みなさんは、ゴムパッキンの汚れが気になったことはありませんか?
窓を開閉するときや大掃除をしたときなど、汚れが気になるときってありますよね。
実はこのゴムパッキン、汚れが溜まりやすく、カビが生えやすい場所でもあるのです。
そうした汚れを放っておくと、どんどん劣化してしまいます。
劣化するということは、寿命があるということですよね。
では、ゴムパッキンの寿命はどのくらいなのか、劣化したら交換するべきなのかをみていきましょう。
約10年で寿命がくる?窓ガラスのゴムパッキン
ゴムパッキンを語るうえでは、窓の構造をお伝えしないわけにはいきません。
はじめに、ゴムパッキンの役割について解説していきます。
通常、サッシとガラスによって構成されていて、サッシの上下には溝があるのですが、上の溝はガラスをはめ込んでいくための溝、下はレールのための溝になります。
ガラスをはめ込んで四辺をネジで止めていくのですが、双方とも硬く、何かクッション的な役割を担うものがなければ、ガラスが割れてしまう可能性があるのです。
そこで、ゴムパッキンやシーリング材、バックアップ材を使ってクッション性を高めていきます。
ゴムパッキンをガラスの切断面に取り付けてサッシの溝に収めていくのですが、ゴムでできているため、約10年ほどで寿命を迎えてしまうといわれているのです。
いくら耐候性があるといっても、雨風や太陽の光による劣化を防ぐことは難しいのです。
また、約10年といっても定期的な掃除を行っての目安なので、お手入れをしていなければもっと早く劣化してしまいます。
ゴムパッキンの劣化サインを見逃さない
ゴムパッキンは、サッシとガラスのクッション的な役割を担うほか、サッシとガラスの隙間を埋めることで、雨風が室内に侵入することを防いでいます。
外と部屋の境目である窓は、ゴムパッキンによって気密性を高めているのです。
しかし、先ほどもお伝えしたように、5年で劣化するのか10年もつのかはお手入れ次第です。
一度劣化すると、元の状態に戻ることは不可能ですので、劣化したゴムパッキンでは、クッション的な役割や気密性がどんどん低下していきます。
何かの拍子にガラスが割れてしまう可能性もゼロではありませんので、ゴムパッキンが交換時期を迎えていないか、確認してみましょう。
新品の状態では弾力性がありますが、劣化してくると弾力性がなくなり、ちょっとした衝撃などで亀裂が生じてきます。
まずは、窓の四隅をチェックして、浮いている所はないか、ゴムパッキンに亀裂が生じていないかを確認してみましょう。
また、窓の開け閉めの際に、ガラスが振動しているような気がしたら、注意が必要です。
窓のサッシを掃除してゴムパッキンの劣化を防ぐ
ゴムパッキンは、お手入れ次第では、約10年ほど寿命があるとお話ししました。
では、どのようにお手入れをしていれば、劣化が防げるのかをみていきましょう。
まず、窓枠でもあるサッシの掃除方法をお伝えします。
サッシの汚れの多くは、土やホコリによるものです。
そのため、水で濡らした雑巾等で拭いてしまうと土やホコリは水分を含み、掃除がしにくくなります。
サッシが乾いている状態で、ブラシ等でかき出しながら掃除していきましょう。
この時点で、ほとんどの汚れは落ちるはずです。
汚れが残っている場合は、バケツに水と少量の食器用洗剤を加え、雑巾にそれを含ませてから固く絞り、サッシを拭いていきます。
仕上げに、乾いた雑巾で拭き上げればOKです。
土やホコリなどの汚れがサッシに溜まっていると、湿気や結露によるカビがゴムパッキンに発生しやすくなります。
洗濯物を干すついで、窓掃除のついでなど、こまめにサッシを掃除することで汚れを溜め込まないようにしてみましょう。
劣化を早めるゴムパッキンのカビ
サッシを綺麗に掃除をしていても、窓のまわりは結露などの影響を受けやすく、ゴムパッキンにカビが生えてしまうことがあります。
カビてしまったゴムパッキンは劣化を進めてしまいますので、ぜひとも予防しておきたいものです。
そのままにしておくと、室内にカビの胞子が漂い、アレルギー症状などの健康被害が起こることもありますので、日頃からゴムパッキンも掃除するように心がけましょう。
カビが生えたばかりであれば、ゴムパッキン専用のカビ取りクリーナーで掃除していきます。
専用のクリーナーでなくても、水と食器用洗剤でもOKです。
バケツに水と数滴の食器用洗剤を垂らし、雑巾を入れます。
雑巾を固く絞ったら、カビているゴムパッキンを拭いていきましょう。
そして、乾かないうちに、乾いている雑巾で拭き上げます。
この方法でもカビが取れていないようであれば、キッチンペーパーに先ほどの数滴の洗剤が入っている水を含ませ、ゴムパッキンに貼り付けて数分待ってみましょう。
数分経過したら、固く絞った雑巾で拭き、仕上げに乾拭きすればOKです。
ナチュラルクリーニングでゴムパッキンのカビを退治
ゴムパッキンのカビを取る方法は、まだまだあります。
小さな子供やペットがいるご家庭では、クリーナーや洗剤を使うことに躊躇するかたもいらっしゃることでしょう。
窓のまわりは、小さな子供やペットが興味が湧く場所でもありますからね。
ゴムパッキンにカビがそれほど繁殖していない状態であれば、重曹とクエン酸を使ってみてはいかがでしょうか。
重曹は食用のものも販売されていますので、活用してみてくださいね。
まず、スプレー容器に100mlの水を入れて、小さじ1/2のクエン酸を加えます。
スプレー容器を軽く振り、クエン酸を溶かせばクエン酸スプレーの完成です。
できあがったクエン酸スプレーをゴムパッキンに吹きかけて、その上に重曹をふりかけると、シュワシュワっと発砲し、カビを浮き上がらせてくれます。
30分ほど置いたのち、固く絞った雑巾で水拭きしてから、乾いた雑巾で拭き上げましょう。
注意事項としては、こちらの方法で掃除するときは、塩素系(カビキラーなど)の漂白剤は絶対に使わないでください。
また、クエン酸の代わりに、調味料のお酢を使ってしまうと、かえってカビの栄養分になるので止めましょう。
日頃からできることは、こうした掃除だけではありません。
ゴムパッキンの劣化につながるカビ予防には、湿気対策をしていきます。
こまめな換気や、除湿を心がけてみましょう。
窓ガラスのゴムパッキンが劣化したら交換しよう!
表面についたカビなら掃除で取り除くことはできますが、ゴムパッキン自体カビてしまっていると、劣化を促進してしまいます。
そして、劣化を象徴するひび割れや浮きがある場合は、速やかに交換しましょう。
ゴムパッキンを新しいものに交換するためには、サッシとガラスを取り外すことからはじまります。
交換費用を節約しようとご自身でやられているかたもいらっしゃいますが、簡単のようで素人には到底難しい作業です。
なにより、取り外している最中に、窓ガラスが割れてしまったら大変です。
誤ってガラスを割ってしまえば、節約どころではありません。
そのため、ゴムパッキンの交換は、業者に依頼することをおすすめします。
窓のサイズやパッキンの種類によって金額が変わるため、複数の業者から見積書をもらいましょう。
いくつかの見積書があることで、相場がある程度把握できます。
ゴムパッキンの交換は高い技術が求められますので、実績があり、信頼できる業者に依頼しましょう。
ゴムパッキンの役割を果たせていますか?
形あるもの、いつかは寿命が訪れます。
窓ガラスのゴムパッキンも、劣化を止めることはできないのです。
しかしながら、日頃の掃除やこまめな換気等により、長持ちさせることもできますよ。
劣化してしまったゴムパッキンは、与えられた役割を十分に果たせませんので、交換しましょう。
ゴムパッキンを交換すると、見違えるように綺麗な窓になります。
安全性や、気密性もバッチリです。