1Kのアパートで二人暮らしがしたい!これって契約違反?

はじめはアパートやマンションの1Kで一人暮らしをしていても、友達や恋人が家に遊びに来るたびに、いっそのこと二人で暮らしたいという気持ちになったことはないでしょうか。

二人暮らしで家賃を出し合えば、家賃の支払いも楽になりますよね。

しかし、一人暮らしから二人暮らしになった場合、契約違反にならないのでしょうか。

また、契約違反とみなされた場合は、どんなことが考えられるかを解説していきます。

一人暮らしに人気の1K事情

キッチンスペースと部屋の間に扉がある1Kは、一人暮らしをする方のなかでも人気があります。

その理由としては、玄関と部屋の間に扉があることで、プライバシーの面や断熱性がワンルームよりも高くなることではないでしょうか。

また、調理中の煙やにおいが部屋に侵入しにくく、毎月の家賃が低く設定されているといった点もあります。

部屋の数は1部屋ですが、平均して6帖前後と、生活していくうえでは申し分のない広さです。

浴室とトイレが分かれている物件からロフト付きの部屋まで、友達や恋人を招きやすい間取りでもありますよね。

しかし、はじめは一人暮らしも快適のように感じますが、友達や恋人が帰ってしまえば、寂しい気持ちが押し寄せてきます。

ふと、「二人暮らしだったら…」と考えることもあるでしょう。

では、1Kのアパートやマンションで友達や恋人と二人暮らしをすることは、契約違反にならないのでしょうか。

単身者専用の1Kで二人暮らしをすれば契約違反

前項でもお話ししたとおり、1Kの物件は一人暮らしには十分な物件です。

そして、家具の配置や物の量を制限すれば、二人暮らしができない広さではありません。

部屋が広ければ広いほど、二人暮らしに対する思いは強くなるかもしれませんね。

しかし、住んでいるアパートやマンションが単身者専用の物件だとしたら、契約書を交わしている時点で二人暮らしはできません。

単身者専用物件は、一人暮らしの方が生活しやすい環境にある物件なのです。

同棲をしている恋人や子供がいるファミリー層では、ライフスタイルが大きく異なりますよね。

こうしたライフスタイルの違いから、生活音がしてしまうのは防ぎようがありません。

生活音がしにくく、静かに過ごしやすい環境にある単身者向けの物件は、こうしたメリットがあるがゆえに人気なのです。

しかし、そうした環境を妨げる可能性が二人暮らしにはあるため、単身者専用の物件ではNG行為となっています。

もしも単身者向けのアパートやマンションで二人暮らしを考えているのであれば、こうした行為は契約違反となりますので気を付けましょう。

契約書に名前が記載されていなければ契約違反となる

それでは、単身者向けではない1Kアパートやマンションでの二人暮らしは可能なのでしょうか。

単身者専用ではないため、契約違反にならないとお考えの方も、なかにはいらっしゃることでしょう。

しかし、アパートやマンションに住めるのは、契約書に記載されている契約者と、契約書に記載している同居人だけになります。

契約書に、一緒に住もうとしている友達や恋人の名前が記載されていなければ、契約違反とみなされてしまうのです。

アパートやマンションを貸している側からすれば、入居者がどんな人なのか把握しておきたいことですから、当然のことですよね。

契約違反とみなされれば、何らかのペナルティを受ける可能性もありますので注意しましょう。

では、二人暮らしをするわけでなく、友達や恋人が泊まりに来ることは許されるのでしょうか。

また、そこから一緒に住むことになった場合、どのような手続きが必要になるかをみていきましょう。

二人暮らしではなく半同居状態もNG?!

アパートやマンションで一人暮らしをしていると、友達や恋人が家に遊びに来ることは自然なことです。

一緒に過ごす時間が楽しくなれば、泊まっていくこともありますよね。

しかし、こうした行為は契約違反にならないのでしょうか。

一つの見方としては、友人や恋人がどのように部屋で過ごしているかがポイントになります。

一般的な感覚からしてみると、月に一度泊まりにくる程度であれば、同居や同棲をしているとは考えにくいですよね。

しかし、週の半分以上も泊っているとなると、同居しているとみなされても仕方がありません。

また、泊まりに来る相手の家財道具や私物が持ち込んであれば、半同居状態であるといえるのではないでしょうか。

半同居や半同棲に定義はありませんが、週の半分以上を寝泊まりし、相手の荷物が置かれていればそのような見方もされてしまうのです。

1Kのアパートやマンションでは、二人暮らしよりも断然一人暮らしが多いため、ほかの入居者が異変に気付くこともあります。

管理会社に連絡がいってしまうのも、時間の問題かもしれませんね。

もちろん、隠れて二人暮らしをすることは契約違反行為にあたりますので止めましょう。

契約違反にならないように契約内容を変更しよう

完全なる二人暮らしでなくても、契約違反とみなされれば管理会社や大家さんから改善を求められます。

この時点で解決していかなければ、信頼関係の維持ができないとされ、最悪の場合は退去勧告を出されてしまうこともあるので注意してください。

というのも二人で暮らしている場合、家賃を折半にして支払う傾向があるため、貸主側からすると同居が解消されたときに家賃の滞納が起きないかが心配になります。

また、1Kに住む人数が増えたことで、退去時の原状回復費用が増すことも予想されるからです。

友人や恋人が家に泊まることが多くなってきたら、二人で今後のことを相談し合いましょう。

話し合ったうえで、現在のアパートやマンションで同居する場合は、契約書の変更が必要になります。

人数が増えることで敷金や家賃の増額を求められることもありますが、ほとんどの場合は契約変更が可能です。

隠れてコソコソ暮らすのではなく、堂々と生活ができるように手続きしておきましょう。

二人暮らしなら1Kよりも1DK以上がおすすめ

現在のアパートやマンションで二人暮らしをはじめる場合、契約内容の変更が必要であるとお伝えしました。

同居人の手続きには、以下のような事柄を記入していきます。

・名前
・年齢
・職業
・勤務先

これらに加え、住民票など、身分を証明するものの提示が求められます。

もしも災害に遭った場合、安否の確認を行うためです。

こうした手続きを終えれば契約違反とならず、二人暮らしをスタートさせることができます。

また、これを機に引っ越しを提案してみるのもいいでしょう。

1Kでも二人暮らしは可能ですが、一緒に住みはじめると狭く感じてくるかもしれません。

気の合った友人でも、ときには一人で過ごしたいと思うこともあるでしょう。

恋人と二人で暮らしていれば、いずれは結婚、出産と家族が増えていく可能性もありますよね。

そうした場合、おすすめの間取りは、1LDK以上です。

二人でくつろげる広いリビングのほかに部屋が1つあるため、二人暮らしには十分な広さでしょう。

2DKになるとダイニングキッチンのほかに部屋が2つあるため、それぞれのライフスタイルを維持しながら暮らせます。

二人暮らしをする準備をしよう!

気に合う友人、大好きな恋人と一緒に暮らせたら、とても充実した生活になることでしょう。

しかし、賃貸物件においては、契約内容に記載されていない人物との同居は違反だとしています。

契約違反となるとペナルティを科せられる場合もありますので、管理会社や大家さんにきちんと報告しましょう。

契約を変更できれば、新しい生活のはじまりです!