アパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいると、様々な音が聞こえてくるものです。
その音のなかには、給湯器の音というものも含まれます。
ここでは、給湯器からいつもと違う異音が聞こえてきた場合の音の聞き分け方や対処方法などをご紹介します。
自分の部屋ではなく、近くの部屋の給湯器の音が気になる場合の対処方法についても触れますので、「給湯器の音などが気になる」という人は、参考になさってください。
給湯器の音がいつもと違う!音で故障の判断ができる?
給湯器からいつもと違う音がすると、「故障ではないか?」と心配になることでしょう。
しかし、正常な場合でも、いつもと違う音がする場合があります。
それは、低くてうなっているような音ではないでしょうか。
低くてうなっているような音は冬場に聞こえることが多いのですが、凍結防止用の装置が作動することから聞こえる音ですので、故障の心配はないでしょう。
それでは、どのような音の場合に、給湯器の故障が考えられるのでしょうか。
・笛を吹くように高い「ピー」という音
・小さくて爆発するような音
・キーンと共鳴するような音
・今まで聞いたことのない音
給湯器からこれらのような音が聞こえたら気をつけたほうがよいでしょう。
小さな爆発音の場合は、不完全燃焼となっている可能性があります。
一酸化炭素中毒などの恐れがありますので、すぐに修理をする必要があります。
アパートなどの集合住宅では特に、隣りの部屋などにも被害がまわらないようにすることが大切です。
また、ピーという高い音もファンをまわすモーターなどの故障が考えられますので、修理をすることになるでしょう。
給湯器の音ではない場合もある?!
使用している「給湯器から異音が聞こえる」と思っていたら、じつは別のものからの音だったということもあり得ます。
アパートなどの部屋に住んでいてよく聞こえがちな音には、どのようなものがあるでしょうか。
・エアコンなどの空調の音
・換気扇の音
・冷蔵庫の音
・アパートなどの外の設備音
これらが共鳴して聞こえるなどすると、発生元ではなく真逆の方から聞こえることもあるため、給湯器からの異音ととらえてしまうこともあります。
まずは、給湯器がどこにあるかを確認し、音がたしかに給湯器からなのか、別の場所から聞こえるものかを確認することも必要です。
そして、確実に給湯器から異音が聞こえ、先述したような故障と思われる音と認識した場合は、早急に対処を行ないましょう。
アパートなどの賃貸物件に住んでいる場合は、まずどう対処したらよいのかについてを次章でお話ししていきます。
アパートでの給湯器から異音がする!まず行なうこと
たしかに給湯器から異音が聞こえることが確認できたら、まずは安全のために、給湯器の電源を切りましょう。
そして、ガス漏れをしてガスの臭いがしていないかということも確認しましょう。
もし、ガスの臭いが少しでもしたら、すぐに窓を開けて換気をしてください。
この時、換気扇を使用すると、配線などからガスに火がつく恐れもありますので、換気扇の使用は避けた方がよいです。
それでは、アパートなどの賃貸物件に住んでいる場合に、給湯器から異音が聞こえてきたら、どこへ連絡したらよいのでしょうか。
それは、そのアパートの大家さんまたは管理会社です。
給湯器というものは、賃貸物件に付帯している設備にあたります。
そのため、その物件を所有している大家さんや管理会社に修理や交換をする責任があることになっています。
「今すぐに修理をしたいから」と言って、自らが直接、給湯器の業者などへ修理や交換を依頼することは避けましょう。
直接、入居者が自分で業者に依頼をしてしまうと、場合によっては自費になってしまうこともあり得ます。
大家さんや管理会社に連絡をすれば、すぐに修理を依頼してくれますので、すみやかに連絡をしましょう。
アパートで給湯器が故障したら?費用はどうなるのか
アパートなどの賃貸物件に住んでいる場合に、給湯器が故障したことにより修理を行なったら、費用は誰が支払うのでしょうか。
前章でお話ししたように、給湯器は、その物件に付帯している設備にあたります。
大家さんや管理会社などの物件の所有者には、その物件の設備が正常に使えるように維持や管理をする責任があります。
そのため、物件の設備にあたる給湯器から異音がしたりと故障したりした場合、修理や交換にかかった費用というのは、所有者の大家さんや管理会社が負担することとなります。
しかし、万が一、給湯器の故障の原因があきらかに入居者の使い方だという場合は、費用を入居者の負担とされるケースもあります。
給湯器に限らず、賃貸物件の設備だからと言って雑に扱っていると、自分で費用を負担しなければならなくなる場合もありますので、丁寧に扱うことが大切です。
また、賃貸物件で戸建ての物件などでは、給湯器は入居者が各自で取り付ける契約になっている場合もあり、以前の入居者がそのまま置いていったというケースもありますので、その際は賃貸契約書を確認しましょう。
アパートの別の部屋の給湯器からの異音が気になる場合
アパートなどに住んでいると、自分の部屋の給湯器ではなく、隣りや上下の給湯器の異音が気になる場合もあるかもしれません。
その場合は、どうしたらよいのでしょうか。
その際に、避けた方がよいことは、異音がする給湯器がついている部屋の住人に直接言うことです。
伝え方や相手によっては、「苦情を言われた」ととられることもあり、思わぬトラブルを生む可能性も考えられます。
そのため、その部屋の住人に直接言うことは避けましょう。
まずは、スマートフォンなど録音できるものにその給湯器の異音を録音しておき、大家さんや管理会社へ連絡するとスムーズに対処してもらえるでしょう。
また、給湯器からの異音だけではなく、その他のアパート内の設備から聞こえる低周波音が鳴り続けることにより、不眠や吐き気などの健康被害にもつながるケースがあります。
そのような場合も、早めに大家さんや管理会社へ連絡や相談をするようにしましょう。
異音がする給湯器!そのまま使っても大丈夫?
給湯器から異音がしていながらも、普通に使えていると、「まだ大丈夫ではないか?」と思い、そのまま使い続ける人もいるかもしれません。
一般的な給湯器には安全装置がついているため、危険を察知した場合は自動で停止するようにはなっていますが、それが100%働くとは言えないのです。
そして、万が一、安全装置が作動したことにより停止してしまった場合は、その後は使用することもできなくなります。
そのため、異音が聞こえているけれど、「まだ使えるから」といって、そのまま使い続けることは避けた方がよいでしょう。
異音がすること自体が、すでに給湯器が故障し始めていることを表しています。
大きな事故になることを防ぐためにも、給湯器から異音が聞こえたりガスの臭いがしたりと、何らかの異常を感じたら、すみやかにそのアパートの大家さんや管理会社に連絡をしましょう。
物件の設備などに関することは物件の所有者へ連絡を!
アパートやマンションに住んでいると、給湯器の音だと思っていたら別の音だったということもあります。
しかし、確実に給湯器からの異音だという場合には、すぐに大家さんや管理会社に連絡をしましょう。
他の部屋の給湯器から異音がする場合にも、直接住人に言わずに、物件の所有者に連絡をすることが必要です。
給湯器の音に限らず、アパート内での気になる音や設備などについては、まずは大家さんや管理会社に相談をするようにしましょう。