アパートなどの賃貸住宅にお住まいの方の中には、光回線を利用してインターネットを楽しんでいる方も多くいるでしょう。
しかし、その通信速度は満足いくものですか。
もしかすると、たびたび遅くなる光回線に不満を募らせている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、アパートの光回線が遅い原因と対処方法を3つご紹介していきます。
アパートならではの対処が必要になるケースもありますので、内容をしっかりと確認していきましょう。
光回線について知っておこう!
アパートの光回線が遅い原因と対処方法をお話しする前に、まず光回線について詳しく知っておきましょう。
光回線は、光ファイバーと呼ばれるケーブル内で光を反射させることにより、データのやり取りを行う方法です。
光回線の最大の魅力はデータ通信の速度です。
自然界で最も早いとされる光を利用した回線ですから、その速度は期待できるはずです。
光回線が登場する前の方式にADSLと呼ばれるものがありました。
このADSL方式の場合、下りが最大で50Mbpsほどです。
それに比べ光回線であれば、下り最大1000Mbps~2000Mbpsものスピードがあります。
数字だけ見ても、光回線がどれほど早いのかがお分かりいただけるのではないでしょうか。
ちなみに、下りとはデータのダウンロードのことを指し、上りはアップロードのことを指します。
つまり、光回線はデータをダウンロードする際の処理能力がとても優れているということです。
これだけの通信速度があれば、ダウンロードの遅さにイライラさせられることも無くなるでしょう。
また、光回線は通信速度に加えて、接続の安定さも兼ね備えています。
なぜなら、光回線に利用されている光ファイバーは、外部からの影響を受けにくいという特徴を持っているのです。
ここまでで、光回線は「速さ」と「安定」の2つを同時に手に入れられるということが分かりました。
この2つはインターネットを楽しむ人たちにとって、とても魅力的な言葉です。
そのため、現在では、通信回線として光が選ばれることも多くなっています。
それは、アパートのような賃貸住宅でも、よく見られる傾向のようです。
アパートの光回線が遅くなる主な原因は?
現在の私たちの生活には、データ通信が欠かせません。
パソコンだけではなく、スマートフォンでもデータのやり取りをしたり、動画を視聴したりする機会が増えてきました。
それほど、通信端末が身近な存在となっているのです。
そんな中、アパートで光回線を利用していた、あるいは利用しようとしていた方が、「光回線の速度の遅さをどうしても改善したい」と思うのは仕方のないことと言えるでしょう。
それでは、アパートのような賃貸住宅で考えられる光回線の速度の低下には、どのようなことがあるのでしょうか。
具体的には次のような、3つの原因が考えられます。
①光回線の混雑
②プロバイダの問題
③周辺機器の不良
次項からは、光回線が遅いこれらの原因の詳細と対処方法をご紹介していきますので、アパートのインターネット環境にお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
アパートの光回線が遅い!「光回線の混雑」への対処方法
アパートにはたくさんの人たちが暮らしています。
そのため、住人たちが光回線を共用で使っている場合、光回線の混雑により「通信速度が遅い」というような事態に見舞われることがあります。
一度、ご自身の周りにどれくらいの通信端末があるか確認してみてください。
まずパソコンが目に入ります。
次に、スマートフォンやタブレットですね。
そして、家庭用ゲームでもインターネットに対応しているものが出ています。
アパートの一室だけでも、これだけの通信端末が利用されているのです。
これが、アパートの全室でも行われているとなると、光回線が混雑してしまうのも仕方がないと言えるでしょう。
この問題の対処方法としては、端末を利用する時間をずらすという方法が挙げられます。
アパートでは、夜に光回線が利用されることが多いため、できるだけその時間帯は端末の利用を避けるなどの工夫をすると良いでしょう。
もしそれが難しいのであれば、ご自分で新たに回線を設置する必要があるかもしれません。
アパートの光回線が遅い!「プロバイダの問題」への対処方法
次に考えられるアパートの光回線が遅い原因は、契約しているプロバイダの問題です。
これは、大きなエリアで回線が混雑していることが考えられます。
プロバイダはエリアごとの基地局を介してデータ通信を行っています。
そのため、そのエリア内でデータ通信が集中すると、光回線が遅くなってしまうのです。
前項の「光回線の混雑」と似たような状況ですが、「プロバイダの問題」はアパートよりも広い範囲で起きているということになります。
この問題への対処方法も、端末の利用時間をずらしてみるというのが有効でしょう。
しかし、使用時間をずらしても、状況が改善されないケースもあります。
その場合は、契約しているプロバイダの処理能力が十分でない可能性があります。
こうなってくると、プロバイダを変更することから考えなければならないでしょう。
アパートの光回線が遅い!「周辺機器の不良」への対処方法
ケーブルやルーターなど周辺機器の不良によっても、アパートの光回線が遅くなることがあります。
まず、光回線の接続に利用しているケーブルの規格を確認してみてください。
ケーブルの規格しだいでは、データ通信速度の低下に繋がります。
ケーブルの規格は、CAT5→CAT5e→CAT6→CAT7と数字が大きくなるごとに、通信速度も上がります。
光回線を十分に楽しむためには、CAT5e以上が望ましいです。
もし、CAT5のケーブルを使っているのであれば、CAT5e以上のケーブルに買い替えることをおすすめします。
次にルーターです。
ルーターは、複数の端末で光回線によるインターネットを楽しむために必要な機器ですが、このルーターが古い型の場合は光回線が遅い原因となり得ます。
処理能力が限界ということだけでなく、シンプルに故障している可能性もあるでしょう。
このようなケースの場合は、新しいルーターへの変更を検討しましょう。
管理会社に連絡・相談!アパートでの光回線の変更について
ここまで、アパートの光回線が遅い原因と対処方法を3つご紹介してきました。
それぞれのケースでもお話ししましたが、最終的な解決方法として交換や変更を選ばなければならないこともあるでしょう。
しかし、アパートなどの賃貸住宅の場合、自分の判断だけで行動を起こしてはいけません。
もし、光回線に関しての交換や変更事項がある場合は、まず大家さんや不動産会社など管理会社への連絡を最優先しましょう。
新たな光回線の設置は工事などを伴います。
また、アパートで契約しているプロバイダの場合は、変更に際して管理会社の許可が必要になるかもしれません。
さらに、周辺機器に関しても、元々アパートに備わっているものであれば、むやみに交換するのは避けたほうが無難です。
どのようなケースであったとしても、自己判断ではなく管理会社の判断を仰ぎ、許可を取る必要があるでしょう。
光回線の改善のために!原因に合った対処方法を!
光回線が遅くなってしまう原因と対処方法を3つご紹介しました。
それぞれの原因に合った対処を行うことで、光回線による通信速度の低下も改善されるはずです。
とはいえ、アパートなどの賃貸住宅では管理会社の許可が必要になるケースもあります。
後になって管理会社から注意されないためにも、連絡と相談は事前に欠かさず行いましょう。