近年は、「窓ガラスフィルム」の性能やデザインが多様化しています。
それに伴い、DIYでの施工を希望している方も増えてきたと言います。
そこで今回は、窓ガラスフィルムの種類や効果、貼り方、剥がし方などをお伝えしていきます。
ポイントや注意点を学んでから、セルフでの施工にチャレンジしてみてください。
窓ガラスフィルムの種類!
今回は、窓ガラスフィルムを取り入れる際に知っておきたい、基礎情報をお届けします。
のちのち、貼り方や剥がし方をお伝えしていきますが、まずは効果別にフィルムの種類を見ていきましょう。
【UVカット効果】
紫外線をカットすることができるので、室内での美肌対策、家具・カーペット・畳の色あせ予防として用いられます。
(種類例:紫外線カットフィルム、遮光フィルムなど)
【目隠し効果】
プライバシーの保護目的として使用されます。
室内の明るさは、そのままに保つことができます。
(種類例:プライバシーフィルム、ミラーフィルム、デザインフィルムなど)
【日射調整効果】
暑さ・まぶしさの軽減、空調効果の向上などが見込めます。
(種類例:遮熱フィルム、断熱フィルム、省エネフィルムなど)
【飛散防止効果】
ガラス破片が飛び散ることを防ぎます。
窓ガラスだけでなく、地震対策として食器棚に用いられることも増えました。
(種類例:防災フィルム、災害フィルムなど)
【貫通防止効果】
主に、防犯対策として使われます。
泥棒の侵入経路は、窓であることが多いので、窓に防犯対策をすることは重要でしょう。
(種類例:防犯フィルム、侵入防止フィルム、衝撃飛散防止フィルムなど)
このように、窓ガラスフィルムにはたくさんの種類があります。
ご自分の求めている効果が得られるよう、慎重に商品選びをしてみてください。
窓ガラスフィルムを貼るときの事前準備!
前項では、窓ガラスフィルムの効果別種類をご紹介しました。
ここからは、窓ガラスフィルムの貼り方と、剥がし方の手順をご紹介していきます。
まずは、貼り方からご説明していきますが、用意する物や必要となる下準備を把握しておいてください。
【窓ガラスフィルムの貼り方:用意する物】
・窓ガラスフィルム
・霧吹き容器
・水
・中性洗剤(食器洗い用)
・ゴムベラ
・ヘラ
・メジャー
・カッター
・セロテープ
・タオル
・養生シート(新聞紙・ビニールシートなど)
【窓ガラスフィルムの貼り方:下準備】
●家具を移動させてから養生する
窓ガラス近くにある家具や家電は、事前に移動させておきます。
そして、水濡れ防止のため、養生シートを周囲にセットします。
●貼りつけ用の石鹸水をつくる
水の入った霧吹き容器の中に、中性洗剤(2~3%程度)を入れます。
こちらの石鹸水は、窓ガラスフィルムを貼るときに使用するものです。
●窓ガラスを掃除する
ガラス面だけでなく、窓枠やサッシ部分もきれいにしておきましょう。
貼りつけ用の石鹸水は、掃除の際に使用することも可能です。
窓ガラスフィルム貼り!作業手順をご紹介
下準備が完了したら、窓ガラスフィルムを貼っていきます。
【窓ガラスフィルムの貼り方:作業手順】
①窓ガラスフィルムをカットする
窓ガラスの寸法よりも、少し大きめにカットしていきます。
また、セパレーター(フィルム裏)を剥がしやすくするため、フィルムとセパレーターの四隅には、セロテープをつけておきましょう。
※セパレーターは上向きにしておく
②窓ガラスを濡らしていく
用意した石鹸水を、窓ガラスに吹きつけます。
垂れるくらいにたっぷりと吹きつけておくのがポイントです。
③セパレーターを剥がす
セロテープ部分を引っ張り、セパレーターを剥がしていきます。
それと同時に、フィルム(接着面)に石鹸水を吹きつけてください。
④窓ガラスフィルムを貼る
窓の右側か左側は、数ミリあけておきます。
上側ははみ出して貼ります。
※手で持って良いのは上側(はみ出している部分)のみ
⑤気泡を抜く
位置が決まったら、石鹸水を吹きつけながら気泡を抜いていきます。
ゴムベラを上下左右に動かしましょう。
⑥窓ガラスフィルムのはみ出ている部分をカットする
カッターではみ出た部分をカットしていきます。
カットしやすいように、窓枠に沿ってヘラでくぼみをつけておくと良いでしょう。
⑦仕上げ
窓ガラスフィルムにもう一度石鹸水を吹きつけ、ゴムベラで気泡を抜きます。
このときに端から出てきた石鹸水は、タオルで拭き取ってください。
これで作業は完了です。
次に、窓ガラスフィルムの剥がし方をご紹介しましょう。
窓ガラスフィルムの基本的な剥がし方!
続いては、窓ガラスフィルムの剥がし方をご紹介します。
まずは、基本的な剥がし方のご説明です。
古いフィルムでなければ、こちらの方法をお試しください。
【窓ガラスフィルムの剥がし方:用意する物】
・マイナスドライバー(先のとがったもの)
・窓用スクレーパー(三枚刃)
・施工液(貼りつけ用の石鹸水でも可)
・雑巾
【窓ガラスフィルムの剥がし方:作業手順】
①窓ガラスフィルムの角から剥がす
マイナスドライバーで角の部分をまくっていきます。
②施工液をかけながら剥がしていく
ゆっくりと剥がしていくのがポイントです。
③粘着剤を取り除く
窓ガラスフィルムの粘着剤がこびりついていたら、スクレーパーを使ってこすります。
施工液をかけながら、こそぎ落していきましょう。
スクレーパーは、30~40度の角度に傾けて使用してください。
④雑巾で拭き取る
残った施工液やゴミは、雑巾で拭き取ります。
これで作業は完了です。
粘着力が強かったときの剥がし方は!?
窓ガラスフィルムが劣化していると、前項の剥がし方ではきれいにならないかもしれません。
そこで、粘着力が強かったときの剥がし方のコツをご紹介します。
新たに用意する物は、こちらの三点です。
・ドライヤー
・温水
・古新聞
前項でご紹介した作業へ取りかかる前に、下準備を行ないましょう。
まずは、ドライヤーで窓ガラス全体を温めていきます。
次に、温水にひたした古新聞を貼っていきます。
窓ガラスに貼りつけてから、30分程度は放置してください。
事前にこれらの作業を行なっておくことで、接着剤の粘着力を弱めることができます。
ここから先は、前項の剥がし方と同様です。
スクレーパーで、古くなった接着剤のかたまりをこすります。
剥がしにくい窓ガラスフィルムがあったら、ぜひ参考にしてみてください。
貼り方と剥がし方の注意点
それでは最後に、窓ガラスフィルムの貼り方・剥がし方、それぞれの注意点を確認しておきましょう。
【貼り方(貼ったあと)の注意点】
・失敗を避けたい方は、2名以上で作業をしてください。
・粘着面は指紋やゴミがつきやすいので、作業中は気をつけましょう。
・フイルムの色や透明度は、1~2週間程度で安定しますが、その間に強くこするのは避けましょう。
・メンテナンスとしては、やわらかい布を軽く濡らして拭き上げます。
【剥がし方の注意点】
・力任せに剥がさないようにしてください。
・スクレーパーを使用する前には、必ず石鹸水を吹きつけましょう。
・一部の特殊な窓ガラス(強化ガラスなど)は、スクレパーで傷がついてしまう可能性がありますので、専門の剥離剤などをお使いください。
自分で窓ガラスフィルムを貼ってみよう!
自宅に窓ガラスフィルムを取り入れると、紫外線予防や目隠し対策をすることができます。
ネット通販などで気軽に専用道具が購入できますから、気になる方はDIYに挑戦してみてください。
もちろん自分で剥がすことも可能ですから、大きな出費にはなりません。
窓の機能がアップすると、より快適な生活環境を得られるでしょう。