新婚で、お家を建てたお友達のところに遊びにいって、結婚式の写真がかわいく玄関に飾られているのを目にしたことがあるかもしれません。
靴箱の上ではなくて壁のくぼみのような、くりぬかれた空間、それが「ニッチ」です。
玄関だけではなくて、家中のあらゆるところに作ることができて、自分も家を建てる時は絶対に作りたいと思う人も多いですよね。
今回は、そんなニッチの飾り方や、タイルなどでイメージアップさせるコツをご紹介していきます。
玄関や廊下のアクセント!ニッチで素敵な住まいに
ニッチ(nichi)にはさまざまな意味がありますが、その一つに「壁のへこみ」があります。
イマドキの住宅にはほとんど作られていて、玄関などの空間を素敵に演出してくれますね。
もともとはヨーロッパで芸術品を飾っておくための空間として作られたのが始まり、と言われています。
窓のところに物を置いておくのと似ていますが、そうするとほこりも溜まりやすいですし、開け閉めするときに邪魔になってしまったり、風で倒れてきてしまうものです。
その点ニッチは、施工する時に壁をへこませる部分なので、好きなように飾れてお掃除も楽です。
見せる収納としても使えますし、場所によっては本格的な収納スペースにもできます。
形や大きさもいろいろと選べて、家のような五角形の形だったり、高さを変えて並べて作ったり、大きめの長方形にしたりしますね。
ニッチがあって、小物や写真、さらにはタイルなどでおしゃれに演出されていると、殺風景な空間が一気に、愛着のわく空間になります。
これから家を建てる場合にはもちろんのこと、リフォームでも作ることができるんですよ。
玄関ニッチのおしゃれ実例!タイルもおすすめ
玄関は風水でも重要な場所として有名ですが、お客様を出迎えてその家の顔になるスペースなので、いつでもおしゃれに、キレイにしておきたいですよね。
玄関にニッチがあると、あまり広々としたスペースにはできない玄関に、奥行きと遊び心をプラスできます。
また、春は桜の小物、夏は貝殻やかき氷のような小物、秋は色づいた葉っぱや栗モチーフの雑貨、冬はスノードームなど、四季折々の季節感を考えて飾る方もいます。
他にも、お祭りや運動会、誕生日やハロウィン、クリスマス、お正月など、テーマを決めてアレンジを楽しんでいる方も。
ですが、こうしたコーディネイトにあまり自信が無かったり、つい飾るのを忘れてしまう、という場合もありますよね。
そんな方におすすめなのが、飾り付けなくてもニッチをおしゃれに見せる施工術です。
例えば、ニッチ部分だけ色を変えてみたり、今回注目する「タイル」を貼ってみたりする、というわけですね。
タイルは、グレーやブラウンのシックなカラーからレッド系やイエロー系のビビッドなカラー、グリーン系やブルー系のさわやかなカラーなどが選べます。
なかには、タイルが一つ一つ柄物になっていて、パッチワークみたいにみえるものや、四角形ではないエレガントなタイプなどもあります。
ニッチを作りたいけど費用はどのくらい?タイル装飾の場合
ここでは、これから新築やリフォームでニッチを作りたい方のために、だいたいの料金についてご紹介します。
工務店やハウスメーカーそれぞれの算出方法があるので決まった金額を知ることはできませんが、新築のオプションとしてのだいたいの相場は7,000円~50,000円程度と幅広いようです。
ニッチの大小かかわらず、同じ金額設定にしているところもありますし、大きさや形状で金額を細かく変えているところもあります。
今回、おすすめしてきたタイルの場合は装飾があるニッチという扱いになり、お値段はやはりお高めです。
ですが、作ってよかったという声がよく聞かれるので、多少お値段が高くてもいずれかのスペースにはアクセントとして取り入れてもいいでしょう。
ニッチは玄関だけではなく、キッチンやトイレ、階段、洗面所にも作れますので、細かい金額設定ができるのであれば、こだわるところとこだわらないところに分けてニッチを選んでみてください。
玄関や廊下など人目につくところには装飾や底板のあるニッチにして、その他の空間はシンプルにしたりすることでも多少、節約できる場合があります。
玄関ニッチにタイルを貼る方法!
もしニッチを安く作って自分でDIYできるのであれば、タイルを貼っていくのは比較的簡単です。
シンプルなニッチと、装飾度の高いニッチの値段の差が大きいなら、こうした方法を検討するのもいいでしょう。
タイルをニッチに貼るために必要なものは、ネットショップやホームセンターなどで手軽に手に入ります。
しかも、タイルの種類もたくさんあって、工務店のカタログより好みで素敵なものが見つかることもありますよ。
タイルは、タイルシートなどを使うと簡単です。
表面はタイル風に凸凹していて、裏面はシールになっていて、大きさを決めて切って貼るだけのアイテムですね。
遠目で見るとしっかりタイルに見えますし、種類もたくさんある中から選べます。
簡単にはがせるものもあり、気分に合わせて貼りかえることもできますので、玄関のイメチェンをしたい場合にも優れたアイテムですね。
一方で、本格的にDIYを楽しみたい場合には、洗練された素材のタイルを買って、タイル接着剤と目地材を使って貼っていきましょう。
DIY前には、ニッチ周りが汚れないようにビニールなどを壁や床全体に広げてテープで貼ってください。
接着剤は塗りすぎるとタイルの隙間からニュッとはみ出して見ばえが悪いので、適度に付けるのがコツです。
タイル接着剤に、くし目を入れるアイテムを使って一つ一つ根気強く貼っていきましょう。
できれば、水平で均等な間隔がいいですが、少しずれたり曲がったりするのも味になるかもしれませんね。
ニッチを活かすアイディア
ニッチはアイディア次第で、空間の雰囲気をがらっと変えてくれます。
もちろん収納としても便利で、本を置いたり、キッチンではスパイスを置いたり、洗面所ではタオルを置いたりすることもできます。
ですが、せっかくのニッチを生活感がただようものにしてしまうのは、もったいないですよね。
タイルを貼ったり、底板を付けたりするほかにも、ニッチをワンランク上の褒められ空間にする技があるんです。
それは、照明にこだわることです。
ニッチの上部に、ダウンライト照明を付けると、まるで高級ホテルのような素敵なお家に大変身するかもしれません。
もちろん、後付け工事などをしなくても、小さなLEDランプなどを飾るだけでも、おしゃれ度は格段にアップ。
タイルもキラキラしてきれいですし、小物にも光が当たって印象的な空間に変身します。
玄関の間接照明としてもおすすめですよ。
マイホーム購入は賢く計画的に!
玄関やリビング、廊下などに作ってタイルや照明でおしゃれに演出できるニッチについてご紹介してきましたが、どんな空間にしようかイメージがわいてきたでしょうか。
ネットで調べると、インスタやブログで真似したくなるアイディアがたくさん発見できます。
そこから参考にできる画像が見つかるかもしれませんので、探してみてください。
それでは最後に、これからマイホームの購入をする予定のある方のために、不動産会社について少し触れておきますね。
マイホームを購入する際には、さまざまな不動産会社と関わることになります。
直接的な窓口となるのは販売代理店や仲介会社ですが、ハウスメーカー、工務店が売主になり、施工なども行います。
窓口としての役割を、ハウスメーカーや工務店が行う場合もありますね。
いずれにせよ、賢くマイホームを建てるためには、いくつかの選択肢の中から選び、信頼できる担当者を見つけて、分からないことはどんどん質問することです。
インターネットの知識だけでは、各地域の物件情報や価格帯、住みやすさは分かりませんし、資金計画についても相談することができますよ。
ニッチのある空間を楽しもう!
ニッチの飾りつけや演出方法のアイディアをご紹介しました。
シンプルな状態からDIYでどんどん自分好みの空間に作りかえるのも面白いですし、カタログを隅から隅まで見て、ベストなニッチを選んでみてもいいですね。
ハウスメーカーや工務店によって、料金設定も手続きのスムーズさも、施工の早さも違います。
第一に、信頼できる豊富な知識を持った、話しやすい担当者がいることを重視すべきですが、大きなお買い物になりますのでいくつか候補を決めて比較してから選びましょう。