窓に素敵なカーテンを取り付けよう!正しい寸法の測り方

既製品でもオーダーメイドでも、窓に取り付けるカーテンを購入するときは、カーテンのサイズを調べる必要があります。

しかし、測り方を間違えると取り付けたときに長すぎたり寸足らずになってしまい、見た目にも残念なことになってしまいます。

そして、何よりもカーテンとしての役割りも薄れてしまうことでしょう。

そこで今回は、正しい寸法の測り方について解説していきますので、参考にしてみてください。

タイプ別!窓巾の測り方

はじめに、カーテンレールの寸法についてお話しします。

新築などでカーテンレールがない場合は、カーテンを購入する前にレールを取り付ける必要があるからです。

カーテンレールの寸法は出窓の種類や窓の位置によって違ってきますので、窓のタイプ別に窓巾と窓の高さの測り方からみていきましょう。

●両側壁無し

窓を正面に見たとき、両側に30cm以上のスペースがある場合は、両側壁無しタイプになります。

窓巾の測り方は、左の窓枠の外側から、右の窓枠の外側までです。

窓の高さは、掃き出し窓の場合は上窓枠の外側から床まで。

腰窓の場合は、上窓枠の外側から下の窓枠の外側までが窓の高さの寸法になります。

●両側壁有り

先ほどのタイプとは違い、窓の両側に30cm以上のスペースがない場合は、両側壁有りタイプになります。

こちらの場合、窓巾の測り方は、左側の壁から右側の壁までを測りましょう。

ただし、カーテンレールを窓枠の内側に取り付ける場合は、左窓枠内側から右窓枠内側までの寸法を求めます。

窓の高さは、両側壁無しと同じ測り方です。

●左側・右側壁有り

左右どちらかに30cm以上にスペースがない場合は、左側壁有り、右側壁有りタイプになります。

窓巾の測り方ですが、左側壁有りタイプは左側の壁から右の窓枠の外側までを測ります。

右側壁有りタイプは左の窓枠の外側から右側の壁までを測りましょう。

窓の高さは、これまでと同じ測り方です。

カーテンレールの測り方

カーテンレールの寸法は、前項でお伝えした窓巾に対して決定していきます。

まずは、一般的なカーテンレールの測り方からみていきましょう。

両側壁無しタイプの場合、窓巾に対して、両側にプラス7cmから10cm長くとりましょう。

窓巾が180cmであれば、180(窓巾)+7~10(左側)+7~10(右側)となり、計194~200cmという具合です。

両側壁有りタイプは、窓枠の内側にレールを取り付ける天井付けを採用することが多いため、窓枠の内寸法を測っておきましょう。

左側・右側壁有りタイプのカーテンレールは、窓巾に対してスペースがある方のみ7cmから10cm余分にとります。

窓巾が180cmであれば、180(窓巾)+7~10(左側または右側、計187~190cm必要になるということです。

次に、装飾レールの寸法についてみていきましょう。

両側壁無しタイプの場合、窓枠外側から、約12cm長くとります。

窓巾が180cmであれば、180(窓巾)+12(左側)+12(右側)となり、計204cmとなります。

左側・右側壁有りタイプは、スペースがある方のみ約12cm長くして、計192cmという具合です。

なお、壁側には、壁面用のキャップを使います。

カーテンの寸法を測ってみよう

窓のタイプ別にカーテンレールが取り付けられたら、カーテンレールを基準に、カーテンの寸法を測っていきます。

寸法を測るときは、専用のカーテンメジャーが便利です。

オーダーメイドでカーテンを購入するとき、お店によっては貸し出してくれる場合もありますので、店員さんに確認してみましょう。

もちろんカーテンメジャーでなくても測れますが、より正確に測っていくためには金属製のメジャーを使うといいでしょう。

測り方ですが、一般的なカーテンレールの場合、左端にあるランナー止まりの中心から、右端にあるランナー止まりの中心までを測ります。

そして、全体の約3パーセント長くとります

装飾レールの場合も同じです。

装飾部分を含んで測らないように、気を付けましょう。

オーダーメイドカーテンの場合は、こちらの寸法から仕上がり幅を決定していきます。

ヒダ無しをご希望の方は、レールの幅×1.3。

1.5倍ヒダや2倍ヒダであれば、レールの幅×1.05で計算しましょう。

寸法も窓の印象も変わるカーテンの開き方

次に、カーテンをどう開くかを決めていきます。

カーテンを両開きにするか片開きにするかで、窓の印象が変わってきますよ。

左右にカーテンを開く両開きの場合、先ほど算出した寸法の1/2サイズが、合計2枚必要になります。

一方、片方にカーテンを寄せて開く片開きは、算出した寸法1枚になるということです。

カーテンをどう開くかで寸法や枚数が変わるため、確認しておきましょう。

●両開きの例

・巾100cm 幅50cmが2枚入り
・巾200cm 幅100cmが2枚入り

●片開きの例

・巾100cm 幅100cmが1枚入り

●指定なし

・巾100cm1枚入 幅100cmが1枚入り
・巾100cm2枚組 幅100cmが2枚入り

ただし、縫製仕様によっては指定できない場合もございますので、必ず確認してみましょう。

続いては、カーテン丈の測り方について解説していきます。

寸法から引き算!カーテン丈の測り方

カーテン丈の測り方は、両端にあるランナー止まりの中心、輪っかの下から測りはじめます。

間違っても、カーテンレールの上面から測ってはいけません。

丈が余分に長くなってしまいますよ。

掃き出し窓の場合は、ランナーから床までを測りましょう。

そして、カーテンを引きずらないようにするためにも、測った寸法からマイナス1cm引いて注文します。

レースカーテンなら、寸法からマイナス1cmから2cmとってもいいでしょう。

腰窓の場合は、ランナーから窓枠外側を測り、プラスで15cmから20cm長くとります。

レースカーテンなら、ランナーから窓枠外側、プラスで14cmから19cmにしてみましょう。

気持ち短くすることで、ドレープカーテンの内側に、きれいに収まるようになります。

ただし、腰窓の場合は、近くに家具等があることも多いですよね。

そのようなときは、家具にカーテンがかからない丈に調節しましょう。

ヒダを美しくするAフック!窓からの光を防ぐBフック!

窓巾やレール、カーテンの測り方をお伝えしてきました。

最後に、カーテンフックについて、お話しします。

どれも同じように見えるカーテンフックですが、大きく分けて2つのタイプがあるのはご存知でしょうか。

①Aフック

装飾レールやカーテンボックスといった天井付けで使用されることが多く、レールが見える仕様になります。

また、形状記憶加工の施されたカーテンでも、ヒダの形状を美しく保つため、Aフックにしているものもあります。

レースカーテンのフックも、Aフックであることが多いです。

高さ200cmの寸法でAフックをオーダーすると、総丈は約201cmになります。

②Bフック

大半を占める既製カーテンは、Bフックが一般的です。

レールを隠す仕様になるため、カーテンフックを取り付ける分部から上に、生地が付け足されています。

そのため、高さ200cm寸法のBフックでオーダーすると、総丈は約204cmです。

レールをカーテンで隠すため、窓から入り込む外からの光をより防ぐことができますよ。

きちんと測ることで失敗しない!

インテリアの大きな部分を占めるカーテン。

窓からの風や光によって表情が変わるため、カーテンにこだわりたいというかたも多いことでしょう。

しかし、お気に入りのカーテンを見つけて購入しても、丈が短かったり長かったりすると、せっかくのカーテンが台無しです。

カーテンを選ぶときは、正しく計測してから購入しましょう。

どんな窓のタイプなのか、カーテンレールに装飾はあるのかなどを、細かくチェックしてみてください。