マイホームを新築したとなれば「居心地のよい素敵な庭が欲しい」と考える方が多いはずです。
家のなかだけでなく、庭も自分たちだけのとっておきのスペースにしませんか?
今回は、おしゃれな庭にするためにデッキやシンボルツリーついてお話しし、芝の敷き方もご説明します。
マイホームの庭にあると嬉しいものは?
マイホームの庭にあるとおしゃれで便利なものの1つに、デッキが挙げられます。
庭の一角にそういったスペースがあることで、くつろげる空間にもなりますし、バーベキューなどを楽しむこともできるでしょう。
デッキは大きく分けてウッドデッキとタイルデッキの2種類があるので、どういったものなのかをお話しします。
デッキを設置する際の参考になさってください。
●ウッドデッキ
木の柔らかく温かみのある印象のウッドデッキは、和風・洋風など、どんな建物であったとしてもそのイメージを邪魔しません。
主にウッドデッキは、天然木のものと樹脂木のものがありますが、天然木の場合は質感や風合いなどが年月と共に変わるので、それも楽しみの1つといえます。
しかし、使用する木材によっては腐食することもありますし、築年数が経過すればするほど耐久性が心配です。
その場合は、樹脂木のウッドデッキがよいでしょう。
樹脂木のウッドデッキは、硬い樹脂で作られているため、腐食しませんし変形の心配がありません。
そのうえ、木と樹脂を合わせてつくられているため、「木材の温かみは欲しいけど、庭にメンテナンスが最小限で済むウッドデッキが欲しい!」という方にぴったりだといえます。
ただ、樹脂木のウッドデッキは、天然木のウッドデッキに比べて太陽の熱によりデッキの表面が熱くなりやすいという欠点もあります。
次に、タイルデッキを見てみましょう。
タイルデッキの特徴は?
タイルデッキとは、名前の通りタイルが貼られたデッキのことです。
デザインの幅がとても広く、さまざまな色のタイルだけでなく柄も種類が豊富で、質感も鏡面・マットなどもあります。
タイルデッキは掃除が簡単で済むのも嬉しいところで、バーベキューなどで使用したタレなどが付いたとしても洗い流すことができて、シミになりません。
また、シロアリや腐食の心配がないのも嬉しいところですね。
それから、タイルデッキはデッキ下に隙間がないため、雑草を処理するという手間がないのもメリットといえます。
ただし、夏と雨や雪の日は注意が必要で、夏の場合は照り返しが強くタイルがかなりの高温になるので、場合によってはやけどをしてしまう恐れがあります。
一方、雨や雪の日は非常に滑りやすいので、転倒して怪我をしてしまうかもしれません。
ウッドデッキもタイルデッキも利点や欠点はありますが、マイホームの庭にデッキがあると、それだけでもグッとおしゃれになるでしょう。
マイホームの庭にシンボルツリーがあるとおしゃれ!
近年の住宅で多くみられるのが、シンボルツリーです。
シンボルツリーの役割としては、名前の通りシンボル的な木であること以外にも、建物を引き立たせてくれるものでもあるので、庭だけでなくマイホームの玄関先などに植えるのもおしゃれですね。
シンボルツリーに選ばれている木は「常緑樹」「落葉樹」のどちらも多く、判断としては「元気に育ってくれるかどうか」「管理は簡単であるか」などです。
どんな木がシンボルツリーに選ばれているのか見てみましょう。
●オリーブ
日当たりのよいところで元気に育ってくれる木であり、乾燥に強く虫なども付きにくいという点から人気があります。
葉の色が爽やかなグリーンであるため、洋風の外観によく合うといわれています。
●ホンコンエンシス
花が咲く木で、秋にはうっすらと赤く紅葉するため、季節感を楽しむことができます。
しかし、常緑樹であるとはいわれているものの、冬の低い気温の場合は落葉してしまうこともあります。
●ジューンベリー
白い花を咲かせてくれたり、紅葉を楽しんだりできるジューンベリーは、食べることができる赤い実がなります。
ナチュラルな雰囲気の住宅に合うといわれていますが、ある程度放任できる庭が必要です。
おしゃれな庭づくり!芝を敷こう
マイホームの庭をおしゃれにするために「芝を敷こう」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、芝といっても人工芝と天然芝の2つがあります。
それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
●人工芝
人工芝はナイロンなどでできた人工的な芝のことで、どんな場所でもきれいに敷くことができ、枯れてしまう心配もありません。
ただし、お手入れの仕方によっては7年程度で貼り換えが必要になることもあります。
●天然芝
天然ものであるため、手触りはふかふかとしていて気持ちがいいです。
春から夏にかけては青々としており、秋から冬にかけては薄い茶色に変わるため、四季を感じることができます。
張り替えは必要ありませんが、手入れをしなければ見た目が悪くなってしまうという欠点もあります。
おしゃれな庭にしたい!芝の敷き方
人工芝と天然芝の特徴について分かったら、人工芝と天然芝の敷き方をご説明します。
最初に、人工芝の敷き方です。
①地面を踏んで固めます。
このときに雑草や大きめの石があれば取り除き、地面全体が均等に平らになるように丁寧に踏み固めてください。
②人工芝を敷く部分に防草シートを敷き、U字のピンで固定してズレないようにします。
③人工芝を防草シートの上から敷き、U字のピンで固定します。
人工芝を複数枚使用するときは、敷く向きをそろえるようにすると、仕上がりがきれいです。
人工芝は比較的簡単に敷くことができるので、マイホームの庭をおしゃれにするために敷いてみてください。
マイホームの庭をおしゃれにしたい!天然芝の敷き方は?
次に、天然芝の敷き方をご説明します。
天然芝の敷き方は大きく分けて「ベタ張り」「メジ張り」「市松張り」「一条張り」の4つがあります。
敷き方がいくつかある理由は、使用する芝の量が変わるためであって、張り方によって「おしゃれに仕上がる」というわけではありません。
短期間できれいに成長させたい場合は、ベタ張りがおすすめです。
季節としては、暖かくなり始める3月の半ばくらいから5月の半ばくらいまでがよいでしょう。
①天然芝を敷くスペースの土を、20センチ程度掘り起こします。
その際、雑草は抜いて、大きな石やゴミなどは取り除くようにしてください。
②土に肥料をまきます。
肥料の量は、大体1坪の範囲に対して1掴み程度で、均等にまくようにしてください。
③レーキを使って土と肥料を馴染ませ、土を踏み固めて平らにします。
④芝の苗を敷いていき、そのあと上から軽く踏んでなじませます。
⑤芝の苗と苗の間の「メジ」の部分に目土を入れます。
竹ぼうきなどを使って、芝の苗の表面とメジの高さが均一になるように目土を整えて完成です。
芝を張ったあとの注意点としては、芝の新芽が成長してきれいに生え揃うまでの間は立ち入らないようにすることです。
それから、雨の日以外の水やりも欠かせませんが、夏場などの土表面が乾燥しやすい日などは、水をたっぷりと与えましょう。
マイホームに植えた芝を元気に成長させ、素敵な庭をつくりましょう。
庭を素敵な空間にしよう!
今回は、デッキの特徴と欠点などから、シンボルツリーの種類や、人工芝と天然芝についてとその敷き方についてもお伝えしました。
とっておきのデッキで、バーベキューをしながら青々とした芝を眺めるのもいいですね。
また、庭の広いスペースにジューンベリーを植えれば、赤い実の収穫を楽しめます。
芝の貼り方もお話ししましたが、ご自分でもできるので、是非挑戦してみてください。