これで解決!アパートの光回線が遅い原因と対処方法とは?

アパートで契約している光回線でインターネットを利用するときに、通信速度が遅いという現象が起こることがあります。

それでは、なぜ光回線の通信速度が低下してしまうのでしょうか。

今回はその疑問にお答えしていき、通信速度低下による悩みを解消するための対処方法もご紹介します。

光回線の仕組みや働きとは?

アパートの光回線が遅い原因について考える前に、まず光回線がどのような仕組みなのかについて考えていきましょう。

光回線は、光ファイバーを介して情報を伝達する回線です。

光ファイバーには、ガラスや樹脂などでできた特殊な素材が使われており、その素材に光が反射することで通信が行われます。

光回線の大きな特徴として、通信速度の早さが挙げられますが、世界で最も早いとされる光の性質を利用していることを考えると、納得できますね。

また、光回線は早さだけではなく、安定さも兼ね備えています。

これも、光ファイバーの力によるものです。

光は外部からの影響を受けにくいため、大量のデータを高速で遠くまで伝えることができます。

そのため、一度光回線を利用すれば、他の回線が遅いと感じてしまうことでしょう。

この光回線ですが、速度を表す単位として「bps」が使われていることを多く見かけます。

この「bps」という単位について次項で詳しくお話ししましょう。

速い・遅いはこれで判断?光回線で見かける「bps」とは?

アパートの光回線が速いのか遅いのかを知るためには、通信速度の単位である「bps」についても知らなければなりません。

「bps」とは「bit per second」の略です。

日本語では1秒あたりにやり取りできるビット数のことを指します。

ビットとはパソコンで扱っている最小単位で、ひらがな1文字で16ビットが必要になります。

つまり、半角文字1文字で8ビットが必要ということですね。

このbpsという単位もbps→kbps(1000bps)→Mbps(1000kbps)→Gbps(1000Mbps)と1000倍ずつ数値が増えていきます。

光回線では、MbpsやGbpsという単位が良く使われていますが、bpsの値が大きいほど通信速度が速いということです。

それでは、一般的にアパートで光回線を楽しむためにはどの程度のbpsが必要なのでしょうか。

詳しい数値については次項でお話しします。

アパートの光回線が遅いのは「bps」が原因かも?

アパートで光回線が遅いと感じるのは、「bps」が不足しているのかもしれません。

現在は光回線の契約会社によって、100Mbps~2Gbpsまでの様々なプランがありますが、アパートが契約しているプランによっては通信速度が十分ではないことも考えられます。

一般的にアパートでインターネットを使うときに必要な値は以下のようになります。

・1Mbps以下(検索やページの閲覧も遅いレベル)
・10Mbps~30Mbps(検索やページの閲覧はできるが、動画を見るのは厳しいレベル)
・30Mbps~50Mbps(通常使用に問題はないレベル)
・100Mbps以上(スムーズな通信により、速度による問題は感じないレベル)

しかし、これらの数値はあくまでも基準となります。

インターネットを利用している人の状況や感覚、アパートでの光回線の接続環境によっても変わってくるので、一般的な目安として覚えておきましょう。

また、「bps」という単位とともに「上り」「下り」という言葉を目にすることがあります。

「上り」はアップロードのことで情報を送るときに使われ、「下り」はダウンロードのことを指し情報を受け取るときに使われるので、「bps」とともに覚えておくと良いでしょう。

アパートでは光回線の契約を変更してもらうことはできるの?

光回線が遅い原因が「bps」不足の場合、契約会社やプランを変更する必要があります。

しかし、アパートなどの賃貸住宅では光回線の契約を変更することができるのでしょうか。

結論から申し上げれば、光回線の契約を変更してもらうのは難しいと言えます。

光回線などのインターネット環境については、アパートの入居時に確かめなければならない事項です。

そのため、入居した後に、光回線の契約を変更してもらうのは難しいと言わざるを得ません。

もし、遅い光回線を高速なものに変更したい場合は、個人で新たに光回線を導入する方法が考えられます。

アパートに住んでいる方が光回線を新しく導入するためには、大家さんや不動産会社などの管理者に確認をして、承諾を取っておきましょう。

光回線を部屋に通すためには、壁に穴を開けるなどの工事が必要になります。

事前に許可をもらってから導入作業を行わないと、退去時に修繕費用を請求される可能性があるので、注意してください。

また、新たな光回線を契約する上で発生する費用についても、管理者に相談・確認をしておきましょう。

まだある!アパートの光回線が遅い原因と対処方法

「bps」不足が原因でアパートの光回線が遅くなってしまうこともありますが、それ以外にも速度が遅い原因はいくつかあります。

〇端末の処理能力が遅い

光回線ではなく、端末側の問題でインターネットの速度が遅くなることがあります。

いくら光回線で大容量のデータを高速でダウンロードできても、端末の処理能力が追い付かなければ意味がありません。

パソコンやスマートフォンといった端末は、数年でスペックが古くなっていきます。

現在使っている端末が古い場合は、新しい機種への変更を試してみてください。

〇昔のLANケーブルを使っている

端末だけではなく、LANケーブルも規格が古いものは光回線が遅い原因となります。

LANケーブルにはCAT5→CAT5e→CAT6→CAT6A→CAT7→CAT7Aのカテゴリに分けられます。

値が大きいほど通信速度が速くなるので、一度お使いのLANケーブルのカテゴリを確かめてみてください。

できるならCAT6以上のLANケーブルを使うと、ストレスなくインターネットを楽しむことができるでしょう。

〇ルーターのタイプが古い

光回線を利用するためにルーターを利用している場合は、ルーターの規格が古くなっているのかもしれません。

ルーターとは複数の端末で光回線を利用するための装置のことです。

5年ほど経ったルーターは、使用や経年による劣化が考えられますので、ルーターが古い場合は交換を検討しましょう。

夜だけ遅い!アパートでの使用環境についても考えよう!

お住まいのアパートによっては、一日のうち夜だけ光回線の通信速度が遅くなるということが起きるようです。

これはアパートなどの人が多く住んでいる集合住宅ならではの理由によるところが大きいと思われます。

集合住宅では、一つの光回線を居住者が共同で使うことになります。

そのため、一度にたくさんの人が光回線を利用すると、どうしても回線が混み合い、通信速度が遅いという現象が起きてしまうのです。

このことから、日中に仕事をしている人が多く住むアパートでは、帰宅後にインターネットを楽しむ人がほとんどのため、夜だけ通信速度が下がってしまいます。

もし、「夜だけ通信速度が遅い」という現象を解消したいのであれば、インターネットを利用している人が少ないと思われる時間帯を見計らって、光回線を利用すると良いでしょう。

それでも、どうしても夜に光回線を利用したい場合は、個人的に光回線の契約を行うのが良いかもしれませんね。

光回線の通信速度改善のために周辺機器や契約プランを見直そう!

アパートで契約している光回線が遅い場合は、まずは契約プランを確認しましょう。

「bps」の値が低いのであれば、契約プランを新たなものに変更する必要があるかもしれません。

しかし、アパートなどの賃貸住宅では光回線の変更が難しいケースがほとんどです。

もし、どうしても光回線を新しいものに変更したい場合は、大家さんや不動産会社などの管理者に相談して許可をもらいましょう。

光回線が遅いのは周辺機器や使用環境など、契約プラン以外のことが原因のこともありますので、そちらの確認も忘れずに行ってください。