気持ちのよい天気のときは窓を開けて、部屋の空気を入れ替えたいですよね。
そんなとき、外から虫が室内に侵入するのを防いでくれるのが、網戸です。
最近では、いろいろな特徴を持った網戸が販売されています。
ところでみなさんは、網戸の正しい開け方や閉め方をご存知でしょうか。
今回は、網戸についてお話します。
効率的な換気方法も併せてご覧ください。
どんな窓なのかで取り付けられる網戸が変わる
はじめに、どんな窓に網戸は取り付けられるのか見てみましょう。
●引き違い窓
一般的な住宅で最もオーソドックスなタイプで、網の種類もたくさんあります。
虫の侵入以外にも花粉やホコリの対策になる網や、通気性を重視したもの、ペット用など豊富にあります。
●開き窓・両開き窓・すべり出し窓・上げ下げ窓
両開きの窓に取付けをする場合、網戸はコンパクトな収納式であることが求められます。
収納式は、アコーディオンタイプやロール式といったものがあります。
網戸の収納が可能であることから、窓の開け閉めができるタイプです。
ロールタイプは、縦に収納するタイプと横に収納するタイプ、固定式タイプなどがあります。
●玄関ドア・開き戸
人の出入りの多い玄関では、極力邪魔にならない網戸が要求されます。
簡単に開け閉めができることはもちろん、歩きやすいように足下がバリアフリーであることも求められる場所です。
マンションなどでは、折戸式ルーバー網戸が一般的とされています。
●玄関ドア・引き戸
玄関の開け方が引き戸の場合、枠がしっかりとした取っ手があるタイプになります。
また、ネジで止める必要もないため、簡単の取り付けることができますよ。
自動で収納できたり、引っ張って網戸にするカーテンタイプも人気です。
強度や耐久性がある?豊富な網戸の素材
窓の開け方によって、網戸のタイプが異なることが、お分かりいただけたでしょうか。
また、網戸には、材質もたくさんあります。
主な種類をピックアップしましたので、それぞれの特徴と一緒に見てみましょう。
●ポリプロピレン
「PP」と表記されることもあり、一般的な網戸の材質です。
リーズナブルな価格ではありますが、耐久性は5年から10年ほどになります。
カッターなどで加工できるため、さまざまなところで活用することができますよ。
窓からの景色も鮮明に見える製品や、小さな虫も入れない網目の細かいタイプもあります。
価格を抑えて網戸を交換したい方におすすめです。
●ポリエステル
強度のすぐれた素材です。
そのため、不注意で破けてしまうのを防いだり、ペットの引っ掻き防止としても重宝されています。
●ステンレス
強度があり、耐久性に優れています。
その強度から、防犯目的やペットの引っ掻きなど防止に効果的です。
長く使えるのも、うれしいですね。
●グラスファイバー
熱に強いといった特性があるため、強い日差しがあたる場所や、火を扱うキッチンなどで使われます。
窓の開け方で虫が侵入しにくくなる
みなさんは窓をどのように開けているでしょうか。
おそらく、特別な意識をしないで開けているかたが、ほとんどかと思います。
実は、窓の開け方次第では、網戸をしているにも関わらず、窓から虫が侵入してきてしまうのです。
網戸をしているのに虫が入ってきてしまうなんて、驚きですよね。
では、正しい窓の開け方を見ていきましょう。
室内から窓を見て、右側の窓と左側の窓、2枚の窓がありますよね。
この左右の窓をどのように開けているかで、虫が入る隙間ができてしまいます。
隙間ができやすいのは、左の窓を開けるときです。
窓を全開にしていれば問題はありませんが、中途半端に開けたままにしておくと、網戸と窓に隙間が生まれてしまいます。
その隙間は、1~2cmにもなるのです。
小さな虫はもちろんのこと、大きな虫も進入できる隙間ですよね。
これでは、網戸をしていても意味がありません。
一方、右側の窓を開ける場合は、全開ならもちろん隙間はできません。
また、左側の窓が右側の窓と密着していて、隙間ができない構造であれば中途半端に開いていても、問題はありません。
雑な開け方をしたら網戸が破れた!対策は?
耐久性の低い網戸だと、窓を開けようとして引っ掻いてしまったり、網戸の開け方を雑にしてしまったときなど、簡単に破れてしまいます。
網戸を交換してから年数経過しているものは、劣化によって破れてしまうこともあります。
思い切って新しいものに張り替えるのも良いですね。
しかし、まだ使える範囲内であったり、破れた箇所がそれほど大きくなければ、ご自身で補修も可能です。
●補修キット
100円ショップやホームセンターなどで販売されています。
破れた箇所よりも少し大きめにネットを切り、張り付けるだけで補修することができます。
●マニキュアを塗る
数ミリの小さな穴であれば、マニキュアでも補修ができます。
まず、透明のマニキュアを用意してください。
破れている箇所にマニキュアをたっぷり塗ります。
あとは乾くまで待てば補修完了です。
たっぷりと塗ってあるので、中まで乾くのに丸一日かかります。
その間は、触ったり押したりしないようにしましょうね。
穴が開いたままだと、虫が入ってきてしまったり、穴が大きく広がってしまいます。
なるべく早急に補修しましょう。
窓を開けて換気する意味とは?
網戸が直ると、虫の侵入が防げますから、換気しやすいですよね。
ここからは、効率の良い換気方法についてお話します。
効率良く換気を行うためには、窓の開け方がポイントです。
まず、なぜ換気が必要なのか、その意味をお話します。
意外かもしれませんが、換気は建物の老朽化を防止する効果があります。
部屋の中は、見えないホコリが空気中に舞っています。
ここに湿気が結びつくとカビが発生しやすくなるのです。
そのカビによって、建物の老朽化が加速してしまい、そして私たちの健康をも脅かします。
部屋にカビの胞子があることで、アレルギーを引き起こしたり、肺炎や感染症のリスクもあがるのです。
また、人だけでなく、天井や家具にまでカビが及ぶと、大規模なリフォームが必要になったり、家具の買い替えをも求められます。
気持ち良く生活するためにも、換気は大切なことなのです。
換気をする間隔ですが、理想は2時間に1回の換気です。
あくまでも理想なので、できる範囲内で行いましょう。
効率よく換気する窓の開け方
では、部屋を換気するときに、効果的な窓の開け方について見ていきましょう。
ポイントとなるのは、空気の流れを作ることです。
1ヶ所の窓を開けるよりも、最低でも2ヶ所開けるほうが、空気の流れができます。
風が入る入口の部分と、空気が逃げる出口を対角線上にして開けましょう。
そして、多くのかたが窓を全開に開けて換気しているかと思います。
空気の逃げ道になる出口のほうは、全開であることで風が通りやすくなりますが、入り口となる窓は15cmほど開けるだけで十分なのです。
虫が入ってこないように、右側の窓を開けましょうね。
換気をする時間は、5分から10分ほど行いましょう。
網戸がついていると窓を開けたままにしてしまいがちですが、長い時間換気していると室内の温度が変わってしまい、快適な空間ではなくなってしまいます。
長い時間の換気を1回するよりも、換気の回数を重ねたほうが効果的といえるでしょう。
ライフスタイルに合わせて
窓の開け方で、虫の侵入を防いだり、効率のよい換気ができるとは驚きですね。
網戸の選びかたは、耐久性を重視するのか、通気性を重視するのかなど、ご自身のライフスタイルにあったものを活用しましょう。
適度な換気も、忘れないでくださいね。