虫の侵入を防ぎたい!窓や網戸にできる虫除けの方法は?

「窓を開けて、部屋のなかに風を入れたいけれど虫が入ってきて困る」と網戸を使用している方も多いでしょう。

しかし、網戸の網目の大きさよっては、虫が入り込んできてしまいます。

そこで、網戸の種類や網戸の網目の大きさのお話と、虫除け対策ができるお勧めアイテムをご紹介しますので、是非参考になさってください。

網戸の種類にはどんなものがあるの?

虫除け対策についてお話しする前に、網戸の種類から見ていきましょう。

●パネルタイプの網戸

このタイプは賃貸物件や戸建てでも見かけることが多い最もオーソドックスな形のもので、レールの付いた引き違い窓に取り付けます。

アルミや樹脂などの素材の枠に網が張ってあるもので、見た目はシンプルであるものの使いやすく、見慣れたタイプだといえるでしょう。

●アコーディオンタイプの網戸

形が楽器のアコーディオンに似ていることからこの名前が付いていて、網の部分がプリーツ状になっています。

蛇腹のような形をしているので、網戸を使用しているときは広がり、使用しないときは蛇腹が折りたたまれてコンパクトに収納される製品です。

●ロールタイプの網戸

ロールカーテンの網戸タイプとイメージすると分かりやすいかと思いますが、使用しないときは網戸が丸まって収まるので、アコーディオンタイプの網戸と同じく収納された形はコンパクトです。

タテに引っ張って使用する形のものと、ヨコに引っ張って使用する形のものの2種類があります。

●折り戸タイプの網戸

ユニットバスで見かけることのある扉のような形をしており、開け閉めの際はタテに2つに折って行います。

虫除けできない?賃貸物件に網戸がないこともある?

虫除け対策に重要な網戸ですが、賃貸物件によっては網戸が設置されていないところもあり、そういった物件で暮らしていて「不便な思いをしている」という方も多いようです。

網戸の役割は、虫除けをしつつも風を部屋に取り込めるものであるため、それがないとなれば常に窓を閉め切りにしておくか、虫が入るのを覚悟して窓を開ける必要があります。

網戸がない賃貸物件に入居したとなれば「後で網戸を付ければいい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、物件によっては網戸の取り付けを許可していないところもあるといいます。

そのため、気に入った物件に網戸がない場合は、入居する前に物件の管理会社か大家さんに網戸の取り付けをしてもよいかを尋ねておくといいですね。

もしも、管理会社や大家さんが網戸の取り付けを渋るのであれば、退去時に原状回復を行うということを約束するとよいかもしれません。

虫除け対策!網戸の網目の大きさに注意

いざ、賃貸物件に網戸を付けるとなると、管理会社や大家さんが指定した網戸を設置しなければならないこともあるかもしれません。

しかし、網戸の種類を自分で選べる場合は、メッシュの大きさをよく考えましょう。

メッシュというのは、25.4mm四方のなかにどのくらいの量の網目があるかを示すもので、一般的には18・20・24・30・40とサイズがあり、数字が大きくなればなるほど網目が細かくなります。

●18メッシュ(♯)1.15mm

●20メッシュ(♯)1.03mm

●24メッシュ(♯)0.84mm

●30メッシュ(♯)0.67mm

●40メッシュ(♯)0.64mm

網戸はホームセンターなどでも販売されていることがありますが、単位は「メッシュ」と書かれている場合もありますし、「♯」と書かれていることもあるので覚えておきましょう。

網戸を選ぶ際ですが、小さなコバエのような虫の全長は1~2mm程度であることが多いので、それよりも細かい網目のものを選んでいただくと安心です。

上記のことを踏まえて考えると、大体24メッシュがお勧めだといえますが「どんな虫も通したくない!」という方は一番網目の細かい40メッシュを選んでいただくのもいいかもしれませんね。

ただし、網戸の網目が細かくなればなるほど虫の侵入は防げるといえますが、網戸にホコリが付きやすくなるのと風通しが悪くなることもあります。

また、網戸の網目が細かくなったとしても、虫は窓の枠と網戸の間からは入ることが可能です。

そのため、網戸の網目を細かくしてみるのと一緒に、虫除けアイテムを使用してみるのはいかがでしょうか。

窓や網戸にかける虫除けスプレーもある!

虫除けスプレーはいろいろなメーカーで販売されていますが、窓や網戸にかけて使用するものもあるのでこういったものを活用してみるのもいいでしょう。

【KINCHO 虫コナーズ 窓ガラス・アミ戸用スプレー】

窓や網戸にスプレーするだけで虫を寄せ付けなくしてくれるスプレーで、虫除けとしてだけでなく、殺虫剤としても使用することができる優れものです。

またスプレーを噴射させる際はワイドに広がるので、網戸や窓に塗布する際の効率も高まり、ムラなく均等にかけやすいです。

【KINCHO 虫コナーズ アミ戸用スプレー】

こちらは、網戸にスプレーするタイプの虫除けです。

窓ガラス・アミ戸用スプレーはガス管タイプなのに対して、こちらは液体ボトルのタイプになっていています。

スプレーの先端の調整ができ、広く噴射したいときはワイドに切り替えて、スポット噴射をしたいときは狭めて使用できます。

窓や網戸の虫除けスプレーによる変色が心配な場合

網戸や窓にできる虫除け対策として2種類のスプレーをご紹介しましたが、どちらにも含まれている成分によって、網戸が変色してしまう可能性もあるといいます。

戸建の窓や網戸に使用して変色を起こしてしまったとしたら、気分のいいものではありませんし、賃貸物件となれば、場合によっては退去時に原状回復を求められることもあるので注意が必要です。

そこで、窓のすぐ表側にすだれをかけ、そこに先ほどご紹介した窓ガラス・アミ戸用スプレーや、アミ戸用スプレーをかけてみてはいかがでしょうか。

すだれであれば、もしも変色してしまったとしても建物にダメージを与えてしまうわけではないので、退去するときも安心ですね。

また、すだれは取り外しができるので、取り付けるサイズによっては引っ越し先で再利用することもできるでしょう。

窓や網戸以外にできる対策!カーテンに吊るだけの虫除け

網戸や窓・すだれなどにスプレーするタイプの虫除けもいいですが、カーテンに吊って使用するタイプの虫除けなら取り付け方も簡単です。

【KINCHO カーテンに吊るタイプ】

見た目は樹脂でできた薄型の四角いメッシュですが、樹脂に虫除けの薬剤が練り込まれたものが使われています。

樹脂に練り込まれた液剤が、ゆっくりと揮散することで効果を発揮してくれる虫除けアイテムです。

四角いメッシュの上には、輪っかとフックが取り付けられています。

輪っかをカーテンレールに通して使用することもできますし、フックをカーテンレールのランナーにかけて使用することも可能です。

見た目はとてもコンパクトなので「部屋の雰囲気を壊さずに簡単に使える虫除けアイテムがいい!」という方にもお勧めです。

住まいに応じた虫除け対策をしよう!

虫除け対策として、網戸の網目が細かいものを選んでみると虫が侵入しにくくなるのでよいといえますが、網目にホコリなどが詰まりやすくなるので風通しが悪くなることもあります。

他にも、すだれや網戸などに虫よけスプレーをかけたり塗ったりすると効果が期待できますが、網戸が変色してしまう可能性がゼロとはいい切れません。

賃貸物件の場合、網戸が変色してしまえば原状回復が必要になることもあるので、すだれを窓付近につり下げてそこにスプレーするとよいでしょう。