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アパートの一階は特に注意?!賃貸でもできる防犯対策とは?

2019.11.3

世界から見れば安全といわれる日本ですが、犯罪が全くないわけではありません。

住宅を対象とした侵入窃盗の認知件数は減少傾向にあるものの、今もどこかで被害に遭っている人がいるのが現状です。

自分の身を守るためにも、防犯意識を高めていきたいですよね。

今回は、アパートに住む人に向けて、賃貸でもできる防犯対策をお伝えします。

防犯対策は一階に限らず、二階以上に住んでいる人も行いましょう。

一階だけじゃない!二階以上でも防犯意識を持とう

平穏な毎日を送っていると意識しませんが、空き巣などの被害は誰にでも起こりうることです。

警察庁が発表した、平成30年度の東京都内にある一戸建て住宅、その他の住宅、中高層住宅(4階建て以上)を対象とする空き巣や忍込み、居空きのデータを見てみると、次の通りになりました。

・侵入窃盗 4,575件
・うち住宅対象侵入窃盗 2,333件
・住宅対象侵入窃盗の占める割合 50.1%

うち住宅対象侵入窃盗の結果を単純に計算してみると、おおよそ1日に7件もの被害があることになります。

さらに、住宅対象侵入窃盗の侵入口は、次の通りです。

・窓(縁側・ベランダ) 24.5%
・窓(居室) 21.4%
・窓(その他) 10.0%
・表出入口 38.7%
・そのほかの出入り口 4.5%

窓からの侵入が55.9%と高く、アパートの一階だけでなく、二階以上に住んでいる人も他人事ではありません。

こうした現状があるのですから、防犯意識を高めることは大切なことなのではないでしょうか。

一階に住んでいる人は特に気を付けたい!空き巣に狙われる隙間

窓や出入口から侵入してくる空き巣犯。

侵入窃盗の侵入手段は、無締りやガラス破り、施錠開やドア錠破りなどがありますが、空き巣・忍び込み・居空きで多いのが無締りです。

その名の通り、鍵のかけ忘れによる窓や玄関から侵入してくる手口になります。

一戸建て住宅は33.5%の発生に対し、中高層住宅では45.4%。

その他の住宅では、54.5%の割合で起こっているのです。

一戸建て住宅に比べて、アパートやマンションでの無締りが多い背景は、「少しの間だけなら大丈夫」という隙間にあります。

例えば、一階に住んでいる場合、ゴミ出しくらいならすぐに戻ってくると、玄関の鍵を締めていない方が多いのではないでしょうか。

いくら一階に住んでいるからといっても、往復すれば3~5分はかかります。

ゆっくり歩いていれば、もっと時間がかかるかもしれません。

空き巣犯は、こうした気の緩みを見逃さないのです。

玄関が空いていれば道具を使わずに家に入れるため、空き巣犯からしたら好都合でしょう。

ゴミ出しの曜日はエリアによって決められていますし、狙っている住人の生活スタイルを事前に把握することも容易いのです。

一階に住んでいる人は特に注意し、二階以上に住んでいても、必ず鍵をかけるなどの防犯意識を身に付けましょう。

アパートでも活用したい防犯アイテム

鍵を締めることで無締り対策はできますが、しっかり鍵を締めていても、侵入犯はあらゆる手を使って侵入を試みます。

まずは、侵入手口を把握しておきましょう。

侵入手口を知っておくだけでも、防犯対策になります。

無締りに続いて多いのが、ガラス破りです。

窓ガラスを割り、割ってできた穴から手を入れて解錠する手口になります。

こちらは、アパートやマンションよりも、一戸建ての被害が多いのが特徴です。

しかし、アパートやマンションも一階二階に問わず、最上階でも被害が報告されていますから、防犯意識を高めていきましょう。

ガラス破りの被害に遭わないためには、窓に近づきたくない工夫をしていくことが有効です。

例えば、人の動きを感知して転倒するセンサーライトを窓の近くに設置したり、窓が開いたり衝撃があったときに警報が鳴る防犯アラームなどを活用するのです。

ただし、こうしたアイテムを賃貸物件で使う場合は、原状回復できるものにしましょう。

また、センサーライト等を取り付ける場合はトラブル防止のため、大家さんや管理会社に相談してから取り付けることをおすすめします。

クレセント錠は鍵ではない?!防犯対策は?

ガラス破りの手口では、窓の鍵を開けて侵入してくるため、窓が簡単に開かないようにする方法も効果的です。

というのも、アパートの窓に取り付けられていることの多いクレセント錠は鍵ではなく、あくまでも気密性を上げて外気の侵入を防ぐために取り付けられているからです。

そのため、クレセント錠だけの窓ガラスであれば、いとも簡単に侵入することができてしまいます。

そこで、補助錠を使ってみましょう。

窓サッシの溝に取り付けるだけなので、取り外しも取り付けも簡単です。

アパートやマンションといった原状回復が求められるケースでは、取り入れやすい防犯対策といえます。

一階や二階の大きな窓だけでなく、トイレや浴室にある小窓にも使えますよ。

また、大家さんや管理会社に相談して承諾を得ることができれば、ダイヤル式のクレセント錠もおすすめです。

本人しかわからない数字を合わせなければ鍵をまわすことができないため、簡単に窓を開けることができません。

さらに、外から見えるダイヤル式のクレセント錠は、それだけで防犯対策になります。

アパートに多いサムターン回しやピッキングによる被害

続いて、出入口の防犯対策をお話ししましょう。

アパートやマンションに多いのは、サムターン回しやピッキングによる被害です。

サムターンとは室内側にある鍵のことで、錠の開け閉めを行う金具を示します。

そして、サムターン回しとは、ドアの外側からサムターンを回して解錠していく手口になります。

プロといわれる犯罪者のなかには、数分で開錠できてしまうとういから驚きですね。

対策としては、室内側の鍵のまわりにカバーを取り付ける方法です。

サムターン回しを防止するカバーは、両面テープで取り付けるものなど、賃貸でも使えるアイテムを使いましょう。

次に、ピッキングですが、ピックと呼ばれる金属製の工具を鍵穴に入れて開ける手口になります。

ピッキング防止の錠でなければ、その手のプロなら容易く解錠できてしまうというものです。

空き巣被害に遭ってからでは遅いですから、本当に心配であれば、大家さんや管理会社に相談をして、ピッキング防止のある鍵に付け替えてもらいましょう。

サムターン回しやピッキング被害も一階だけではなく、二階以上であっても起こりうることです。

なによりも、防犯意識を持つことが大切なのです。

アパートの一階で多い下着泥棒の対策

空き巣や忍込み、居空きは何階に住んでいようと被害に遭う可能性があります。

できる範囲内で防犯対策を行い、注意していきたいものですね。

最後に、アパートの一階で特に気を付けていきたいことをお伝えします。

アパートの一階で多く報告されているのは、下着を盗まれる被害です。

下着泥棒への対策は、これまでお話しした空き巣被害とは少し違った観点で対策をしていかなければなりません。

まず、一度下着を盗むことができたら、下着泥棒は何度もやってくる特徴があります。

とくに一階は、道路から手を伸ばせば、ベランダに干してある洗濯物を瞬時に盗むことができてしまうので、注意が必要です。

そこで、男性物の下着と一緒に干して対策しているという方もいらっしゃいますが、あまり効果はなく、目当てのものだけを盗む傾向にあります。

見境なく盗むようですが、容姿に魅かれて犯行に及ぶこともあるため、自分を守るためにも十分気をつけましょう。

下着泥棒から回避する方法は、下着を外に干さないことに尽きます。

とても単純なことですが、下着を盗まれたくないという方は徹底してみましょう。

また、女性物の下着だけでなく、特定のものを狙っている犯罪者もいます。

ガラス破りでもご紹介したセンサーライトなどの防犯アイテムを使い、下着泥棒を寄せ付けないこともポイントです。

目をつけられないために対策していこう

アパートでも起こる空き巣被害は、決して他人事ではありません。

今まで被害に遭わなかったからといって、この先も被害に遭わないとは限らないのです。

起こりうることに意識を向けて、防犯意識を高めていきましょう。

防犯意識を高めて対策をしていれば、犯罪者が寄り付きたくない家になるはずです。

賃貸でもできる対策はたくさんありますから、今日から行ってみましょう。

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