窓に差し込む日光。
夏場はこうした日光を遮り、エアコンなどの冷房効果を高めたいものですよね。
そこで便利なのが、すだれです。
すだれは日光を遮りながら風を通すので、快適な空間を作ることができます。
そこで今回は、すだれの取り付け方や、設置方法をお話ししましょう。
窓に付けるすだれはどんなものにする?
すだれといっても、昔ながらの天然素材のほか、プラスチック製やアルミ製のすだれがあることはご存知でしょうか。
天然素材は、小さいものから大きなものまでサイズが豊富にあり、価格は様々です。
プラスシック製のすだれはデザイン性が高く、カラーバリエーションも豊富にあります。
断熱性の高いすだれといえば、アルミ製です。
プラスチック製やアルミ製のすだれは、天然製のすだれに比べてややお値段は高くなりますが、お家の雰囲気と併せて選ぶのも楽しいですよ。
いずれにしても、窓のサイズよりも1.5倍くらい大きいすだれを用意してください。
なぜかというと、窓の大きさピッタリの大きさだと、角度によっては日光が差し込んでしまうからです。
すだれの取り付け方法ですが、固定する金具などが必要になります。
ただし、取り付ける場所によっては、使用できるものとできないものがありますので、よく確認してから購入してください。
窓の大きさを測定し、どこに取り付けるかを計画してから選ぶと、失敗が少ないでしょう。
窓のサッシに穴を開けずにできる取り付け方
すだれを取り付ける場所を決めたら、取り付けるための金具を用意します。
ホームセンターなどで手に入り、種類も豊富ですよ。
専用のものは窓のサッシに穴を開けて固定していきますが、サッシに挟み込んだり、接着剤フックやマグネットで取り付けられるものもあります。
穴を開けずに設置できるのは、大きなポイントになりますよね。
それでは、色々な取り付け方法を順にみていきましょう。
まずは、フック型です。
フックの取り付け方法のほか、気を付けたい部分もお話しします。
●サッシに挟んで取り付ける
一般的な取り付け方で、サッシの一番外側のレールを挟み込むようにして、フックを取り付けます。
フックにすだれを引っかけて吊るせば、設置完了です。
夏が終わったら、簡単に取り外すこともできるので、金具の劣化も防げます。
ただし、サッシのレールに設置するため、網戸は使えなくなりますので、ご注意ください。
また、取り付ける際、金具やすだれを間違って落としてしまわないように気を付けてください。
フック型での取り付け方法
フック型タイプの続きです。
●接着剤フックで取り付ける
強力な接着剤がついたフックです。
場所を選ばず、好きな場所に取り付けることができます。
ただし、跡が残る可能性が高いので、賃貸物件には向きません。
●接着面を溶かして付けるフック
接着面をライターの火で溶かして貼り付けるフックもあります。
接着剤フックでは、コンクリートやブロックといった場所の取り付けができないこともありますが、接着面を溶かして付けるフックであれば、くっつきにくい場所でも貼ることができます。
こちらも剥がすのが困難になりますので、賃貸物件にはおすすめできません。
●マグネットで取り付ける
強力なマグネットがついたフックをサッシに付けるだけなので、傷をつけずに取り付けられます。
このタイプは、水平での垂直でも設置できるものがおすすめですよ。
まだまだ、窓にすだれを取り付ける方法はあります。
次項では、冷房効率も良くなる取り付け方法をご紹介しましょう。
エアコンの節約に!こんな取り付け方があった!
●物干し竿に吊るす
ベランダの窓から差し込む日光を遮りたいときは、物干し竿にすだれを吊るしてみてはいかがでしょうか。
S字フックで吊るすこともできますが、強風が吹くと、すだれが飛んで行ってしまう恐れもあります。
強風が吹いても飛ばされないように、結束バンドや紐などで取り付けましょう。
ベランダには、エアコンの室外機なども置かれていることが多いですが、こちらの取り付け方法だと、日光の光をすだれで遮ることで室外機が温まりにくくなります。
実は、直射日光から室外機を守ることで、冷房効率が良くなるのです。
しかし、室外機自体をすだれで覆ってしまうと風通しが悪くなり、逆効果になってしまいますのでご注意ください。
部屋に入り込む日光を遮り、冷房効果が高まれば、快適な空間になるはずです。
また、ベランダにすだれがあると、洗濯物が外から見えにくくなる効果も期待できますよ。
一人暮らしの女性や、プライバシーの保護にもなる活用方法です。
窓ガラスから離してすだれを取り付けよう
さまざまな取り付け方法がありましたが、すだれを取り付ける位置も大切です。
窓ガラスにくっつくように取り付けると、空気が通らず、熱がこもってしまいます。
そのため、できれば窓ガラスから5cm~10cmほど離して取り付けましょう。
窓から離すことで風通しが良くなり、すだれ本来の効果を感じることができます。
ただし、サッシの形状によっては取り付け不可なこともありますので、確認してみてください。
また、網戸があって取り付けられない場合もあります。
そのようなときは、網戸に貼り付けてしまうというのも一つの手です。
網戸と合うサイズのすだれが無ければ、2枚のすだれをつなぎ合わせて使うといいです。
金具等で取り付けてあれば風で飛ばされる心配もさほどありませんが、台風による強風、またはそれに匹敵する予報のときは、取り外しておいたほうが無難です。
網戸に取り付けた場合だけでなく、屋外にすだれを取り付けるときは、このような対策を忘れないでください。
夏が終わったらすだれはどうする?
すだれというと夏のイメージですが、季節を問わずに吊り下げていても問題はありません。
しかし、寒くなってくると、窓から差し込む日光が暖かかったりしますよね。
厳しい暑さが和らいだら、すだれを片付けるといいでしょう。
このとき、ワンシーズンで買い換えるのもいいですが、せっかくなら来年も使いたいですよね。
すだれを片付けるときは、掃除をしてからしまいましょう。
金具を使った取り付け方であった場合は、金具も取り外すことで、劣化を防げます。
夏といえども雨は降りますし、吹く風によってすだれは結構汚れているものです。
天然素材のすだれであれば水洗いして、その後にしっかりと乾かしましょう。
湿気が残ったまま片付けてしまうと、カビの原因になってしまうからです。
すだれがしっかりと乾いたら新聞紙の上に広げ、乾燥材と防虫剤を置いて一緒に丸めていきます。
湿気の少ない場所で保管してくださいね。
ただし、天然素材のすだれは色あせしやすく、劣化もしてきます。
保存状況にもよりますが、約2~3年ほどで買い換えましょう。
風情のあるすだれで涼もう
見た目にも涼しく、日光の光を遮りつつも風を通すすだれ。
便利なアイテムはたくさん販売されていますが、昔ながらのすだれも風情がありますよね。
設置する場所によっては、プライバシーを守るアイテムにもなりますし、冷暖房効果をアップさせることにもつながります。
年々厳しい暑さが問題になっていますので、今年の夏は、すだれで涼をとってみてはいかがでしょうか。