった目隠しシートの剥がし方についてご紹介します。
【準備する道具】
・ドライヤー
・古新聞
・温水
・カッター
【剥がし方の手順】
①窓ガラスについている目隠しシートをドライヤーで温めてください。
②温水に浸した古新聞を30分程目隠しシートにくっつけます。
シートを温めることで、糊が剥がれやすくなります。
③目隠しシートをゆっくりと窓から引き剥がします。
目隠しシートの端部分をカッターなどで持ち上げてつまむところを作ると剥がしやすいです。
目隠しシートを剥がすときは、糊を柔らかくするためにある程度の時間をかける必要があります。
もしそれでも窓に糊が残ってしまった場合は、次章の方法を試してみてください。
窓に残った糊をきれいにする剥がし方
目隠しシートを剥がし終わっても、窓に糊が残ってしまうことがあると思います。
そんな頑固な糊にはこの剥がし方を参考にしてみてください。
【準備する道具】
・霧吹き
・中性洗剤
・スクレイパー
・雑巾
【糊を除去する手順】
①霧吹きに中性洗剤3割に対して水7割の割合で入れ、洗浄液を作ります。
②その洗浄液を窓ガラスについた糊に吹きかけ、糊が柔らかくなるまで待ちます。
③スクレイパーで柔らかくなった糊を剥がしてください。
④糊が落ち切らない場合は、②と③の工程を繰り返します。
⑤最後に窓ガラスをきれいに掃除して終了です。
糊を剥がすために使うスクレイパーは、ヘラ部分が金属でできているものも多く、力を入れすぎると窓ガラスに傷がついてしまうことがありますので注意するようにしてください。
目隠しシートの貼り方と剥がし方は難しくない!
目隠しシートは、コツを覚えてしまえば貼り方も剥がし方も難しくはありません。
意識してほしいことは時間をかけて丁寧に行うということです。
焦って仕上げてしまうと、位置がずれたり気泡が入ったりしてしまうこともあるでしょう。
近年、色々なタイプの目隠しシートが販売されていますので、自分の好みに合わせて選んでみてください。
窓に目隠しシートが貼ってあるだけで、気になる外からの視線もシャットアウトしてくれますよ。