木造と軽量鉄骨造の違い!建てるならどちらがおすすめ?

住宅を建てるにあたり、さまざまなハウスメーカーや工務店の中から選ばなくてはなりません。

ハウスメーカーや工務店はそれぞれ、得意分野としている建築方法があります。

最もポピュラーなのが木造住宅ですが、中には軽量鉄骨造を扱っている業者もあります。

では、木造と軽量鉄骨造の違いは一体なんでしょうか。

ここでは、これら2つの違いを見ながら、どちらがよいのかを考えていきます。

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木造と軽量鉄骨造の違いは?

まずは、木造と軽量鉄骨造の違いについて詳しく見ていきましょう。

●木造

木造は、日本古来からある建築方法で、建物の柱・桁・屋根組み・壁・梁などの構造体を木材でつくる建築物を指します。

また、木造と言っても、柱や梁を構造としている「木造軸組工法(在来工法)」と、壁で建物を構造する「2×4工法(枠組壁工法)」があります。

●軽量鉄骨造

軽量鉄骨は、「厚さ6ミリ未満の鋼材」でつくられた鉄骨のことで、住宅に使われる鉄骨は一般的に3~4ミリが多くなっています。

軽量鉄骨造は、工場で生産された材料を使用して、ナットやボルトで組み立てるため、品質が安定しており工事がスムーズに行うことができるという特徴があります。

また、軽量鉄骨造の他に「重量鉄骨造」がありますが、こちらも鋼材を使用しているのには違いはありません。

では、何が違うのかと言いますと、重量鉄骨造は「厚さが6ミリ以上」であるもののことを指します。

つまり、鋼材の厚みが異なるのです。

一般的には、重量鉄骨造は大型マンションやビルなどの建設に用いられ、軽量鉄骨造は住宅や小規模店舗などの建設に用いられます。

耐震性が高いのは「軽量鉄骨造」は間違い!?木造も耐震性が高くなっている

ここからは、木造と軽量鉄骨造の2つを比較しながら、その違いを詳しく解説していきます。

昔から、「木造は耐震性が低く、地震に強いのは鉄骨」と言われてきました。

その背景には、木造の歴史が長いことが理由の1つになっていると考えられます。

日本の木造建設は、約1500年前からと言われています。

そして、これまで大きな地震によって、幾度となく「木造住宅は倒壊した」というのも事実なのです。

しかし、この倒壊した木造住宅は、1981年より前の耐震基準が改正される以前に造られたものがほとんどだと言われています。

日本では住宅倒壊を回避するためにも、建築基準法の改正をその後も行い続けています。

1981年以降に改正が行われたのは、1995年の阪神淡路大震災を経て2000年、新潟中越地震を経て2005年ですが、特に、耐震性向上の転換期と呼ばれる大きな転機となったのが「1981年」と「2000年」です。

これまで繰り返されてきた建築基準法の改正により、木造住宅に求められる耐震性も大きく向上しました。

そのため、現在は木造でも国が定めている耐震基準「耐震等級1~3」のうち、最高等級である「3級」をクリアしている住宅もあります。

木造でも「木造軸組工法」と「2×4工法」によっても耐震性に違いがある

また、最初でも触れたように、木造には「木造軸組工法(在来工法)」と、「2×4工法(枠組壁工法)」があります。

これらの工法の違いを簡単にご説明すると、木造軸組工法は柱を渡して屋根などの重量を支える、つまり線で建物を支えます。

一方2×4工法は、壁や床、天井などをパネル状にしたものを組み合わせて箱状の6面体の構造にします。

そのため、面で建物を支えるのが特徴です。

とくに2×4工法は、面で建物を支えるため耐震性に優れている工法です。

2×4工法の最多域では、耐震等級3を少し下回る程度で、最低ランクでも耐震等級2程度が確立されています。

また、2×4工法の中では耐震等級3をはるかに上回るほど、高い耐震性を持つ住宅もあると言われています。

このように2×4工法は耐震性が高い建築方法と言えますが、木造軸組工法が耐震性に劣るかと言われたらそうではありません。

木造軸組工法の建物でも、おおむね耐震等級2を下回るあたりが多いとされており、国が定めている耐震基準は満たされています。

では続いて、軽量鉄骨造の耐震性について見ていきましょう。

軽量鉄骨造の耐震性はどうなの?

もちろん、耐震性が高いと言われてきた軽量鉄骨造にはそれなりの理由があります。

鉄骨は、建物を支えることができる重量が大きいという特徴があります。

木造と軽量鉄骨造を1本の柱を比較して考えると、軽量鉄骨造のほうが強度が高く、多くの重量を支えることができるということです。

そのため、軽量鉄骨造は少ない柱や壁で住宅を建てることができ、間取りの自由が効きやすいという特徴があります。

ただし、鉄骨造は重量が重くなる分、強固な地盤にしか建設することができず、建設コストがかかるというデメリットもあります。

さらに、建物自体に重量があるため、地震の際は揺れを感じやすいとも言われています。

ただ、木材よりも強度があり、折れにくく揺れに粘り強く耐えることができるため、地震による倒壊のリスクは少ないと考えられます。

ここまで双方の耐震性について見てきましたが、骨の部分だけを見ると鉄骨のほうが耐震性に優れていると思われる方も多いでしょう。

しかし、これまでの話の通り、木造も耐震強度を高めるために必要なだけ柱と壁を使いますし、現在建築されている木造住宅は日本の耐震基準が満たされたものです。

そのため、どちらが耐震性が優れているかの判断は難しいところです。

結果としては、木造でも軽量鉄骨造でも、どちらを選んでも耐震性に違いはないと考えられるでしょう。

木造と軽量鉄骨造!耐火性の違いは?

耐震性の違いについて比較してきましたが、ここからは耐火性の違いについて見比べていきましょう。

多くの方は「鉄骨は火に強く、木は火に弱い」と思われていますが、これには少し誤りがあります。

確かに、鉄骨は燃えることはありませんが、実は700度を超えると強度が著しく低下するという特徴があります。

実際、火災の際は室内の温度が1200度まで上昇するとも言われていますので、700度を超えたあたりから鉄骨が変形し、建物が一気に倒壊してしまう恐れがあるのです。

一方、木造の表面は火災によって燃えてしまうものの、木の内部が炭化を起こしすぐには燃えきらないという特徴があります。

そのため、木造住宅は倒壊するまでに時間がかかるのです。

この点を考えると、軽量鉄骨造よりも木造のほうが倒壊のリスクは少ないと言えます。

ただし、鉄骨造は「耐火被覆(たいかひふく)」と言って、柱や骨組みなどを火災の熱から守るために、断熱性の高い材料で被覆する方法を取ります。

鉄骨造には、この耐火被覆が必要と言われており、耐火被覆を行うことで耐火性を高め、建物倒壊を回避することができます。

耐火被覆をした軽量鉄骨造であれば、木造よりも耐火性が高いと言っても過言ではありません。

木造と軽量鉄骨造それぞれのメリットの違い

さて、ここまで木造と軽量鉄骨造のさまざまな違いを比較してきました。

最後になりますが、住宅を建てるにあたりどちらがよいのか悩んでいる方に向けて、それぞれのメリットご紹介していきます。

●木造住宅のメリット

・コストが安い

やはり最大のメリットと言えるのが、コストが安く費用を抑えることができるという点です。

もちろん、建築会社によってコスト差は発生しますが、基本的には軽量鉄骨造よりもコストが安くなると考えてよいでしょう。

・断熱性に優れている

鉄やコンクリートと比べると、木材は熱を伝えにくいという特徴があります。

そのため、夏は涼しく冬はお部屋の暖かい空気を逃がしにくくなります。

・木の香り

木の香りには癒しや疲労回復に効果があると言われています。

長い期間を過ごす住宅で、リラックスできる環境はとても重要なことですね。

●軽量鉄骨造のメリット

続いて、軽量鉄骨造のメリットを見ていきましょう。

・間取りの自由が効きやすい

鉄骨造は、強度が高いため、「柱を減らして大空間が欲しい」などの要望が叶いやすいと言えます。

・品質が安定している

鉄骨は、工場で生産され品質が安定しているのが特徴です。

そのため、職人の腕によって左右されず、安定した住宅を建てることができるのもメリットとなります。

木造・軽量鉄骨造どちらを選んでも安全面では大差はない

ここまでご説明したように、現在の建築では木造でも軽量鉄骨造でも耐震性に問題は少なく、耐火性についても耐火被覆を行うなどの処置を行えば、安全面でも大差はないと考えられます。

どちらかで悩んでしまったときは、それぞれのメリットを理解して、どの点を優先したいのか考えた上で建設方法を決めていくと失敗が少ないかもしれません。

木造か、軽量鉄骨造かで悩んでいる方は、参考にしてみてくださいね。